気鋭の女性演出家ロッテ・デ・ビールによる
ロッシーニの隠れた傑作『エジプトのモーゼ』
2017年ブレゲンツ音楽祭ライヴ!
日本語字幕付
湖上のオペラ「ブレゲンツ音楽祭」。オーストリアの西端でドイツとスイスの国境近くに位置するブレゲンツ。裕福な市民の資金が投入され1946年からスタートしたこの音楽祭は、ボーデン湖の上に舞台を設置して、伝統的舞台芸術であるオペラと、最先端の技術を融合したスペクタクルなオペラや気鋭の演出家による新プロダクション、あまり知られていないオペラ作品が4週間にわたって上演され、世界のオペラ・ファンの注目を集めています。
この映像は、旧約聖書の、預言者モーゼがヘブライの民を率いてエジプトを脱出するという物語に、ファラオの息子オジリデとへブライの娘エルチアとの恋愛物語を盛り込んだ、ロッシーニによる神聖悲劇『エジプトのモーゼ』。このオペラは1818年にナポリで初演、その後パリに活動の拠点を移したロッシーニは、このオペラを『モーセとファラオ』というフランス・オペラに改作し1927年パリで初演され成功を収めました。しばらくナポリ版は忘れられていましたが、若きロッシーニの意欲作ということで近年再評価されています。
演出は、2015年オランダの国際オペラ賞で新人賞を受賞し、現在は世界中でひっぱりだこの演出家ロッテ・デ・ビール。そして彼女と共に舞台を作るのがオランダの演劇集団カンパニー・オテル・モデルン。アニメーションを用いて大規模な場面を映像で演出、それと並行して人々と奴隷の物語を実際に表現。ミニチュア・カメラ、数千体の人形、村や都市の模型、そして巨大な水族館のインスタレーションを用いて、モーゼの紅海の軌跡を壮大な演出で描いています。
演奏は、エンリケ・マッツォーラ指揮によるウィーン交響楽団。歌手陣は、モーゼを歌うのはクロアチア出身のゴラン・ユーリッチ。ファラオーネをイギリスの中堅アンドリュー・フォスター=ウィリアムズ。オジリデを南アフリカ出身の黒人テノール、サニーボーイ・ドラドラなど今伸び盛りの歌手が揃っています。(photo by ORF/Dietmar Stiplovsek)(輸入元情報)
【収録情報】
● ロッシーニ:歌劇『エジプトのモーゼ』全曲
ゴラン・ユーリッチ(モーゼ/バス)
アンドリュー・フォスター=ウィリアムズ(ファラオーネ/バス・バリトン)
マンディ・フレドリヒ(アマルテア/ソプラノ)
サニーボーイ・ドラドラ(オジリデ/テノール)
クラリッサ・コスタンツォ(エルチア/ソプラノ)
タイラン・ラインハルト(マンブレ/テノール)
マッテオ・マッキオーニ(アロンネ/テノール)
ダーラ・サビノワ(アメノフィ/メゾ・ソプラノ)
プラハ・フィルハーモニック合唱団(合唱指揮:ルカーシュ・ヴァシレク)
ウィーン交響楽団
エンリケ・マッツォーラ(指揮)
演出:ロッテ・デ・ビール
舞台、衣裳:クリストフ・ヘッツァー
照明:アレックス・ブロク
ドラマトゥルギー:ピーター・テ・ヌユル&オラフ・A・シュミット
カンパニー・オテル・モデルン(ヘルマン・ヘレ/アーレン・ホーンウェグ/パウリーネ・カルカー)
収録時期:2017年7月18,20日
収録場所:オーストリア、ブレゲンツ音楽祭(ライヴ)
収録時間:150分
画面:カラー、16:9
原語:イタリア語
字幕:英独仏韓日
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。