クロード・ドビュッシー・ポートレイト
クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy)は、1862年8月に生まれ、1918年3月に没したフランス近代の大作曲家。この時代、ジャポニスムは、印象派の音楽家にも大きな影響を与えました。ドビュッシーは、ジャポニスムを採り入れた最初の西洋音楽家ということができるでしょう。ドビュッシーもまた日本の美術が大好きで、交響詩『海』の表紙は、葛飾北斎の「神奈川沖波裏」の図柄で飾られたし、ピアノ曲『金色の魚』は、緋鯉が泳ぐ蒔絵の箱にイメージを得て作曲されました。ドビュッシーの音楽は、きわめて静謐な中に点描風に置かれた音が長く余韻をひびかせ、音楽の流れもゆるやかで並列的な印象を与えるものです。それはまさしく日本性と呼べるものでしょう。そういった彼の印象主義音楽は(ドビュッシーは、自分が「印象主義者」とは認めませんでしたが)、美しい旋律やきちんとした楽曲の構造を主張とするのではなく、音の色彩が瞬間的に変化することで生じる音響効果を追い求めた旋律が大きな特徴と言えるでしょう。
その中でも有名なピアノ作品と管弦楽作品、弦楽四重奏からの、ドビュッシーのベストにふさわしい作品が選ばれています。(輸入元情報)
【収録情報】
ドビュッシー:
1. 月の光
2. パスピエ
3. 世俗的な舞曲
4. 牧神の午後への前奏曲
5. デルフィの舞姫
6. 雪の上の足跡
7. 亜麻色の髪の乙女
8. 沈める寺院
9. 春のロンド
10. 水に映る影
11. 動き
12. 弦楽四重奏曲より第1楽章
13. リンダラハ
14. 『ピアノのために』よりトッカータ
15. 喜びの島
アルド・チッコリーニ(ピアノ:1,2,5,6,7,8,14)
サンソン・フランソワ(ピアノ:10,11,15)
ミシェル・ベロフ(ピアノ:13)
エベーヌ四重奏団(12)
ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団(3,4)
アンドレ・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団(9)