ティーレマン&SKDのブルックナー・チクルス
リンツ稿による交響曲第1番
ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンによるブルックナー交響曲チクルス。2012年のティーレマン首席指揮者就任以来進めているプロジェクトで、これまでに第7番(2012年収録、Opus Arte)、第8番(2012年収録)、第5番(2013年収録)、第9番(2015年収録)、第4番(2015年収録)、第6番(2015年収録)、第3番(2016年収録)が発売されています。
今回リリースされるのは交響曲第1番。1868年5月にブルックナー自身の指揮により初演されました。ブルックナーは当時リンツの大聖堂のオルガニストを務めており、初演も同地で行われました。その後ブルックナーは、1868年10月にウィーン移り新しい交響曲に次々ととりかかりますが、旧作品の改稿も同時に行っていました。この第1番は1877年、1884年、さらに1890年頃にかけて改訂が行われ、これが「ウィーン稿」となります。他の交響曲と比べるとこの第1番は、ブルックナー自身も「生意気な小娘」と評していたように、その野趣に富むブルックナー初期の作風が好まれ、改訂前の稿である「リンツ稿」の方が演奏される機会も比較的多い作品です。
ティーレマンの緻密な描写力、シュターツカペレ・ドレスデンの重厚なサウンドはそのままに、初期作品の活気をたたえた演奏。シュターツカペレ・ドレスデンといえばワーグナーとリヒャルト・シュトラウスが君臨していましたが、1895年にアドルフ・ハーゲン指揮で演奏して以来、ベーム、カイルベルト、ヨッフム、シノーポリ、ハイティンクらが取り上げており、このブルックナー・チクルスもティーレマンとオケが互いに築き上げてきた成果を感じることができます。(輸入元情報)
【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第1番ハ短調(リンツ稿)
シュターツカペレ・ドレスデン
クリスティアーン・ティーレマン(指揮)
収録時期:2017年9月6日
収録場所:ミュンヘン、ガスタイク、フィルハーモニー(ライヴ)
映像監督:アンドレアス・モレル
収録時間:58分
画面:カラー、16:9
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。