パドモアの発する一語一語
ベズイデンホウトの奏でる一音一音
すべてが鮮烈な『冬の旅』
ベルリン・フィルともたびたび共演を重ね、オペラおよび歌曲、さらに宗教曲で世界をうならせているイギリスのテノール、マーク・パドモアが『冬の旅』を再録音しました!
パドモアの『冬の旅』には、2008年録音のポール・ルイスとの名盤があります。シューベルトが書いたオリジナル調で演奏、ソット・ヴォーチェ、完璧なディクションで、世界中で絶賛されました。このポール・ルイスとの録音から約10年、来日公演でもイモジェン・クーパー(2008年)、ティル・フェルナー(2011年、2017年)、そしてポール・ルイス(2014年、2017年)と『冬の旅』を披露、ますますその芸術の幅を広げたパドモアが再録音に際し選んだパートナーは、フォルテピアノの天才ベズイデンホウト。調性は旧盤と同じシューベルトのオリジナル調によっていますが、フォルテピアノというまた違うパートナーを得て、パドモアの演奏がどのように展開されているかもたのしみなところです。
まず『おやすみ』の前奏から、ベズイデンホウトの美しい弱音に引き込まれます。パドモアの表情の細かな変化にぴたりとついたフォルテピアノはさすが。終曲での、消え入るような音色で不気味に鳴り響く空虚5度は、思わず息をつめてしまうような凄みです。パドモアの透徹した語り手ぶりもますます堂に入り、5曲目の有名な『菩提樹』もやさしさだけでは終わらず、ベズインデンホウトのフォルテピアノも実に効果的に響く『春の夢』でも壮絶な表情。幾度となく聴いているはずなのに、一音一音、一語一語にはっとさせられる、鮮烈な『冬の旅』の登場です。(輸入元情報)
【収録情報】
● シューベルト:歌曲集『冬の旅』 Op.89、D.911
マーク・パドモア(テノール)
クリスティアン・ベズイデンホウト(フォルテピアノ/グラーフ エドウィン・ボインク・コレクション蔵)
録音時期:2017年4月24-26日
録音場所:オランダ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。