豪華歌手らによるバロックの劇的感情溢れるアルバム
ディスク1は「ラメント(嘆きの歌)」にテーマを絞ったアルバム。モンテヴェルディ『アリアンナの嘆き』はその中でもよく知られた代表的作品ですが、様々な作曲家による、17世紀に隆盛を誇った音楽「ラメント」を集めた実験的ともいえるプログラム。ヴィラゾン、デセイ、ジャルスキー、ジャンス、ディドナート、チオーフィなど豪華な歌手たちと作り上げた意欲作です。
ディスク2は、ヘンデルの緊密なデュエット・ハーモニー作品。こちらも様々な豪華歌手らによるもので、ビブラートを最小限に抑えながらも、そのまばゆいボイス・ヴォイシングはスリル満点。そこから強力なドラマ表現が生まれだされています。
なお、歌詞・対訳は付いておりません。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1:ラメント集
● カヴァッリ:『D'Hipparco, e di Climene』(エジストの嘆き)(「エジスト」)
ロランド・ヴィラゾン(テノール)
● モンテヴェルディ:『太陽神がまだ世界に昼を』(ニンフの嘆き)(戦と愛のマドリガル曲集)
ナタリー・デセイ(ソプラノ)、サイモン・ウォール(テノール)
トピ・レーティプー(テナー)、クリストファー・パーヴェス(バリトン)
● ストロッツィ:『L'Eraclito amoroso』(「カンタータ、アリエッタと二重唱」)
フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)
● モンテヴェルディ:『われを死なせたまえ』(「アリアンナの嘆き」)
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
● ランディ:『Superbe colli』
クリストファー・パーヴェス(バリトン)
● モンテヴェルディ:さらば、ローマよ(「ポッペアの戴冠」)
ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ)
● カヴァッリ:『Acate, Ilioneo』(エネアの嘆き)(「ディドーネ」)
トピ・レーティプー(テナー)
● カリッシミ:『Ferma, lascia ch'io parli』(マリア・スチュアルダの嘆き)
パトリツィア チオーフィ(ソプラノ)
● チェスティ:『Dure noie』(アタマンテの嘆き)(「L'Argia」)
ロラン・ナウリ(バス・バリトン)
● カヴァッリ:『Alle ruine del mio regno』(エクバとカッサンドラの嘆き)(「ディドーネ」)
マリー=ニコル・ルミュー(コントラルト)、パトリツィア チオーフィ(ソプラノ)
● モンテヴェルディ:『わが生命なる女よ、君死にて』(オルフェオの嘆き)(「オルフェオ」)
ロランド・ヴィラゾン(テノール)
Disc2:ヘンデル:アルカディアン・デュエット集
● 『ああ、人間の運命は』 HWV.179
ナタリー・デセイ(ソプラノ)、ヴェロニク・ジャニス(ソプラノ)
● 『盲目の愛の神、あなたを信じます』 HWV.189
ラウラ・クレイクーム(ソプラノ)、アンナ・マリア・パンツェレッラ(ソプラノ)
● 『私の悩みのいとしいお方』 HWV.182a
パトリシア・プティボン(ソプラノ)、ポール・アグニュー(テノール)
● 『夜明けにほほえむその花を』 HWV.192
パトリシア・プティボン(ソプラノ)、アンナ・マリア・パンツェレッラ(ソプラノ)
● 『恋する心よ、熱情を貯え増やせ』 HWV.185
ファニータ・ラスカッロ(ソプラノ)、ブライアン・アサワ(カウンターテナー)
● 『多くの矢を私の胸に放ち』 HWV.197
ラウラ・クレイコム(ソプラノ)、サラ・ミンガルド(コントラルト)
● 『行け、気紛れな望み』 HWV.199
ラウラ・クレイコム(ソプラノ)、アンナ・マリア・パンツェレッラ(ソプラノ)
● 『あなたをじっと見つめていたい』 HWV.178
パトリシア・プティボン(ソプラノ)、マリヤーナ・ミヤノヴィチ(コントラルト)
● 『愛の絆は楽しく幸福』 HWV.194
ラウラ・クレイコム(ソプラノ)、サラ・ミンガルド(コントラルト)
ル・コンセール・ダストレ
エマニュエル・アイム(指揮、チェンバロ)
録音時期:2007年2月、2008年5月(Disc1) 2001年8月、2002年3月(Disc2)
録音場所:パリ、Chapelle de l’Hopital Notre Damedu Bon Secours(Disc1) Eglise evangelique lutherienne du Bon Secours(Disc2)
録音方式:ステレオ(デジタル)