初代指揮者クラウスによる
ウィンナ・ワルツの神髄
デッカのスタジオ・アルバムによるシリーズが最新リマスタリング。シュトラウス・ファミリーの音楽とウィーン・フィルハーモニーを制したすべての指揮者の中で最も偉大な開拓者の一人といえば、クレメンス・クラウスの名前が挙げられます。1939年に初めてニューイヤー・コンサートを指揮したのは彼であり、1954年5月に亡くなるまで新年を迎える風物詩となったこの公演をリードし続けました。オペラ監督で評論家のマイク・アッシュマンによる新しい解説にはシュトラウス・ファミリーの音楽の並外れた人気について、彼らの時代とその後について、クラウスの短すぎる生涯について、そしてウィーンのニューイヤー・コンサートの伝統について書かれています(欧文のみ)。
リヒャルト、そしてワルツ王の両方のシュトラウスのスペシャリストという指揮者は他にあまり例がありません。クラウスは、ウィーン宮廷歌劇場のバレリーナと、ハプスブルク家とつながりのある銀行家と間に生まれた、生粋のオーストリア人でした。ウィンナ・ワルツのリズムに特有な高揚感を自由に操り、個人主義的で有名なウィーン・フィルハーモニーの音楽家からも絶対の信頼を得ていたことが、これらの貴重な録音で証明されています。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
ヨハン・シュトラウス2世:
1. 『こうもり』序曲
2. 『ジプシー男爵』序曲
3. 芸術家の生活 Op.316
4. 春の声 Op.410
ヨーゼフ・シュトラウス:
5. わが人生は夢と喜び Op.263
6. とんぼ Op.204
7. 騎手 Op.278
ヨハン・シュトラウス2世:
8. クラップフェンの森で Op.336
9. ハンガリー万歳 Op.332
10. ウィーンの森の物語 Op.325
ヨハン・シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス:
11. ピツィカート・ポルカ
ヨハン・シュトラウス2世:
12. エジプト行進曲 Op.335
13. 観光列車 Op.281
Disc2
ヨーゼフ・シュトラウス:
1. オーストリアの村つばめ Op.164
2. 小さな水車 Op.57
3. 憂いもなく Op.271
ヨハン・シュトラウス2世:
4. 町と田舎 Op.322
5. 狩り Op.373
6. 朝の新聞 Op.279
ヨーゼフ・シュトラウス:
7. 鍛冶屋 Op.269
ヨハン・シュトラウス2世:
8. 騎士パスマン Op.441(チャルダーシュ)
9. 常動曲 Op.257
10. 美しく青きドナウ Op.314
ヨーゼフ・シュトラウス:
11. 休暇旅行で Op.133
ヨハン・シュトラウス2世:
12. わが家で Op.361
ヨーゼフ・シュトラウス:
13. 天体の音楽 Op.235
ヨハン・シュトラウス2世:
14. アンネン・ポルカ Op.117
ヨーゼフ・シュトラウス:
15. おしゃべりなかわいい口 Op.245
ヨハン・シュトラウス1世:
16. ラデツキー行進曲 Op.228
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
クレメンス・クラウス(指揮)
録音時期:1950年6月22日(Disc1:3-4)、9月16日(Disc1:1)、1951年4月(Disc1:2)、9月(Disc1:5-13)、1952年5月22日(Disc2:1,2,6)、9月(Disc2:3-5,7-9)、1953年12月18,19日(Disc2:10-16)
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
録音方式:モノラル(セッション)