バッハの「音楽の心」に迫るデメンガの演奏

スイスのチェロ奏者トーマス・デメンガが再びバッハの無伴奏チェロ組曲に戻ってきました。「私にとって、バッハはずっと生き続けている最も偉大な天才です。その音楽は純粋で荘厳です。何か神々しいものがあり、音楽家たちは皆それぞれに生涯をかけて、その新しい演奏法を見つけようと努力しています。」
　デメンガは以前ECMに1986年から2002年にかけて、このチェロ組曲を現代作品と並べて録音し、そのアルバムは「ニュー・シリーズ」の初期における画期的な出来事として注目を集めました。一方、今回の2枚組アルバムは完全にバッハとその組曲6曲のみに焦点が当てられています。手書きの原典から異なったテンポ、装飾音、運指法、運弓法まで、長年組曲を演奏し、そのあらゆる側面を研究することで、デメンガに音楽の心〜それはバッハ自身が唯一の終着点として思い描いていたものです〜がもたらされました。
　この新しい演奏はバーゼルのハンス・フーバー・ザールにて録音されました。（輸入元情報）

【収録情報】
J.S.バッハ：無伴奏チェロ組曲全曲

Disc1
● 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV.1007
● 無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV.1008
● 無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV.1009

Disc2
● 無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV.1010
● 無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調 BWV.1011
● 無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV.1012

　トーマス・デメンガ（チェロ）

　録音時期：2014年2月
　録音場所：バーゼル、ハンス・フーバー・ザール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）