ベートーヴェンと同時代の作曲家ミヒャエル・ゴットハルト・フィッシャー[1773-1829]。ベートーヴェンの3歳年下でオルガン音楽の作曲家として知られています。そして「一般音楽新聞(Allgemeine musikalische Zeitung)」でベートーヴェンの『田園』を最初に評価した人物でもあります。そこで彼はベートーヴェンの先進的な想像力と音楽描写について深い理解を示しています。そしてフィッシャーは『田園』が発表されて2年後にヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各2本のための充実した編曲を行いました。巧みな音域の選択と楽器の組み合わせによりベートーヴェンの描写力にもひけ劣らない色彩豊かな音楽を作り上げています。そういった巧みな作曲技法は、プロイセン王妃ルイーゼに献呈されたピアノ四重奏曲にもいかされています。
演奏するパルナッスス・アカデミーの個々の輝かしい音色やアンサンブルとしての調和もこの録音での聴きどころとなっています。(輸入元情報)
【収録情報】
● M.G.フィッシャー:ピアノ四重奏曲 Op.6
● ベートーヴェン/フィッシャー編:交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』(弦楽六重奏版)
パルナッスス・アカデミー
録音時期:2020年
録音方式:ステレオ(デジタル)