MUTE BEATのベーシスト、松永孝義氏が7月12日、お亡くなりになりました。享年54歳。

松永孝義氏は、MUTE BEAT以降、ヤン富田から中島美嘉、さらにはアルゼンチン・タンゴまで、尋常ではない数のセッションをこなしてこられました。決して表立って目立つ事はないけれど、確かな演奏でシーンを支える、日本を代表するベーシストでした。
そんな知る人ぞ知る松永氏が『The Main Man』としてソロアルバムをリリースしたのが2004年。REGGAE〜SKA〜ROCKSTEADY〜JAZZ...その人柄が滲み出たような、暖かくて深みのある素敵な作品は、今でも名盤として語り継がれています。
昨年は同じくMUTE BEATのドラマー屋敷豪太氏との最強のリズムセクション「MATSUNAGOTA RHYTHM SECTION」としてアルバムをリリースし、強烈なDUB、リディムとグルーヴ、世界最高峰の重低音サウンドを轟かせてくれました。
また近年はアメリカンルーツミュージックを中心とした演奏を聴かせるバンド、ロンサムストリングスとしても精力的に活動しており、日本の至宝 中村まりとのコラボレーションアルバム第2弾を9月に発表する事が、先日発表されたばかりでした。おそらくはこれが最後の録音なのかもしれません。

心よりご冥福をお祈りいたします。