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Review List of ほんず内閣総理大臣 

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     2014/06/23

    『鐘』と交響的舞曲という、ラフマニノフの佳曲2曲を収めたアルバム。いずれもラフマニノフらしい抒情をたたえた魅力的な作品です。『鐘』は美しいメロディーとカラフルなオーケストレーションがチャーミング。声楽が壮大に盛り上げます。一方の交響的舞曲は、まさにそのタイトル通り、舞曲ながら厳めしく重い曲。こちらは以前に映像付きのもありましたな(それもいい演奏でした)。ラトルはベルリンフィルのハイスペックを活かして大変立派に仕上げました。迫力も抒情も申し分なく、みごとなものです。但し、2曲とも「佳曲」ではあるのですけれど名曲とまで言いうるかどうか、いささか疑問はありまして、聴いている間は大いに楽しめるのですが、聴き終えての満足度はさほどでもなしといふ感じ。ま、でもそれは言わぬが花、でしょうか。録音は優秀。

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     2014/06/21

    金さんと神奈川フィルのコンビ。「復活」は仕上がりが粗くて私としては不満が多く、低い評価をしてしまいました。今回の第10番はライブの表記がありませんでしたので、ゲネプロも含め、セッションによる録音でありましょう。今回は大変に立派な成果となりました。何しろ曲が曲でして、勢いとか情熱で乗り切れる曲ではありません。むしろいかに繊細に、いかに丁寧に音を再現していくかが問われます。落ち着いたテンポと抑制の効いた進行のもと、神奈川フィルはその力を立派に発揮したのではないでしょうか。細部にはまだ求めたいところもありますが、総じて良い出来です。このクック版第10番は大変に美しい抒情交響曲として聴くことが可能ですが、金さんはまさにその路線で振りきったといふ感じです。もちろん、さらに深い想いを込めて、たとえば第9番におけるバーンスタインのような没頭・陶酔も可能かとは思いますが、そこまでを狙わず、曲の特質の魅力的な再現に徹したかという印象であります。マーラーの「作品」としての意味はひとまず措き(クレンペラーはぼろくそに言ってますね)、私個人はこの曲が聴けたことを心から嬉しく思っています。それくらいに美しく哀しくすばらしい曲であります。金さんと神奈川フィル、今回は大変に立派な成果を聞かせてくれました。ありがたき幸せであります。録音は優秀。フィナーレで聴けるドラムは何か発砲音のような張りのある音で、なかなかに衝撃的。

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     2014/06/20

    超大作『グレの歌』と「浄夜」というロマンティック・シェーンベルクを並べたアルバム。いずれもライブ。で、『グレの歌』はメータさんにとっては再録音であります。ライブということもあるのか、破綻なくきっちりまとめることを心掛けたのでしょうか、比較的落ち着いたアプローチです。抒情も劇性もほどほど。第一部でのヴァルデマールとトーヴェのやり取りは、愛に耽りながらも死の予感を深めてゆき、ロマンティックにうねりつつも陰鬱な雰囲気がつのり、最終的に恐ろしい悲劇へと到達しますが、その流れの高揚は今一つ。ま、もちろん、大変な難曲ですから、細部にこだわって執拗に再現すれば特に歌手への負担が過剰になって破綻が生じやすくなりますから、やや安全運転に傾いたのかもしれません。コーラスが現れてからはなかなかに盛り上がりますが、それでも総じていま一つの盛り上がりぢゃないかなあ。全曲聴き終えての感動もいささかもの足りませぬ。「浄夜」はそれなりに濃厚に歌いあげて、こちらは結構ですかな。いずれもライブ録音ですが、会場ノイズは入りつつも拍手はカットされております。良好というくらいのレベルでしょうか。新しいわりに特別良くはありません。なお、「浄夜」の収録レベルがやたらにでかくて、『グレの歌』のクライマックスと同じくらいの大音量で弦の強奏が鳴り渡るのはよろしくありません。製品の造り方としては、なんか無神経だよね。総じて平均より上の出来栄えではありますが、プラスαに欠ける、そんなところです。

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     2014/06/15

    大好きな『タイス』。映像もので近頃はなじんでいたので、音だけのを久々に聞く。やはり美しい!それも本当に人の心を揺さぶるように美しい!通して聴いてみると、やや起伏に乏しい感じはしますし、外題に意外に聞かせどころが少なくて(テノールもそう)、もう一工夫あってもよかったかなという気もしますけれど、それでもなんでも魅力的な作品であることには疑いありません。今回も、哀しいラストには不覚にも泣いてしまいました。さて、演奏。男声陣は結構でしょう。大変ステキな歌を聞かせてくれます。フレミングはやや不調でしょうか、高い音域が辛そうですし、歌詞がモヤモヤしてはっきりした歌になっていない感じもあります。でもまあいいや。指揮はマスネの音楽の優美さを際立たせて結構。なじみのないオケも何の問題もありません。録音は優秀。満点でよござんす。

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     2014/06/10

    私、先週北京に行っておりまして、帰国後に聴くならこれしかないでしょう、といふ感じで『トゥーランドット』。ジャケットには1961年6月22日と書いてありますが、どうやら同年7月22日公演というのが正しいようです。録音状態は大変に良好。同じウィーンにおけるクリュイタンスの『トリスタン』と同様、弦楽器に近い位置にマイクがあるようで、弦楽器が常に明瞭に聞こえます。一方で舞台後方の音はいささか聴きづらい。でも、鮮度もありますし、総じて大変良好で、音の心配は無用であります。さて、演奏ですが、何しろ主役が超強力!ニルソン、ステファノ、プライス、ザッカリアを並べたスーパー・キャスト。悪いはずがありませぬ。何たってすばらしいのがステファノのカラフ。力強くてまさにヒーロー。プライスのリューもまた力強く、この毅然とした女性像をしっかり伝えます。ザッカリアのティムールも張りがあってよし。ニルソンの外題は、意外に聞かせどころはないのですけれど(第1幕は歌わないし)、美声にて結構。個人的にはこれまでニルソンを美声と思ったことはないのですが(ワーグナーがみんなそう)、この録音で聴くとなるほどと思わされました。脇役陣もみなよし。そしてこれも意外に良かったのがモリナーリ=プラデッリの指揮。セッションでの『トゥーランドット』ではアンサンブルを整える以上の積極性が無くがっかりでしたが、ここでは壮大に盛り上げる一方で抒情味も十分でして、この作品を存分に楽しませてくれます。ということで往年の大演奏、大いに堪能し感動しました。これを現場で聴いた方々が本当にうらやましい。なお、この演奏はオルフェオからリリースされ、そちらの方が音はいっそうよいらしいですが、私は未確認。オルフェオはマスタリングで変な加工をすることが多いのでどうでしょうかねえ。さて、このアルバムにはボーナスとして、前年の『運命の力』抜粋が付いております。指揮はミトロプーロスで、ステファノをフィーチャーし、共演はステッラ、バスティアニーニらです。こちらも音質良好でなかなかに楽しめます。

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     2014/06/08

    これは傑作、良いアルバム。何たって曲目がいい。1枚目は旋律美際立つ二つのシンフォニー。2枚目はブラームス。手ごたえのある名曲ぞろいにて、大いに結構。そして演奏もすばらしい。「イタリア」はテンポも表情もいたずらにあおらず、落ち着いた佇まい。斬れ味よりも味わい重視。ドヴォルザークは歌の魅力満開で、大変ビューティフル。ブラームスはいわゆる「ドイツ風」で逞しさを持ちつつ、抒情味を活かしたこれも好演。ここではN響もしっかりした技量でプレヴィンさんの棒によく応えています。録音は優秀。但し、NHKホールにしては残響がややわざとらしい気もするんだけど、何か細工があるのかな。でも別に問題ではありません。このシリーズ中白眉ともいうべき傑作アルバム。

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     2014/06/08

    ベルリオーズの「レクイエム」に、ボーイトの歌劇『メフィストーフェレ』から「天上のプロローグ」、さらにヴェルディの「テ・デウム」といふ豪華派手派手ラインナップ。ここでも大管弦楽をド派手に鳴らしてそれをテラークの優秀録音が強調気味にバッチリと録るというパターンを思うわけですが、ショウさんはどのディスクを聴いても穏健派でありまして、そうはなりません。ベルリオーズではやや壮大さに欠け、ちょっと物足りない。ほかも同様なアプローチでして、それぞれの曲のありよう(スタンダード)を知る分にはよいでしょう。ベルリオーズも実は静かな部分が多い曲なので、その辺は大変美しい出来栄えです。こういうスタイルのショウさんのアプローチなのですが、それでも「天上のプロローグ」はド迫力で全身に鳥肌が立つような物凄さ。いいですねぇ。ま、トータル、ビューティフルな仕上がりにてよしとしましょう。録音は文句なしに優秀。

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     2014/06/08

    同じコンビの第5番がやや微妙だったので、こちらはどうかとややおっかなびっくりで聴く。で、結果。こちらは大変結構かと存じます。勢いというか推進力こそ前の録音より減少していますが、それでも十分にパワフルで大迫力。そしてウィーンフィルの弦が実にいい!表現力豊かでかつチャーミング。聴き惚れて満足。「ロメオ」はもっと重たいアプローチで、ロマンティックであるよりかは陰鬱な雰囲気の方が濃いような気も。もちろん、悪くはありません。録音は優秀。私個人は満足したディスク。

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     2014/06/06

    アンダーソンのステキな曲を集めたアルバム。誰もが聴いたことのある超有名曲(そり滑り、タイプライター、ほか)はじめ、アンダーソンの代表曲は大方揃っております。演奏の質の高さは言うまでもなし。優秀なオケが弾み、また歌います。ただですねぇ、曲によってはもうちょっと派手にやらかしてもいいですねぇ。例えば「トランペット吹きの休日」はなんか勢いが無いし、「休みだ、遊ぶぞ〜!」的な元気噴出が欲しいね。「セレナータ」もラテン系のノリで濃厚にやってほしかったな。こういうのは往年のフィードラー盤が見事でした。とはいえ、録音も新しく、このディスクがよいことには変わりはありません。個人的には元気ナンバーよりも、「忘れられた夢」と「ペニー・ウィッスル・ソング」が気に入りました。前者はハリウッド映画のロマンティックなワンシーンを想わせ、実にビューティフル。後者も何ともほほえましいメロディラインが実にチャーミング!どうぞみなさま、お楽しみを。

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     2014/05/27

    これは小澤さんの傑作。同じボストン交響楽団でかつてミュンシュ先生が聴かせてくれた豪快で情熱的なベルリオーズとは違っていて、いかにも小澤さんらしい丁寧で精妙な音楽です。しかし、上り坂にあった小澤さんの好調さ・勢いが全体を支配して、健康さを持った充実ぶりが気持ち良い出来栄えです。オケはさすがの名技。声楽陣は良好。録音もいまだに立派で何の問題もなく通用します。

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     2014/05/27

    1970年代前半のサヴァリッシュさんとN響の共演を集めたブラームスの交響曲全集です。年月も会場もばらつきますが、違和感などはありません。やや乾き気味の音でまとめられております。どの曲もみなとてもアグレッシブ。力強さと先へ進む勢いが顕著で、サヴァリッシュさんのイメージにある「理知的」「端正」といったスタイルとは大違い。ライヴでのサヴァリッシュさんはけっこう情熱的であったり劇的であったりしたので(実演でそういう体験を何度かしました)、そういう場面が刻印された貴重な記録であるかもしれません。またここでもN響に対して「何か」を伝える、いやもっと言えば叩き込むような意欲が感じ取れます。それは、ブラームスはこういうものだ、とか、ドイツ音楽はこういうものだ、とかいう特定レパートリーというよりも、西洋古典音楽はどういうものかというとても大きな課題を極東の音楽家たちに知らしめようとした、ということかもしれません。ただ、上記のようなアグレッシブさが「粗さ」に聴こえるのも事実でして、実演で聴いていればたぶん大いに感動していたと思うのですが、ディスクで聴くとそこに問題ありと感じてしまいます。しかもこの時期のN響の技量がいけません。全般的に音色に美感を欠き、汚れが目立ちます。また木管がずいぶんミスをしていますね(金管は毎度のこと)。調子が悪かったのでしょうか。ライナーノートによれば、N響側がずいぶんとサヴァリッシュさんに惚れこんで指揮をお願いしたらしいのですけれど、それにN響はしっかりと応えきれたでしょうか。この時期は微妙な気もしますね。サヴァリッシュさんとN響の共演であれば、サヴァリッシュさん最晩年の演奏の方がよかったなあと思います。サヴァリッシュさんとのステキなコラボがもう間もなく終わりを迎えることを自覚してN響が最高の力で応えていました。あのベートーヴェンやシューベルト、また聴ければなあ。そしたらサヴァリッシュさんに対する過小評価(“悪口”)なんか全部吹っ飛んじゃうよ。マーラーの「巨人」もかなり粘ったびっくり演奏でした。なお、ブラームスであれば、ロンドンフィルとの全集が実に奥深い名演ぞろいでお薦めであります。個人的にはサヴァリッシュさんのヨーロッパでのライヴの発掘を望んでやみません。ちょっと前に出たウィーンフィルとのブルックナーも立派でしたよね。マエストロのご高徳をいまさらながらしのんでおります。

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     2014/05/22

    当方はCDでの鑑賞。再生してみて、音は期待ほどにはよくないかなあとややがっかり。ただ聴き進めると慣れてきます。オケ全体がだいたい妥当なバランスで鳴っていて、不自然さはありません。鮮やかさやつやに欠けていますが(マスタリングのせいか)、トータル、フルトヴェングラーのライヴとしては良好な部類に属するでしょう。さて演奏。「ハイドン変奏曲」はどこか鄙びた感じで始まり、終わりに向けて力強さを増してゆく、なかなかの演奏。メインの交響曲も実に力強い。しかし無駄な力瘤はなく、必要十分な威力で押してきます。第2楽章の叙情はしなやかで、ふくよか。フィナーレはさすがに少しメートルを上げて、みごとな終結感をもたらします。総じて充実した立派な演奏です。ただしですねえ、そんなにスゴイ演奏かと言えば、それほどでもないというのも素直な感想。名演かもしれないけど、フルトヴェングラーの偉さを明瞭に示す特別な演奏という域には達していないかも。多くの賞賛の言葉を見て、よほどの「神演奏」かと期待したのですが、そこまではいかなかったですね。数多ある好演ディスクの一つという位置づけかもしれませぬ。

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     2014/05/22

    ウィーンフィルとの再録音を聴いたので、こちらも引っ張り出して聴き直す。やっぱり最初の録音であるこちらの方がいいですなあ。キャプランさんの熱意とか、あるいは自分なりの個性を出そうとする工夫とかを、ロンドン交響楽団がしっかりと受け止めて、共感したり増幅のプラスαを見せたりと、音楽の豊かさが感じられる気がします。第1楽章はさらに激しくてもいいですし、第2・3楽章もいささか素直すぎかと思いますが、音楽はラストに向けて充分に高揚してゆき、満足感のうちに全曲は終わります。また、録音もこちらの方がよいのでは。各楽器の音は生々しく、鮮明にとらえられております。レンジは大変広く、打楽器の強打やオルガンの重低音も実に効果的に鳴り響きます。これは好演。大変結構であります。

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     2014/05/18

    ボルティモアのオーケストラ、ジンマンさん退陣後、久々のレコーディングかな。ジンマンさんとではラフマニノフの第2交響曲がホントにすばらしい出来でした。さて、新シェフのオールソップさんによるマーラーは如何に?!前半は明るい雰囲気を保ち、精妙な扱いが活きた好演でしょう。それに比して後半がなかなか順調とはなりませんでした。第3楽章はややまじめに過ぎてアイロニーやエキセントリックさが弱い。第4楽章はパンチ力不足で、肝心のクライマックスもいま一つの盛り上がり。特に全曲の終結は物足りなく、完結度に欠けます。ただまあ、妙な癖やあくの強さが無いだけに、この曲の初心者向けディスクとしてはいいかもしれません。録音は優秀。なお、第3楽章冒頭のコントラバスはユニゾンです。これはいかんね。ソロが高音域を悶絶しながらキコキコいうから効果的なので、整ってしまうと前述の通りアイロニーやエキセントリックさに不足することになってしまいます。

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     2014/05/16

    二曲ともいかにもライナー&シカゴ響の演奏ですな。鉄壁のアンサンブル、てきぱきした進行、まさに「クリーン」(ライナーの口癖)な音楽を実現しています。ベートーヴェンはそれがまさに引き締まった古典を再現していて、快演というべきでしょう。一方のブラームスは、録音が少し前とはいえ古く、やや音がやせているような気もし、響きのふくらみが無いことがマイナスになっています。特に弦の音などはややとがり気味にスリムであります。まあ、抽象的な言い方ながら、もうちょっとロマンティシズムというか情感がこもってもいいかなぁ。期待したのでちょっと残念。もちろん、こういう即物主義的なブラームスが好きな方にはとても良い演奏かとは思いますが。ハイレベルなのは超ハイレベルでありますよ。録音は基本良好。

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