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Review List of Adam愛聴者 

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  • 1 people agree with this review
     2015/08/08

    Harnoncourtにとって2回目の全集録音で、ベルリン・フィルにとってはBoehm,Karajan,Barenboimについで4回目のSchubertの交響曲全集録音です。前回の録音(Teldec盤)と聴き比べると、全体に演奏がやや長めになっていること、Harnoncourt流と言える緩急や強弱の差が顕著であることです。「未完成」の演奏が際立って遅いことのほかに、メヌエット楽章のダカーポ以降も(前の全集と違って)反復していることが演奏を長く感じるのかもしれません。その長い「未完成」を含む3曲を1枚に収めるために?第1番の第1楽章提示部反復を省略しているのと第9(8)番の第4楽章提示部の反復省略が前回と異なる点です。今回の全集を含む一連の録音はHarnoncourtの癖がよく出ているようで、Karajanの影響力がなくなったベルリン・フィルを自分の好み通りに使った仕事のように感じました。ミサ曲にも歌劇にもこの流儀が通じているようにおもえます。私はAbbadoやSuitnerのように温和な演奏の方がSchubertのイメージにあっているとおもいますので、2種の交響曲全集では溌剌としたConcertgebouw盤の方を評価します。このあとAlfonso und EstrellaをSuitner盤と聴き比べたいとおもっています。

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     2015/07/10

    初めて聴くギリシャのオーケストラ、しかも古楽器編成。Beethovenのなかではマイナーな作品で、序曲をのぞいて演奏される機会は稀なようだし、全曲はBeethovenらしくない?優美な曲で私は好きだから、LP以来なるべく沢山聴いてきたつもりだが、古楽器オーケストラによる演奏は初めてのような気がする。録音方式によるのかもしれないが全曲を通して聴いて音が薄いような感じがする。Beethovenのオーケストラだともう少し弦の数が多い方が音に厚みが出るようにおもわれるし、tuttiの部分でティンパニの音が突出して耳触りに聞こえるのも避けられるかも。一方で、バセットホルンの音がこのようなオーケストラによくマッチしているようにも感じた。蛇足だが、balletでは最近映像を伴うDVDなどが出回っているので、この曲につけたballet(現代的振付ではない原作の復元)を観たいものである。

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  • 8 people agree with this review
     2015/06/13

    Abbado2回目のThe great録音。大方の関心は第2楽章と第3楽章の演奏とおもわれますが、新録音は両楽章とも通常稿で演奏され1987年録音のような異稿によるものではありませんでした。二つの録音をならべて聴いてみると、良く似ているという印象でした。つまり20年の隔たりは関係なく、激しさやメリハリよりもAbbadoらしくゆったりと流れていて演奏時間もほぼ同じ62分前後です。この長さからもわかるように、両端楽章の提示部やscherzo楽章の反復も指定通りに行われていますが冗長さは感じませんでした。交響曲全集の9曲(D812も含む)にも共通する特徴でしょうか。なお、”live”と表示されていますが、観客の拍手・咳払い等は一切収録されていません。Liveでは「天国的長さ」の故か反復を省略する指揮者が多いのにAbbadoは忠実に演奏してくれました。Beethovenの全集も2回おこなっているし、Schubertも2回目の全集をやってくれそうなのは、SawallischかAbbadoかと期待していたのですが、駄目でした。

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     2013/04/21

    このシューベルト交響曲全集はCD3枚に収まっている。従来4〜5枚だった全集(分売含む)では初めてである。といって総じて快速テンポではない。第5番などはゆったりとした演奏であるし、他の曲も癖のないごく常識的な流れである。ライブ録音なので、各曲の終りには数秒間の拍手が入っているほか、「未完成」を除く第1,4楽章の提示部反復は省略され、序曲などの追加もない。このような構成ならば3枚で十分足りる。さて、数年前から第4,6,8,9番からなる2枚組のエアチェック盤とおもわれるCDが市場にはあった。こちらの方は楽章間に会場のノイズが入っていたが、録音日付や時間付けから正規盤と同一音源の別テイクらしい。それにしても録音は2001年であるのに、なぜ10年間もあたためていたのだろうか。MaazelにはHaydn,Mozartの交響曲録音の存在は聞いたことがない。同様にSchubertも「未完成」のほかは正規盤では初登場のようにみえる。ところが、まだ新進指揮者(当時は仮名表記でローリン・マーツェル)だった1961年ころ、DGにより第2〜6,8番の6曲をBPOで録音していた。国内盤では第5,6のLP1枚が出ていたが、この6曲は2000年頃オーストラリアeloquence盤で復活していた(現在、なぜかHMVの通販カタログから消えている)。それと聴き比べると、演奏スタイルは録音の新旧はあっても40年の歳月を経て殆ど変っていない。つまり解釈の基本は30歳ころに出来ていたともおもわれるし、あるいは当時の演奏は、巨匠には失礼だが、BPO任せのスタイルだったのかもしれない。かくてMaazelによる全集盤は、これまでに出た多くのSchubert交響曲全集の中でとくに印象に残るようにもおもえないというのが私の結論である。

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     2013/01/14

    珍しい演奏団体による珍しい曲のCD.Evergreen Symphony Orchestraとはちょっと奇妙な(ださい?)名前で「長榮交響樂團」の英語名らしい。初めてきく名前だが、このCDの録音場所からもわかるように台湾のオーケストラで、東京でもコンサートの記録があるから、一部の人には既に知られていたとおもわれる。交響曲の方も初めて聴く。4曲は作曲された時代からHaydn風の4楽章構成(第2番だけはmenuetto楽章抜きの3楽章)で曲の番号は記されている。第1番がハ短調、第2番が変ホ長調とbookletの記述でわかるけれど第3,4番については調性の記述がない。どうやらこの2曲は発見されたばかりで、それについては少々いきさつがあるらしい。聴きやすいきれいな旋律でRiesやDanziなどの交響曲と同時代の雰囲気がある。歴史の浅いオーケストラのせいか、演奏はあまり上手とは言えないけれど、新発見曲のrecordingとしての価値は十分あるとおもわれる。Bookletでは冒頭にオケのメンバー表があるほか、全体の半分の頁が中国語(漢字)で書かれているのも珍しい。

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     2012/05/28

    ストーリーは絵本などで有名、序曲は超有名なのに歌劇のレコードは稀でした。Gardelli盤の初出は原語(仏語)ノーカット全曲アナログLP5枚(英HMV)構成でした。盤面を返しながら全曲通しで聴くのは、しんどく感じました。Gardelliは当時Verdiの初期の歌劇を次々と録音していました。初録音が多かったせいか、カットも少なくカバレッタのリピートもつけたごく標準的な(癖のない?)演奏でしたが、このRossiniもそれらと共通するアプローチとおもわれます。序曲の旋律が劇中では使われないことや、「6人の踊り」「チロル人の合従」など有名バレエ曲の挿入場面をこのLPで初めて知りました。1988年CD化に伴ってdigital化され、当CDはその再発にあたります。両社の違いはbookletの中身で、後者では説明文の大半が付録のCDに移されて粗筋(英独仏)と歌詞(仏英)で93頁が収録されています。競合盤であるChailly(Decca)やMuti(Philips)には絶賛のコメントがあるのに、Gardelli盤には一言のコメントもよせられていないのは残念です。これまでフランスの指揮者・オーケストラで録音(画)された盤がないことや、第2幕を聴いていると、造りはイタリア歌劇だなと感じる場面があったりしてRossiniにはイタリアのイメージが強すぎるのかもしれませんが、Guglielmo TellよりもGuillaume Tellの方が好きです。初録音以来30年以上経過して少々音が硬くなっている感じですが、高音域で魅せるNicolai Geddaをはじめ適役揃いの歌手陣、それと出番の多い合唱団も含めてこのGardelli盤を高く評価します。

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     2012/05/15

    The Greatも通俗名曲の仲間入りをしたらしい。CDの数はおそらく100枚を越える。Schubertの交響曲は「未完成」くらいしか知られていなかったLP初期の頃はキングLondonに音の悪い一枚(確かKrips盤)があるのみ、これで我慢したのだから隔世の感があるが、それには録音する媒体の長時間化が寄与する面もある。私が全曲を知ったのは当時の駐留軍向けFENラジオでToscanini,NBC響(おそらく放送用テープ)を聴いたときだった。かくて現今、買う目的でCDを選ぶのも簡単ではない。お気に入りの指揮者や演奏団体とか、カップリングされた曲とか、評論家の推薦盤とか、値段の安さとか、あるいは片端から買い集めるなどいろいろある。このExton盤についてみると魅力はどこにあるのだろうか。演奏はごく常識的といっていい。「演奏時間50分を越える演奏」と宣伝文にあるが、聴かせどころとされる第2楽章の全休止周辺のテンポのほかは遅くは感じない、逆によく流れている。同じころ発売されたSvetlanov盤と比較すると、この方が遅く重厚に聞こえるのは老巨匠の貫禄か。表紙に顔写真をいれるなど当CDは欧州楽壇にデビューする若きマエストロの名刺代わりかもしれない。期待しましょう。一枚3千円は少し高いけれど後で価値がでるかも?なお、曲後の拍手は朝比奈盤につきものの余韻をも吹き飛ばす叫びを伴ったovationと違って控え目にしてあるのは有難い。

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     2012/04/04

    かつてConifer(国内発売元はNEC)3枚組で出ていたものを2枚組に圧縮したので、中身が変わったかとおもいましたが、原盤通りでカットはありませんでした。もともと、収録されたナンバーのない曲は3幕のロシア舞曲だけ、全曲150分台なのでカットの必要なし(同曲のLanchibery盤でLP3枚からCD2枚に移すとき複数曲カットがあって酷評を受けたことがありました)。Ermlerはロシアの指揮者ですが、ロシアのオーケストラがやるような元気ありすぎの演奏ではなく、ワルツなどはゆったりとしている反面、テンポの早いpassageもあるメリハリの利いた演奏です。英国オーケストラの節度による効果かも。録音を売り物にするConifer盤らしい音は健在です。廉価盤のせいで、曲ごとの時間表示のある紙1枚だけbookletなしですが、上記国内盤が¥6,600するのに当盤は¥1,000程度だから我慢です。一人の指揮者によるバレエ3部作も残るFedoseyevとNaxosのMogreliaの完成への期待と、DoratiとMinneapolisSO
    による米Mercury盤3部作(モノラルLP)がCDで復活したら素晴らしいのですが。

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     2012/04/03

    Leinsdorfは日本では人気のない指揮者とおもったら、この全集に寄せられた多数の賛辞に驚きました。CDによるBeethoven交響曲全集が発売されましたが、国内ではLPで9曲すべて発売されたのでしょうか?BostonSOといえば、MunchやOzawa盤が国内市場には出回っていたような気がします。しかし内心贔屓にしていたのでRCA VictorのLPでBeethovenの第7やSchumannの第4、Mahlerの第1などを愛聴していました。とくに第7は好きでした。そこでCDの全集を購入して、かつて聴いた第2,6,9を含めて全部聴きました。全体に演奏スタイルは派手さはない20世紀の巨匠風、現代のテンポ早手組と違ってどっしりとした悠揚というか、第7の2楽章はおごそかな感じすらします。そして、やはりセッション録音による曲の完成度はliveのそれより勝るとおもいます。私が気に入ったLeinsdorf盤の多くはRichard Mohrがproduceしたものでした。LeggeやCulshawほどの名声はないが、MohrはLeinsdorfの録音に貢献したとおもいます。最後にもう一つの驚きは、天下のRCA盤がSony(=CBS)から発売されたことです。とくに看板BostonSOが!当時なら全く「想定外」の出来事だったでしょう。

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     2011/11/20

    これまでBonyngeが録音した中で初出はLPだが、その後CD化されなかったかCD化されても廃盤になってカタログから消えているものから選ばれている。Bonyngeのレパートリーは歌劇・バレエ曲が主体で正統派の交響曲は皆無である割に録音量は多いが、CD1のMassenet,CigaleもCD3,4のTebaldiやTourangeau(mez.sop.)の歌曲もふくめ、ここに収録されているものは他に競合する盤のないレア物ばかりで、おそらく国内盤未発売だったとおもわれる。ABC(オーストラリア放送協会)がこのようなcompileをしたのは、原盤がすべて英Deccaで(録音はやや古いが音は悪くない)、かつRichard Bonyngeがオーストラリア人であるからだろう。Mr.Sutherlandと言われたり日本の評論家筋にはあまり評価されなかったけれど、このような企画を評価する一般好楽家のファンは多かったのだ。因みにこのCDは「オーストラリアの財産」?と銘打ってある。

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     2011/11/17

    初めて聴くHeroldのバレエ曲、Bonyngeによる久々の珍曲録音である。Bookletを参考に記すと、歌劇の台本で名高いScribe原作のドタバタ喜劇に基づくストーリーのある3幕のバレエで、バレエの台本もScribe作、1827年初演である。言語が仏語と伊語の違いがあるが4年後に初演されたBelliniによる同名の歌劇の方が日本では有名で(こちらの台本はRomani作)、話の筋立てもほぼ同じ。ただしバレエの舞台は南仏Provence地方の旅籠屋と水車小屋であるのに対して、歌劇の舞台はスイス、いずれもsleepwalk癖のある女性が主人公である。今風に言えばBelliniの方が盗作かも。全曲はCD一枚約70分、Bonyngeが未出版の原稿から起こしたBonynge editionとされるが、原曲が改変されているかカットがあるか不明である。曲自体は耳ざわりのよい旋律の連続で、どちらかというと起伏の少ない感じ、Bonynge指揮のLe diable a quatre (Adam)の雰囲気に似ている。オーストラリアの生んだ名歌手Nellie Melbaを記念したMelba財団によるCD、Melbaレーベルである。

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     2011/10/29

    LP初期に録音されたWolff指揮による序曲集を懐かしく聴きました。CD2に収録されたもとのLPは持っていて、とくにAuberの4曲が入った米ロンドン盤を聴いたときはDecca自慢のffss録音の凄さに圧倒されました。この2枚組を買った理由もその再現だったのです。CDのタイトルもOvertures in HiFiとなっていたので尚更です。でも、いかに技術的変換が加えられても50年の月日には勝てません。今聴くとこんな音で痺れていたのかと正直少しがっかりもしました。評者の「レインボー」氏は年代を考慮すればと、演奏の良さを評価されましたが、異論はありません。当時、英Deccaにはフランス物を得意とする同年輩のAnsermetが居て、日本ではその陰に隠れて知名度は低かったとおもいます。このたび3組のCDで復活したAlbert Wolffを評価したいとおもいます。

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     2011/06/17

    この白鳥の湖はCD2枚組。{原典盤おまけ付きフルコース」なのか、あるいは適当なカットがあるのかHMVサイトにある(ような簡単な)案内だけではわかりません。(手にとるまでのスリルを楽しむ?)結果は数曲カットのある演奏(約145分)でした。確かにこのCDのどこにもcompleteとは書いてありません。因みに同じRPOから出ている「胡桃割り人形」(Maninov盤)にはcompleteの表示がありました。さて演奏の方、カットは聴かせどころの第2幕、第3幕に多く全体にゆったりしたテンポ、緩急の差を際立たせていて第3幕のDivertissementでは少し嫌味に感じるほどです。このテンポで全曲を2枚に押し込むつもりは無かったようですし、バレエの伴奏用ともおもえないし、2枚組で制作した意図がはっきりしませんでした。1枚80分近い録音が可能な最近の技術ではSawallisch盤のような「おまけ付きフルコース」もできるのに。

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     2011/06/10

    単独で出ていた6枚をセットにしたもので、レーベルなどこのセット用に統一してある。Schubert交響曲はすでに所持していたので較べてみると、CD1は当初通常のCDとして発売されたが、このセットでは他の3枚と同じSACDになっている(原盤番号も変わっている)。また、単売盤では録音の日付など記されていなかったが、ここでは曲毎に記されそれによると大半が2003年に録音され第6と第9(8)があとから録音された。全体を通してやや遅めのテンポでAllegro moderatoとAndante con motoがほぼ同じ速さの「未完成」、Allegro vivaceよりAllegroの方が元気よく聴こえる第4など楽章毎の表示にはとらわれないようだ。CD1だけが3曲詰め込まれているせいか、第1は他より速めに演奏され提示部のリピートがない。Nottの演奏ペースでは8曲を4枚に収めるのは少々無理で、序曲を含めるなど5枚組にするのがよかったとおもわれる。Bamberg響2度目のSchubert交響曲全集(H.Stein盤があった)となるけれど私はNott盤の方を選ぶ。しかし、指揮者が聴かせたかったのはむしろCD5と6だとおもわれる。メロディーで勝負するSchubertと違って、口ずさむことの難しい現代音楽を日頃敬遠していて、Schubertのナマの旋律がでてくるBerioあたりが鳴るとホッとする体たらくではこの2枚に対するコメントは遠慮する。問題は黒で統一されたセットのデザインが凝りすぎの感があること。30cmx15cm両開きケースにCD6枚が並べてあるので少し広いスペースがないと取り出しにくいし、100頁を超える横長の冊子は黒地に白字(独・英・仏語なんと一部に日本語)で書かれ、通常のCDケース挿入の小冊子より字は大きいのだが、薄暗いと読みにくい難点がある。

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     2011/05/12

    Beecham卿が生前おこなった演奏記録のうち、録音の残っているものから幾組かのCDが出ているその1枚。1955・6年のライブ録音でWagner{Rienzi序曲}、Delius{夏の庭園で}とSchubert交響曲第9番の組合せです。EMIの正規録音でBeecham盤Schubert交響曲は6曲あって、第4と第9がありませんでした。このたび第9は甦りました。モノラルでdigital remasterされてはいますが、録音状態は褒めたものではありません。が、予想ほど悪くはありません。巨匠らしく、普段どおりのおっとり型でテンポはややゆっくり、第2楽章では僅かな緩急の揺れがあります。一転、第4楽章では激しいアタックなど気魄の演奏もみられます。ライナーノートによると、第9は生前10数回演奏されているのに何故かレコードはありませんでした。これに対して第4は一回しか記録がない由。CD化は絶望的かも。

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