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Review List of 一人のクラシックオールドファン Append

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     2013/05/23

    アシュケナージとハイティンクのコンビによるブラームス・ピアノ協奏曲は1981年にオーケストラをACOで第1番、翌年1982年にオーケストラをVPOで本盤である第2番が収録されています。この年、アシュケナージ45歳、ハイティンクは53歳とこの作品に対峙するには年代的にはマァ適当な感じと私は勝手に判断・・・第1番の方は作品の持つ若さの屈託感から正直ちょっと薹が立ち気味なのが否定出来なくはなかった?・・・したのはこの四楽章の交響曲並みにスケールのある協奏曲を実に堂々とテンポを緩めに採って進めて演奏タイムを@18’48A9’31B13’14C9’30とVPOに珍しい?重厚な音色に乗って一音一音アシュケナージのいつもの入念なピアノが情感豊かに縫う様に進んで行きます。兎に角最初の楽章、ホルン出だしからこの演奏の雰囲気をリードしてやがて入るピアノは粒立ち良くご立派! 第2楽章は重厚なアプローチが良い方に作動しピアノの力強さと高音弦が強調され、聴きようによっては録音良さが饒舌に聴き違えるかもしれません。第3楽章は例のチェロ序奏が示唆に富むしっとりした感じで落ち着いた運びが美しいです。最終楽章はちょっと作品として軽い処がバランス上躊躇を覚えるのですが本演奏は活き々と解放感に満ち手を抜かずにそしてしっかり〆に結び付けます。素直に最高ランクに・・・。なお、アシュケナージにはブラームスのピアノ協奏曲第2番演奏録音がもう一種類ありそれは1967年メータ/LSOのバックによる演奏(タイム@17’39A9’16B12’36C8’59)であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/05/22

    先日もう15年目になる別府アルゲリッチ音楽祭は終わった頃かも知れません。アルゲリッチの名を冠にした音楽祭はいくつかあるのですが本盤は2002年以降スイス・ルガーノで開催されているアルゲリッチがプロデューサーとしての役割が大きいルガーノ音楽祭の2006年のライブ録音でほぼ毎年の如く数枚セット(ちょっとシンドイ時も・・・)でリリースされていることでもうお馴染みのアルバムの一つですね。周知の様にこの音楽祭はアルゲリッチを中心に彼女の親しい音楽仲間や新進アーティストが集合して普通のクラシック有名曲以外に時折珍しいレパートリー(本盤でもロシア作曲家タネーエフの「ピアノ五重奏曲」や彼女の恩師グルダの「チェロと管楽バンドのための協奏曲」等が挙げられましょう)が加えられ「雑多」ぶりが楽しいのとまだまだ元気な彼女の問題意識ぶりが覗えます。私は好み上シューマンの曲目優先で聴き進めております。ピアノ三重奏曲第1番(タイム@12’57A4’56B7’28C8’22)はメインの暗い情念で終始する第1楽章から一転して明るめに親しみ易いメロディから導かれる最終楽章までライブらしい臨場感溢れる演奏となっています。少しテンポは勿論雰囲気として落ち着き過ぎた印象の演奏ではありましたがプレイヤーはアンゲリッシュ(ピアノ、当時36歳)、R.カプソン(ヴァイオリン、30歳)、G.カプソン(チェロ、25歳)の三名で今ほど有名でない頃からのアルゲリッチプロデュースはウーンと感心してしまいます。オーボエかクラリネットで聴き慣れている幻想曲を日本でも加古隆の作品等を扱ったりしてすっかり親日派になっているトランペットの貴公子ナカリャコフ(29歳)がフリューゲルで演奏(タイム3’07+3’00+4’23)しているのもちょっと違った切り口となって物珍しく思いました。第一曲目のピアノ四重奏曲はプロデューサー役のアルゲリッチ(65歳)が自らピアノを受け持ち前述のカプソン兄弟がヴァイオリン、チェロをそしてアルゲリッチの長女リダ・チェン(当時30歳代半ば)がビオラを夫々受け持った演奏(同@8’52A3’30B8’08C7’17)は正に白熱戦・・・ライブならではの荒れ気味な処も活き々さとスケール感に解釈しそうです。第3楽章アンダンテ・カンタービレでのロマンチックなチェロメロディは幾分ゆったり目に進め分っていても聴き込んでしまいます、そして圧巻は最終楽章のフィナーレ・・・如何にもリーダー・アルゲリッチならではの激しい入れ込みフーガで華麗に〆へ・・・。アルゲリッチの自らの健在ぶりの披露と各若手プレイヤーへの気配りが同居した形となっており私は以前この曲のグールド&ジュリアードSQ演奏盤にも感想を書き込んだのですがテイストの違いがあって中々いい勝負ですね。本盤アルバム他の併録曲タイムデータ(一部拍手入り)は次の通りです→メンデルスゾーン:チェロとピアノのためのソナタ第2番(タイム@7’46A4’57B5’35C6’57)、タネーエフ:ピアノ五重奏曲(同@19’16A6’18B9’25C9’54)、ドビュッシー(ラヴェル編):夜想曲〜雲(同5’29),祭り(同6’18)、シュニトケ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番(同@2’16A4’28B4’21C5’05)、グルダ:チェロと管楽バンドのための協奏曲(同@5’10A8’29B7’29C3’45D7’11)、未聴分がありますので★一つ保留します。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/05/21

    本盤では2007年グルジアの若き女流ヴァイオリニスト・・・バティアシュヴィリ(当時28歳)が独奏兼指揮演奏をしたベートーヴンのV協奏曲に力点を置いて感じた事を再書き込みしました。オーケストラがドイツ・カンマーフィルともなればベートーヴェン・シリーズを手がけているP.ヤルヴィの指揮を想定する処なのですがバティアシュヴィリはこの比較的小編成オーケストラ指揮に何とか形をつけていると思います。そうした指揮を兼ねての演奏は意欲的・前向きである事は評価したいですね。独奏部分は当然一応のレベルに達しており「若さ」も武器としつつ自然な運びで時には女性らしい繊細さも織り交ぜしっかり描いております。第1楽章のカデンツァ(クライスラー作)には特に彼女の姿勢が現れているのではないでしょうか。第2楽章ファッとした前奏から滑らかに入る彼女のとくに弱高音の輝かしさが印象的ですね。最終楽章での一転した達者な運びも素晴らしいですね。、一方伴奏つまり指揮の方は小編成なるが故な「鳴り」としては独特な見通しの良さをベースに低音部を若干重く響かせ、時にいきなり起伏をつける処などは表現としては面白く捉えるか奇を衒ったと見るかは聴く者の気持ちひとつでしょう。演奏タイムとしては@24’37A9’02B10’01と通常ペースと思います。併録のグルジア出身作曲家ツィンツァーゼの「6つのミニアチュール」(オーケストラはグルジアCO、タイム1’31+2’31+1’51+2’08+2’44+2’00)は残念ながら聴いておりません。年をとったせいなのでしょうか、今更告白するのも恥ずかしいのですが例えばベートーヴェンV協奏曲もかつての大家の諸演奏よりそんなに拘りなくこうした若い女性演奏に向かってしまいますね。素晴らしいランクとさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/05/20

    クライバーンを偲ぶ意味で再書き込みさせていただきます。私にとってはクライバーン/ライナーのコンビ協奏曲と言えばシューマンとベートーベン「皇帝」との組合せのリビング・ステレオLPであり懐かしいです。クライバーンという演奏家に対する感慨はあの1958年チャイコフスキーコンクール優勝後の凱旋パレードは新聞などでも覚えているだけにその後の成行きへは嘆息につきますが。さて、本盤収録曲の内そのベートーヴェン・ピアノ協奏曲第5番「皇帝」は翌年1961年の演奏でオーケストラはライナーの厳格なトレーニングの下でのシカゴSOによるもので演奏タイムは@20’09A7’57B10’02となっております。こちらの方もただひたすらにとにかく一途に颯爽と弾いている感じで・・・言葉を替えますとバックは当時トスカニーニ亡き後米国ではベートーヴェン演奏で定評あったライナー/シカゴSOで万全に近いサポートの下、テンポ、技巧共に余計な小細工無しにピアノは進んで行きます。バックハウスとかケンプとかいったベテラン演奏に馴染んでいた時だったので、ちょっと雰囲気を替えての演奏にある新鮮な印象も受けたのを覚えています。なお、CDではありませんがDVDでクライバーンが弾く「皇帝」・・・1962年収録、バックはコンドラシン/モスクワPO、演奏タイム@20’45A〜B18’47・・・が見れるようですね。併録のライナー/シカゴSOサポートによる1961?年収録のラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番(タイム@10’54A11’26B11’45)は未聴でありますので★一つ保留しておきますね。クライバーン、ライナー共演のピアノ協奏曲は他にもブラームス等の各作品がライブ、セッションと色々収録されており当時波に乗っての活躍ぶりが推量されますね。マア、先述した様にクライバーンの活躍はそう長くはなくもう1970年代後半以降は萎んでそういう処も正にアメリカ的だったのでしょう。「芸術家」ではなく「ショービジネスのドル箱スター」としての扱いをされ消費された後暫く視聴者の耳から遠ざかっていましたところ彼の名冠のコンクールで2009年辻井伸行さんが優勝した折にかつての青年の面影があるクライバーンが彼に歩み寄っていた本当に久しぶりの姿が見られ少し感激しました。「クライバーン」を思い出した形にもなったのですが本年2月に78歳で亡くなってしまいました・・・冒頭の華やかさを覚えているだけに私には人生を感じさせる報せでもありました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/05/19

    C.ディヴィスが先月亡くなってA.ディヴィス(以下ディヴィス)はある意味英国楽壇での責任が更に増してその存在感が注目される事となりましょう。彼の演奏はマァそのレパートリーにも左右されてはいますが澄んだ響きが特徴で私は無難な処でディーリアスとかエルガーの英国系管弦楽曲を先行して、そしてブラームスのセレナード第1番は別盤(ステンハンメルの曲とのカップリング物)で聴いていました。収録が1998年ディヴィスはもう54歳とは言え比較的作曲家若かりし頃の佳曲だけに清々しさがディヴィスにフィットした感じの演奏(タイム@12’43A7’08B11’01C4’09D2’34E5’23)でオーケストラのロイヤル・ストックホルムPOから彼の美点を上手く引き出しております。第1楽章から穏やかに明るめトーンでテーマが歌い上げられ色々変奏・高揚する様はブラームス青春の雰囲気が醸し出されます・・・欲を言えばもう少し青春息吹ではしゃいでも良かったのでは?。第3楽章はゆったりした気分であくまで明るくロマンチックさを主体に何か英国音楽的な移ろいで散文調に進んで行きます。〆に向って徐々に下降する辺りの機微は素晴らしいです。第4楽章では管楽器の滑稽さと弦楽器の物憂さが対照的でブラームス効果を強調しています。元気良い最終楽章では後段ゆったり大きく歌ってその高らかさが素晴らしいですね。全体無難な印象は拭えないですがこんなものなのでしょう。併録の第2番の方は1988年当時56歳のA.ジョルダンがパリ室内アンサンブルその他を振っての演奏(タイムは未確認)なのですが未聴であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/05/18

    私がまだクラシック音楽に興味も何も無かった頃の1958年にチャイコフスキーコンクールで優勝したテキサスの若者・・・当時それでももう23歳になっており、現在の感覚では決して若者という年頃ではないのですが・・・クライバーンが凱旋帰国の折り紙吹雪舞うニューヨーク五番街をヒーローよろしくパレードした光景の写真が新聞等に載っていたのを覚えています。本盤チャイコフスキー・ピアノ協奏曲はコンドラシン(コンクールも指揮した当時44歳のロシア指揮者)指揮するオーケストラRCASOのバックによる凱旋直後の収録(タイム@20’45A7’05B6’45)で「アメリカンドリーム」を体現した若者だけが持ち合わせる天真爛漫な溌剌な熱気を放散した演奏になっております。テクニック的には万全で第1楽章から分かり易いコンドラシンのスタイルに導かれて録音上もあるのでしょう・・・実在性あるサウンドをピアノは展開して行きます。ややタッチに押し出しが立派過ぎる感触は無きにも有らずなのですがスタイル的には19〜20世紀の大家演奏に通じるスケール感と受け取りました。カデンツァも見事で独壇場ですね。バックオーケストラは時に管楽器のリアル音が気にはなりましたが分り易く力強いものです。中間楽章もピアノはライブの様にスリリングで緊迫感がありますがバックのメリハリがしっかりサポートします。第3楽章は若干ビジネス臭はしましたがクライマックスに向って凄まじい頑張りでピアノは高揚して行きます。とにかく本盤チャイコフスキー・ピアノ協奏曲は一つの名演奏としていつまでも記憶されるべきなのでしょうね。なお、クライバーンの弾くチャイコフスキー・ピアノ協奏曲には本盤演奏の四年前1954年のバックがミトロプーロス/NYPOとの共演ライブがあるそうですが詳細は確認しておりません。併録のライナー/シカゴSOサポートによる1962年収録のラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番(タイム@10’54A11’26B11’45)は未聴でありますので★一つ保留しておきますね。音質は「LIVING STEREO」の懐かしいネーミングで楽しみです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/05/17

    クライバーンを偲ぶ意味で再書き込みさせていただきます。私にとってはクライバーン/ライナーのコンビ協奏曲と言えばシューマンとベートーベン「皇帝」との組合せのリビング・ステレオLPであり懐かしいです。クライバーンという演奏家に対する感慨はあの1958年チャイコフスキーコンクール優勝後の凱旋パレードは新聞などでも覚えているだけにその後の成行きへは嘆息につきますが。さて、本盤収録曲の内そのシューマンピアノ協奏曲は一途に弾いている・・・そう先の優勝騒ぎからのフォローがある意味では期待でもあるし不安でもあることを吹っ切るように・・・ライナー/シカゴSOもやヽ雑ながらよく若武者を盛り立てています。1960年収録(タイム@15’20A5’15B10’17)でありますからクライバーンは26歳にもうなっていたのかな?指揮のライナーは72歳ですからやはり包容力を持ってこの若武者の伸びやかで開放的なソロを引き立てている様です。基本的には両者アメリカン・スタイルなので第1楽章での叙情的な場面もそう入れ込んだりはせず時にはチャイコフスキーでも聴かれた様にキツメのアタックで力みもご愛嬌となっております。ベートーヴェン・ピアノ協奏曲第5番「皇帝」は翌年1961年の演奏でオーケストラはライナーの厳格なトレーニングの下でのシカゴSOによるもので演奏タイムは@20’09A7’57B10’02となっております。こちらの方もただひたすらにとにかく一途に颯爽と弾いている感じで・・・言葉を替えますとバックは当時トスカニーニ亡き後米国ではベートーヴェン演奏で定評あったライナー/シカゴSOで万全に近いサポートの下、テンポ、技巧共に余計な小細工無しにピアノは進んで行きます。バックハウスとかケンプとかいったベテラン演奏に馴染んでいた時だったので、ちょっと雰囲気を替えての演奏にある新鮮な印象も受けたのを覚えています。なお、CDではありませんがDVDでクライバーンが弾く「皇帝」・・・1962年収録、バックはコンドラシン/モスクワPO、演奏タイム@20’45A〜B18’47・・・が見れるようですね。クライバーン、ライナー共演のピアノ協奏曲は他にもブラームス、ラフマニノフ等の各作品が収録されており当時波に乗っての活躍ぶりが推量されますね。マア、先述した様にクライバーンの活躍はそう長くはなくもう1970年代後半以降は萎んでそういう処も正にアメリカ的だったのでしょう。「芸術家」ではなく「ショービジネスのドル箱スター」としての扱いをされ消費された後暫く視聴者の耳から遠ざかっていましたところ彼の名冠のコンクールで2009年辻井伸行さんが優勝した折にかつての青年の面影があるクライバーンが彼に歩み寄っていた本当に久しぶりの姿が見られ少し感激しました。「クライバーン」を思い出した形にもなったのですが本年2月に78歳で亡くなってしまいました・・・冒頭の華やかさを覚えているだけに私には人生を感じさせる報せでもありました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/05/16

    私がまだクラシック音楽に興味も何も無かった頃の1958年にチャイコフスキーコンクールで優勝したテキサスの若者・・・当時それでももう23歳になっており、現在の感覚では決して若者という年頃ではないのですが・・・クライバーンが凱旋帰国の折り紙吹雪舞うニューヨーク五番街をヒーローよろしくパレードした光景の写真が新聞等に載っていたのを覚えています。本盤チャイコフスキー・ピアノ協奏曲はコンドラシン(コンクールも指揮した当時44歳のロシア指揮者)指揮するオーケストラRCASOのバックによる凱旋直後の収録(タイム@20’45A7’05B6’45)で「アメリカンドリーム」を体現した若者だけが持ち合わせる天真爛漫な溌剌な熱気を放散した演奏になっております。テクニック的には万全で第1楽章から分かり易いコンドラシンのスタイルに導かれて録音上もあるのでしょう・・・実在性あるサウンドをピアノは展開して行きます。ややタッチに押し出しが立派過ぎる感触は無きにも有らずなのですがスタイル的には19〜20世紀の大家演奏に通じるスケール感と受け取りました。カデンツァも見事で独壇場ですね。バックオーケストラは時に管楽器のリアル音が気にはなりましたが分り易く力強いものです。中間楽章もピアノはライブの様にスリリングで緊迫感がありますがバックのメリハリがしっかりサポートします。第3楽章は若干ビジネス臭はしましたがクライマックスに向って凄まじい頑張りでピアノは高揚して行きます。とにかく本盤チャイコフスキー・ピアノ協奏曲は一つの名演奏としていつまでも記憶されるべきなのでしょうね。なお、クライバーンの弾くチャイコフスキー・ピアノ協奏曲には本盤演奏の四年前1954年のバックがミトロプーロス/NYPOとの共演ライブがあるそうですが詳細は確認しておりません。併録のライナー/シカゴSOサポートによる1962年収録のラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番(タイム@10’54A11’26B11’45)は未聴でありますので★一つ保留しておきますね。音質は「LIVING STEREO」の懐かしいネーミングで楽しみです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/05/15

    ストコフスキーのブラームスというのはブラームス曲作風からして何となく違和感を先入観もあって持っていたのが正直な処でマァ、第1番、第4番位は派手に見得を切れるストコフスキー節が映えるのでしょうが・・・。ところが第2番について検索しますと意外や意外・・・結構非商業的録音・ライブ録音も含め種類多く先ずその辺をメモしますと1929年フィラデルフィアO(タイム@14’28A9’44B6’09C9’53)、1950年NYPO(同@12’53A9’09B5’01C8’38)、1951年ARCO(同@13’16A9’09B5’05C8’28)と真偽はともかくデータがあり更に本盤はストコフスキーが何と95歳の1977年に振った演奏物(同@19’13A9’33B5’41C9’35)でオーケストラはロンドンの一流プレーヤーを集めた録音専用のオーケストラであるナショナルPOであり本盤での音色は分厚いサウンドで「抜け」が少し追いつかない感じがしました。。演奏自体はこれまでの演奏とは異なり第1楽章に反復を取り入れテンポを大きく緩めて深い呼吸での歌い込みはストコフスキー健在ぶりがうかがえ良く言えばマッタリしたスケール感、悪く言えば高齢疲労感となるのでしょうか。最終楽章でもあの管楽器咆哮にはブレーキがかかって〆も軟着陸的です。高齢・・・繰り返しますが95歳ですよ・・・どこまで指揮意図がオーケストラメンバーに伝わっているのか?その辺りの不安・疑問はメンデルスゾーン交響曲第4番「イタリア」(同@10’46A5’51B6’33C6’15)でも諸「詰め点」で正直伴いますが演奏は第1楽章から隈取り鮮やかに押し強く進め一気呵成感を抑制してバックでの音引き摺りで効果をあげニュアンスをつけます。淡々として憂鬱感の薄い第2楽章から聴き処は私にとっては第3楽章でありました。大変丁寧に運ばれこの楽章の本質美点が満喫されます。あのトスカニーニ張りの歯切れ良さがすぐ思い浮かぶ最終楽章は歯切れ感よりもきっちり底力的ウネリをつけて「老いの一徹」とのオーケストラの懸命さも伝わってきます。1977年このオーケストラとは他にビゼー交響曲等も収録しており何れも極端な癖特徴は無くストコフスキーの存在感以前にバッハ、チャイコフスキー等派手なパーフォーマンス指揮者ストコフスキーの音楽演奏家のマトモな本領の最期の搾り出しとして受け取りました・・・イヤハヤご立派です。ファン、マニアは必聴ものではないでしょうか。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/05/14

    先日、俳優の夏八木勲さんが73歳で亡くなりました。普段そんなに注目してフォローはしていなかった俳優さんですが自分の病いを周辺には伏せ生涯現役俳優として倒れる寸前まで収録に携わり見方によってはこと仕事に関しては羨ましいと思った俳優仲間もいるのでしょう。こと仕事への執念で言えば私達にはクラシック演奏家それも特に何故だか指揮者を採り上げる機会が多くそれは多分に高齢から来る指揮動作等への影響も若干不謹慎であっても見たい、聴きたい領域なのでしょう。本盤は1983〜1984年大晦日〜新年明けにかけてのBPOジルベスターコンサートの関連で曲目はスメタナ「モルダウ」(タイム12’25)、リスト「前奏曲」(同16’49)、「ハンガリー狂詩曲第5番」(同13’03)、ウェーバー「舞踏への招待」(同10’32)そして私が偶々聴いたロッシーニ「ウイリアム・テル」序曲(同11’38)でありました。まだこの頃はカラヤン老いたりと言えど75歳なので唯一聴いた「ウイリアム・テル」序曲も各楽器(特にチェロ)のソロ及びオーケストラアンサンブルもBPOの完璧性が維持されていたとは思われますがちょっと気のせいか1960年PHOを振った演奏(EMI盤、同12’01)、1971年BPOを振った演奏(DG盤、同11’55)からすると「まとめよう」志向がより強くなって面白さは同じ演奏のライブDVDに譲らざるをえないのかなと感じました。このジルベスター・コンサートで後年1988年カラヤン死の前年に当る年に周囲に支えられてやっと指揮台に上がって根性の彼にとってラストコンサート?をBPOとの正しく共同作業で仕上げたDVD記録が別にある様で冒頭の夏八木さんの映像記録から何故か連想した次第です。偶々聴いた本盤収録曲の一曲・・・何万というクラシック演奏収録曲から偶々聴くという「縁」をバネに「老い」も含めて感じた事を書き込みさせていただきました。本盤音質も聴き処ですが未聴曲もあり当面OKランクに・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/05/13

    カラヤン63歳の時1971年にBPOを振ってDGに再録(以前のは1960年PHOを指揮してEMIに収録)したロッシーニ歌劇序曲集は本盤四曲目以外に「泥棒かささぎ」序曲や「セミラーミデ」序曲がありこれらも先のレビューで東京都の方が言われたスッペの「ウィーンの朝・昼・晩」序曲同様に演奏が素晴らしいだけに何とか入れたらいいのにとは思いました。1969年演奏録音のスッペの方は「軽騎兵」序曲以外はカラヤンにとっては最初で最後のものですが・・・私も「軽騎兵」序曲以外は初耳です・・・ロッシーニと共に演奏自体もやはり東京都の方が書き込まれた通りでカラヤンはこうした交響曲とは違った比較的イージーにアプローチ出来る曲目にも手抜きはせず自家薬籠中のものとして各曲の造りのポイントを外さず要領良く且つ楽しく再現してくれます。正直「隙」が無さ過ぎて各作曲家の持ち合わせている「面白み」という視点からは異論を持たれる方もいるかも知れませんが小生は心地よいテンポでのBPOの卓越した技量を味わう処に重きを置きました。タイムデータをメモしておきましょう・・・1971年BPO収録分→ロッシーニ「絹のはしご」序曲5’58、「アルジェのイタリア女」序曲8’28、「セビリャの理髪師」序曲7’22、「ウィリアム・テル」序曲11’55、1969年BPO収録分→スッペ「美しきガラテア」序曲7’30、「スペードの女王」序曲8’28、「怪盗団」序曲7’08、「軽騎兵」序曲7’38、「詩人と農夫」序曲9’46。なお、1960年PHOとの演奏分→ロッシーニ「絹のはしご」序曲6’30、「アルジェのイタリア女」序曲8’09、「セビリャの理髪師」序曲7’21、「ウィリアム・テル」序曲12’01、スッペ「軽騎兵」序曲7’07(PHOとは1955年モノラル録音(7’12)が別にあります)(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/05/12

    データ中心での再書き込みであります。本盤はワルターのステレオ再録用に仕立てられた楽団・・・コロンビアSOを指揮しての一連の収録分の一つでこれは1958年ワルター82歳の時の演奏で大変聴き易い端正な第3番(タイム@16’06A15’34B6’06C12’20)でワルター偶数説が引っくり返ってしまう演奏ですね。「英雄」交響曲というと何か劇的なパッセージを咬まさないと雰囲気が出ないように思われがちなのですが決してセカセカしておらず豊かな心地になる音楽そのものを味わえる盤でこれは大いにコロムビアSOの響きの明るさも寄与していると思います。オーケストラがハリウッド映画音楽的なサウンドでやや不自然な各パートの分離も気にならない向きも無いわけではありませんが微笑に例えられるワルターの特徴がよく出た演奏に仕上がっておりワルターは絶えず「先ずたヾきっちり弾け!」ということを要求していたらしいのですが何となくそれもうかがえ最高盤です。なお、ワルターには勿論本演奏の他の「英雄」交響曲録音がありちょっとメモしておきましょう・・・1941年NYPO(タイム@15’00A16’15B4’31C12’08)、1944年フィラデルフィアO(タイム未確認)、1949年NYPO(同@14’49A16’34B4’38C11’51)、1957年シンフォニーオブジエア(同@15’23A16’03B5’59C12’10)・・・といった具合でサンプリングでしか聴いていないのですが本盤演奏より第2楽章を除き速めに進め厳しいダイナミックさもありますが私の好きなワルターらしさはやや薄い様に思われ一層このコロンビアSO盤が気に入っている次第です。少し申し訳ないのですが本盤レビュー欄をお借りして2013年5月10日に書き込んだカタログ番号64461のワルター/コロンビアSOのベートーヴェン「交響曲第3番英雄、第8番」でのレビューに「併録の1960年収録レオノーレ序曲第2番(15’22)、1959年収録コリオラン序曲(8’02)とあわせて」という下りがあるのですが当該盤では併録されておりませんのでこの下りをカット訂正させていただきます・・・スミマセンでした。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/05/11

    私がまだクラシック音楽に興味も何も無かった頃の1958年にチャイコフスキーコンクールで優勝したテキサスの若者・・・当時それでももう23歳になっており、現在の感覚では決して若者という年頃ではないのですが・・・クライバーンが凱旋帰国の折り紙吹雪舞うニューヨーク五番街をヒーローよろしくパレードした光景の写真が新聞等に載っていたのを覚えています。本盤チャイコフスキー・ピアノ協奏曲はコンドラシン(コンクールも指揮した当時44歳のロシア指揮者)指揮するオーケストラRCASOのバックによる凱旋直後の収録(タイム@20’45A7’05B6’45)で「アメリカンドリーム」を体現した若者だけが持ち合わせる天真爛漫な溌剌な熱気を放散した演奏になっております。テクニック的には万全で第1楽章から分かり易いコンドラシンのスタイルに導かれて録音上もあるのでしょう・・・実在性あるサウンドをピアノは展開して行きます。ややタッチに押し出しが立派過ぎる感触は無きにも有らずなのですがスタイル的には19〜20世紀の大家演奏に通じるスケール感と受け取りました。カデンツァも見事で独壇場ですね。バックオーケストラは時に管楽器のリアル音が気にはなりましたが分り易く力強いものです。中間楽章もピアノはライブの様にスリリングで緊迫感がありますがバックのメリハリがしっかりサポートします。第3楽章は若干ビジネス臭はしましたがクライマックスに向って凄まじい頑張りでピアノは高揚して行きます。録音上はLP時代「Living Stereoシリーズ」での懐かしさを維持したしっかりしたものと思いました。マア、クライバーンの活躍はそう長くはなくもう1970年代後半以降は萎んでそういう処も正にアメリカ的だったのでしょう。しかし本盤チャイコフスキー・ピアノ協奏曲は一つの名演奏としていつまでも記憶されるべきなのでしょうね。なお、クライバーンの弾くチャイコフスキー・ピアノ協奏曲には本盤演奏の四年前1954年のバックがミトロプーロス/NYPOとの共演ライブがあるそうですが詳細は確認しておりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/05/10

    データ中心での再書き込みであります。本盤はワルターのステレオ再録用に仕立てられた楽団・・・コロンビアSOを指揮しての一連の収録分の一つでこれは1958年ワルター82歳の時の演奏で大変聴き易い端正な第3番(タイム@16’06A15’34B6’06C12’20)でワルター偶数説が引っくり返ってしまう演奏ですね。「英雄」交響曲というと何か劇的なパッセージを咬まさないと雰囲気が出ないように思われがちなのですが決してセカセカしておらず豊かな心地になる音楽そのものを味わえる盤でこれは大いにコロムビアSOの響きの明るさも寄与していると思います。オーケストラがハリウッド映画音楽的なサウンドでやや不自然な各パートの分離も気にならない向きも無いわけではありませんが微笑に例えられるワルターの特徴がよく出た演奏に仕上がっておりワルターは絶えず「先ずたヾきっちり弾け!」ということを要求していたらしいのですが何となくそれもうかがえ併録の1960年収録レオノーレ序曲第2番(15’22)、1959年収録コリオラン序曲(8’02)とあわせて最高盤です。なお、ワルターには勿論本演奏の他の「英雄」交響曲録音がありちょっとメモしておきましょう・・・1941年NYPO(タイム@15’00A16’15B4’31C12’08)、1944年フィラデルフィアO(タイム未確認)、1949年NYPO(同@14’49A16’34B4’38C11’51)、1957年シンフォニーオブジエア(同@15’23A16’03B5’59C12’10)・・・といった具合でサンプリングでしか聴いていないのですが本盤演奏より第2楽章を除き速めに進め厳しいダイナミックさもありますが私の好きなワルターらしさはやや薄い様に思われ一層このコロンビアSO盤が気に入っている次第です。一方第8番(1958年録音@7’37A4’21B5’48C8’37)は偶数番というわけではありませんがワルターの手の内で多少通常軽く扱われるこの曲を特に第3,4楽章をゆったり目に運ぶ事でその曲の価値が挽回されるような最高ランクの出来上がり。・・・第1楽章での典雅さとダイナミックさのミクスチュアそしてテーマの転調による繰り返し投入はきっちり運んでいます。軽妙ウィーン風の第2楽章もしっかりしており又第3楽章のトリオにおけるホルン旋律が素朴で前後のメヌエットとの対照感を増しています。得てしてモタモタしいろんな楽想が錯綜する最終楽章も前述の様に慌てずきっちりしている感じです。なお、全集版一回目での第8番はNYPOを振って1942年録音(タイム@7’26A4’05B5’11C7’43)されたそうです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/05/09

    データ中心での再書き込みであります。本盤はワルターのステレオ再録用に仕立てられた楽団・・・コロンビアSOを指揮しての一連の収録分の一つでこれは1958年ワルター82歳の時の演奏で大変聴き易い端正な第3番(タイム@16’06A15’34B6’06C12’20)でワルター偶数説が引っくり返ってしまう演奏ですね。「英雄」交響曲というと何か劇的なパッセージを咬まさないと雰囲気が出ないように思われがちなのですが決してセカセカしておらず豊かな心地になる音楽そのものを味わえる盤でこれは大いにコロムビアSOの響きの明るさも寄与していると思います。オーケストラがハリウッド映画音楽的なサウンドでやや不自然な各パートの分離も気にならない向きも無いわけではありませんが微笑に例えられるワルターの特徴がよく出た演奏に仕上がっておりワルターは絶えず「先ずたヾきっちり弾け!」ということを要求していたらしいのですが何となくそれもうかがえ併録の1960年収録レオノーレ序曲第2番(15’22)、1959年収録コリオラン序曲(8’02)とあわせて最高盤です。なお、ワルターには勿論本演奏の他の「英雄」交響曲録音がありちょっとメモしておきましょう・・・1941年NYPO(タイム@15’00A16’15B4’31C12’08)、1944年フィラデルフィアO(タイム未確認)、1949年NYPO(同@14’49A16’34B4’38C11’51)、1957年シンフォニーオブジエア(同@15’23A16’03B5’59C12’10)・・・といった具合でサンプリングでしか聴いていないのですが本盤演奏より第2楽章を除き速めに進め厳しいダイナミックさもありますが私の好きなワルターらしさはやや薄い様に思われ一層このコロンビアSO盤が気に入っている次第です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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