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Review List of 稲荷屋茶助 

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  • 2 people agree with this review
     2011/09/08

    彼女を初めて観た(聴いた)のはコヴェントガーデンとザルツブルグでの夜の女王だった(両方ともDVDで出てます)。非常にうまい歌手でそれから注目してきたが、その後多少お太りになって(ミュンヘンでのゾフィーではジャケットのボタンがはち切れそう!!)その分低域に野太さが加わってシュトラウスのリートを歌うには丁度よくなったと思う。この盤はどの曲も非常に楽しい。ニュアンスが豊かで、声も高域から低域に至るまできちんとコントロールされているので、聴いていて気持ちがいい。

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  • 1 people agree with this review
     2011/09/08

    その昔、渡辺暁雄さんの指揮で歌ったことがあるので多少思い入れのある曲ですが、なかなか好みの演奏に巡り合えなかった。評判のベルグルンド盤は好みに近いが録音が古く演奏も明晰さに欠ける。C.デイヴィスのは録音は新しいがテンポ感がせかせかとしているうえ響きが明る過ぎてちょっと違う気がする。そこでこのセーゲルスタムの2回目の録音。このヘルシンキフィルの音色はほの暗くてしかも冷徹な音色で、マイナス20℃でしかも乾燥していて積もらない雪が風に舞う現地の様を想起させるものがある。使用されたスコアが一般的なものと少し違うのか、興味深い響きが時々聞かれる。最後のゲネラルパウゼに続く勝利のテーマによる大爆発は開放せずむしろ凝縮していくのは納得性がある。

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  • 7 people agree with this review
     2011/09/07

    中学生時代にLPを買い始めて一番初めに買ったのはイ・ムジチの四季で、恐らくその次ぐらいにこの演奏のLPだったんじゃないかと思う。それ以来盤が擦り切れるほど聴いた演奏だ。期待して購入したこのシングルレイヤーSACD盤だが、演奏は兎も角、音のバランスが記憶にあるLPのとちょっと違っていた。無論再生装置も当時のとは違ってるんだが、それにしても随分とハイ上がりのバランスで音自体も乾いていると感じた。ほぼ同時に購入したE社のハイブリッドSACDの同演奏と聴き比べたが、そちらの方が多分この録音が持っていた重厚さと潤いが感じられた。リマスタリングエンジニアのセンスの違いだろうか?求めるものが違うのだろうか?

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  • 1 people agree with this review
     2011/09/07

    ザハロヴァが全曲盤で見られる唯一の映像。
    この人は本当に美しかった。彼女の踊りはボリショイの伝統である曲芸的な踊りとは一線を画した音楽性・芸術性を追求したもの。彼女自身の体形もほぼ理想的だったと思う。できちゃった結婚で子供を産んでそれからどうなっちゃうんだろう。
    ザハロヴァと王子様は良いんだが、コールドバレーの方は見ちゃ入れられない程ヘタ。やはりスカラ座バレーではなくボリショイで見たかった。
    ブルメステル版はパリでは時々見られるもので、ロットバルトに白鳥にさせられるシーンから始まって最後に人間のお姫様に戻るところまで見せており、物語としての完結性がある。

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  • 0 people agree with this review
     2011/09/07

    皆さんあまり注目されていないようですが、これは良いですよ。
    およそありとあらゆる『ます』の録音を聴きましたが、録音と演奏の両面でもしかしたらこれが最右翼じゃないかと思われます。

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  • 1 people agree with this review
     2011/09/07

    最初に出たAltusのCDは、東京文化会館での録音とは思えないほどのデッドな乾いた音で、小遣いをはたいて聴きに行った現場での音楽とは似ても似つかない録音にがっかりした。
    某評論家さんのまったく別物という評に期待して購入したところ、まさにその通り!! 何も知らずに聴き比べたら同じ演奏とは思えないほど。再生される音の情報量の過多によって再生される演奏そのものまで変わってしまう様をまざまざと見せつけられた。当時の感動が呼び起こされた。

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  • 5 people agree with this review
     2011/09/07

    最初に驚いたのは非常に音質が良いこと。左右のスピーカーのちょっと外側から中央にかけてオーケストラが整然と並ぶ音場もさることながら、その中にあって個々の楽器がリアルに表現される。特に再生が難しいと思われるタンバリンの打音とか大太鼓の皮の音など、本当にそこに居るかのような錯覚を受ける。
    演奏は踊り手を意識したテンポ、曲と曲との間の取り方も中庸を得ていて安心して聴ける。小澤やスヴェトラやプレヴィンやアンセルメ等の踊りを無視した演奏会用純音楽追求型も嫌いではないが、この演奏はちょっと前に良く出かけて行ったボリショイやマリンスキーのバレーでの雰囲気と同じものを持っていて、『バレー音楽は踊りと一緒じゃないとねー』なんて言っていた家内も曲に合わせて体を動かしたりしている。
    後年黒鳥に踊らせたくて第3幕に移動させられたパドゥドゥウとフィッテはオリジナル通りに第1幕にある。通常行われるカットも意外と少なく、良心的な演奏だ。

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     2011/07/22

    40年ほど前だったと思うが、Phillipsがベームの指輪LPセット発売前のデモテープによる全曲連続演奏会をやった。ヤマハホールの舞台に38-2トラのTEAC製デッキとJBLオリンパスを据え付けてPhillipsの係員が付きっきりでテープを付け替えてやった徹夜の演奏会だったが、私は前夜も徹夜で神宮球場で並んで2日続きの徹夜だったにもかかわらず、睡魔にも襲われずに全曲聴き通してしまった。
    指輪といえば長大で時間の流れが遅くときに冗長にさえ感ずる恐れのある音楽であり、四日間に分けて鑑賞するもの、という先入観があったが、ベームのこの演奏は、四夜が夫々別個に存在するのではなく全体として物語が流れるさまが表現されていて、その中で一瞬たりとも緊張感が途切れない、という特徴を持っていたために、夜を徹して全曲を聴き通してしまったのである。
    デモ演奏会が終わって直ちに予約表に記入してしまったのは言うまでもない。バイトで稼いだ小遣いでは足りず親から借金して、遂に真っ赤な表装の重たいセットを手に入れ、えっちらおっちら家まで運んで貧相な家のステレオセットで聴き始めた感動が忘れられない。
    時が経ち、CDの時代になって伊Phillipsの盤を手に入れた。どこか違う。音がふんわりとしていて緊張感が伝わって来ない。所有するステレオ装置がHi-Endになっても変わらない。
    そこでこのDecca盤の登場である。懲りずにまた買ってしまったが、やっとこさLP時代の感動がよみがえってきた感がある。
    ベームの演奏は、音符をその指定の長さ以上に引きずらないことに特徴があるため透明感が得られる、とよく言われているが、実はもう一つ、テュッティにおいて低弦と金管と打楽器の出るタイミングに微妙なずれがあって、それが何とも言えない独特な音響効果をもたらす。従いきちんと録音されたソースをきちんとした装置で聴くと、ベームのワーグナーは決して軽くないと思う。音の塊が体にぶつかってくるようなカタルシスを感ずる。このDecca盤にはそのようなものを内包している。
    ベームの伊Phillips盤もクナ盤もカイルベルト盤もショルティー盤もバレンボイム盤もお蔵入りしてしまった。

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  • 7 people agree with this review
     2011/06/07

    演奏はWallhala盤で実証済。あとはMET所有だったといわれる正規録音マスターとの録音の違い。音像はWallhala盤に比べ少し遠くなるが、そのかわり声とオケのバランスは著しく改善。1960年代にしては古色漂う録音で、ダイナミック感は後退する。隠し撮り(?)っぽいWallahala盤の録音の方が音楽録音の体を成していないに拘わらずライブの興奮がより伝わってくるのは面白い。同じ日の同じ演奏だが、両方持っていてもいいんじゃないかという気がする。
    アリアドネさんと同じく、Zuruck !!のところでのベームの演奏はいつも興奮する。

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  • 7 people agree with this review
     2011/05/31

    どなたかが仰ってましたが、再生装置のレベルによって評価が大きく分かれる録音ですね。小生の装置(ゴールゴムンドにアヴァロン)は少し響きが長い性質があり、デッドな録音・近接的な録音があまり気にならない。むしろこの録音の様に楽器の定位が明晰な録音は好印象。
    こうして聴くこの演奏だが、LSOのやや鋭角的なサウンドとハイティンクの暴れの無い演奏スタイルとがうまくブレンドされ、静かな中に秘められた情熱を感じさせ、実はベートーヴェンに良く似合ってるんじゃないかとも思わせるものがあります。
    なお、バービカンセンターはデッドだというのが定説ですが、これも座席位置によってかなり異なる点は指摘しておきたいです。

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  • 5 people agree with this review
     2011/05/09

    注文しました。楽しみです。実は私もたーさんと同じ日に現地で第9番を聴きました。学友協会サイトではあっという間に売り切れて立見席しか残ってなかったが、取敢えず購入して、前日Box Officeに行ったら案の定S席のキャンセルが出ていてラッキー!! 演奏はというとブラ―ムスやR.シュトラウスで聴くことができるティーレマンと同じく典型的な重厚長大型。田村和紀夫著交響曲入門にある第一期型指揮者(いっしょくたにして悪いがフルトヴェングラー・ワルター・クレンぺラー・ベームあたりの世代)と同じ傾向にある演奏。しばらくの間、アルノンクール/フィルハーモニア(1995年ロンドン公演)やアバド/ベルリンフィル(2000年ローマ公演)あたりから始まっていまや主流となった軽薄短小型ベートーヴェンを聴き慣れた耳からすると懐かしさでいっぱいとなった演奏でした。第5番・第6番だけはNHKで放送されましたね。あの画質と一緒ならばかなり期待できます。

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     2011/04/27

    ともかく物凄い演奏であることは間違いない。1955年のウィーン国立歌劇場再興記念の演奏とも比肩しうる。
    ただし録音が…隠し撮りなんだろうか?それとも…?金管やティンパニが相当オンなのでオケピットで集音しているのは間違いないような気もするが…。
    同じ演奏でSONYとメトの共同作業によるリマスター盤が出るのでそちらの方も予約した。比較してみたい。音源は同じかもしれないがもう少しマシな録音で聴いたら、この演奏、もっと凄いことになるんじゃないかと期待。

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  • 9 people agree with this review
     2011/02/21

    本盤でなくオリジナルのDG盤での感想です。
    前半はベームのR.シュトラウスに共通する透明な音響で巨大オケの内部に光を当てる演奏。後半になるにつけ次第に温度感が増し多彩な色合いを帯びてくる。しかしヨカナーンの首が出てくる直前の場面では例の弦の上昇音符がベーム特有の音符を楽譜以上に伸ばさず引きずらない奏法の徹底が奏功し、首出現の大爆発が大きな効果をもたらす。そしてグィネスジョーンズのややずり上げ気味の『ああ〜』が何ともエクスタシーを感じさせ、ため息が出る。
    一気呵成に聴かせる、緊張しっぱなしの一時間強であった。

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     2011/01/25

    最近流行りのさっぱり・爽やか系。日本の声楽全般に共通する箱庭的ともいえる。しかしこういった録音にしてしまえばそれも良い方向に働くし、むしろ精緻な部分が好ましくもある。ともかく一人で歌っている分には声量の無さも気にならない。
    過日のドレスデン国立歌劇場の日本公演で薔薇の騎士のソフィー役として出させてもらったが、これは気の毒になるほど周りの歌手との声量差が大きく、相当気を使ってもらったようだが、それでも全くかき消されていた。世界に通用するとはとても言い難い。

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  • 2 people agree with this review
     2010/11/15

    2007年のチャイコフスキーコンクール、モスクワスヴェトラーノフホールで行われた最終選考会、それまで居眠り同然だった審査委員たちが神尾の最初の一音が出た途端身を乗り出すように聴き始め、次第に伴奏オケの人達も音楽を始めた(あの人達もいろんなソロに付き合わなければならないから大変だろうな〜)。審査員席のすぐ後ろに陣取っていた小生は全曲引き終わってすぐ優勝を確信した。
    色彩が濃くこぶしを目一杯利かせた演奏は最近の流行りである淡色系・すっきり系・爽やか系演奏の中にあって異色とも言える演奏だがロシアにはまだまだ居る。聴き通すのにくたびれるというご意見もうなづけるが、満足感も大きい。
    そこでこのCDだが、その時の興奮を思い起こさせる優秀録音。ストラディバリウスの華麗な音色を漏れなく捉えていて、オケとの距離感が自然でよく分離している。ソロの音色が多彩ならオケの様々な楽器の音色の違いもよく表現されていると思う。

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