TOP > My page > Review List of マジェンタレーン

Review List of マジェンタレーン 

Showing 1 - 11 of 11 items

%%header%%

%%message%%

  • 0 people agree with this review
     2015/06/06

    ここ数年、モダーン・タイムスの輸入CDを手に入れようと、何度もネットでオーダーしましたが、結局入荷されずに手に入れることができませんでした。このため、購入したのが本CDです。
    アル・スチュワートのアルバムとしては、オーレンジ、追憶の館(モダーン・タイムス)、タイム・パッセージ、ロシア&アメリカの4作品しか知りませんが、その中で突出して良く聞いたのが追憶の館です。いずれも20代前半の頃で、特に追憶の館は恋愛していた頃に聞いていたため、失恋の甘酸っぱい思い出が蘇って来る作品です。
    ただ、アル・スチュワートの独特の歌声と、心に沁み込んで来るサウンドは、そういう個人的な想いとは関係なく、万人の心を癒してくれるのではないかと思います。オーレンジも、何十年振りにCDで聞いて病み付きになっています(以前聞いたのはLPレコードだった)。Past,Present & Futureも同様です。
    何十年振りに聞くと、この人の歌のうまさがわかります。これよりうまいのは、ピーター・ハミルくらいでは?とさえ思えます。
    初めてアル・スチュワートを聞いたのは、同室の友達がオーレンジと間違えて買って来た追憶の館です。当時ロックばかり聞いていた私は、アル・スチュワートのことを軟弱なギター青年と、ばかにして聞いていませんでした。まあ、軟弱という点は当たっていたのですが、思ったよりも売れ線路線のポップな作品でした。前作や前々作に比べてもポップに感じます。今回、CDを買ってわかったことですが、それもその筈、アラン・パーソンズのプロデュースでした。
    という訳で、1970年代後半の、洗練された甘く切ないフォーク/ポップが好きな方にお勧めです(俺だ、俺だ、俺だー!!)。
    一つだけ残念なのは、モダーン・タイムスのジャケットが日本で発売されたイラストのLPジャケットと違うこと。LPジャケットは、少し幻想的でイマジネーションを感じるジャケットだっただけに残念。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2015/06/06

    1970年代後半に日本でも2枚のアルバムを発表して話題になった、KLAATUの幻のラストアルバムです。どのくらい幻かというと、私も探し当てるのに20年掛かったほど(35年掛けてやっと全てのアルバムを聴くことができました)。噂しかなかったので、その存在も確かではなく、本当に幻だったアルバム。
    3作目、4作目と今ひとつ元気がない印象だった彼らですが、本作ではデビュー当時の輝きを取り戻しています。
    プログレ的な部分は影を潜めましたが、テンポの良さと爽やかな明るさで、ファンに取っては、何度聞いても感動を抑えられない作品に仕上がっています。
    KLAATUのファンは、我が家の家族だけだと長い間思っていましたが、インターネットのおかげで、そうではないことが最近わかりました。
    長い間宇宙を旅して来た宇宙船(KLAATUのモチーフ)は、このアルバムで故郷への帰還を果たしました。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2015/06/06

    今は無きエレクトロ・ポップの新星として登場して、早28年。自らの希望とは裏腹に、日本でビッグになることもなく、ささやかな私のようなファンに解散したのかと勘違いさせるようなフェード・アウトをしたアルファビルのファースト・アルバムです。
    エレクトロ・ポップとしては優等生できれい過ぎるほどの洗練されたサウンドを聞かせます。この人達の作り出す曲は、どれも素晴らしいメロディーの曲ばかりで、このアルバムも捨て曲はありません。アレンジも凝っています。
    私がヤングだった頃に聞いたForever・Youngは、日本の車のCMにも使われましたが、遠くに連れて行ってくれそうな感じがそれらしかった。
    幸せに時の彼方に…。ユートピアのような。
    思えば、この頃は、ユートピアを思わせる作品が少なからずありました。最近の世界には苦しさだけで、ユートピアさえ夢見ることが出来なくなっている気がします。もっと、楽になっていい気がします。
    そういう訳で、セカンド・アルバムのタイトルも、個人的には納得でした。
    (注)このレビューの中には、いくつかの死語がありますが、当時の空気感を再現するために、敢えて使用させていただきました。ご了承ください。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2015/05/16

    3枚目のアルバムでやらかして、日本から消えたアルファビルの現時点の最新アルバム
    (バンドが解散したのかと思ったら、アルバムが日本発売されなくなっていたみたい)。  

    アルファヴィルはドイツのエレクトロ・ポップ・バンドとして、1984年に1stアルバムをリリース。  
    結果は好評で、2ndアルバムも順調にリリースし、その世界感を押し広げることに成功した。  
    1stからのシングル曲がT自動車のCMソングとして使用される等、日本でもそこそこ知名度があった。  

    ところが、3rdのプロデューサを担当したシンセ・ミュージックのパイオニアであるクラウス・シュルツが、何故かアコースティック・サウンドをアルファヴィルに進め、それを素直に受け入れたバンドはアコースティック路線に舵を切ってしまった(オー・マイ・ガアッ−!? ★★★ 出来は悪くなかったけどファンを戸惑わせた…)。  
    その後、彼らの音沙汰は、ようとして知れなかった…。
      そう思ったら、実際には活動を続けていたようで、その後も何枚かアルバムをリリースしている。  
    幸いなことにアコースティック路線は3枚目だけだった模様で、4枚目のアルバムではAORチックな路線に片足突っ込んだものの、「Salvation」で完全にエレクトロ・ポップに帰り咲き、以前よりグレードアップしたサウンドを聞かせてくれた。  
    それだけでも満足だったのに、本作「Catching Rays On Giant」では、エレクトロ・ポップの延長線上で、更に新しい展開を見せている。  
    アルバム中の曲は、相変わらず捨て曲なしの素晴らしい出来で、「Forever Young」に勝るとも劣らない。  
    ただ、「Forever Young」のような憂いを帯びた曲調ではなく、ひたすら元気印!!  
    オープニングから行け行けドンドンで、気が付くとアルバムも終盤に入っている。
    そして、聞き終わった後は…… 何か元気になっている!!!
    これまでの彼らの作品では考えられなかった、ちょっと単純だけど明るくて楽しい世界に感動さえ覚える(元気なだけでなく、定評のあるバラードも新しい魅力を見せている…)。  

    中心メンバーのマリアンさんは、多分私と同年代で、その目もすっかりしょぼくれてしまったけど、これまでになく若々しく充実した”これほどまでの傑作”を世に出せるとは … 「どう言うことっー!!」  
    これだけのキャリアで最高傑作と言える作品を作り出すとは、もはやミラクルだ。  
    先日、TVのチャンネルを回していたらNHKでスポーツ・ドキュメンタリー番組が放送されており、何気に本作のシングル曲が流れていた。  
    やはり、誰も聴いていないようでいて、いい作品は制作スタッフの心も捕えているんですね。  
    そういう訳で、往年のエレクトロ・ポップが好きな方にお薦めの一枚です。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2014/07/15

    この作品を発表した頃は、”ジェネシスの…”という肩書がが付いたフィル・コリンズのセカンド・ソロアルバムです。
      
    私感ですが、ジェネシスの黄金期は”静寂の嵐”から”DUKE”までの3作品であり、”DUKE”と前後して発表されたフィル・コリンズ以外のメンバのソロアルバムは、スティーブ・ハケットを含めて、ジェネシスに勝るとも劣らない作品ばかりでした。    
    個人的に、好きなバンドのメンバを評価する時に作曲能力を重視する傾向があり、私の中のバンドメンバの評価は、1位 バンクス、2位 ラザフォード、3位 ハケットでした。  
    ”DUKE”と前後して発表された、その3人のソロアルバムは、各人のその後の作品を含めて最高傑作と言っていい出来でした。  
    バンクスやラザフォードの作品に至っては、ジェネシスより遥かに上と発表当時は思っていました。
     
    そのような流れの中で発表されたフィルのファースト・ソロアルバムは、悪い意味で予想通りでした。  
    プログレッシブに攻めている作品でしたが、聴かせるメロディーの作品はショートバラード2つだけで、聴き込みたくなるほどの出来ではありませんでした。
    やっぱり、こんなものか…。  
    と、思っていた私の目を覚まさせてくれたのが、本作です。
      
    ロマンチック、かつドラマチックな作品で、全曲メロディーが素晴らしい。  
    30年以上聴いてますが、飽きさせないアレンジです。  
                                        
    その後、3rdは世界的なヒットになりますが、個人的には全く聴く価値の感じられない作品であり、4th以降を聴く気にさせない作品になりました。     

    そういう訳で、本作は、本家ジェネシスの作品に勝るとも劣らない作品であり、私の中で、フィルがバンクスやラザフォードと肩を並べた作品です。  

    ロマンチックな曲を好む方には、お勧めです。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2014/04/28

    キャラヴァンのオリジナルアルバムを6作目まで聞きましたが、この作品だけダントツに出来が悪いと思います。メロディーのいい曲もないし、ハッとするような演奏もない。全体的に、内に籠った印象で、軽い乗りの曲も爽やかとまで行かない中途半端な出来。5曲目のメドレーもメリハリなくダラダラ続き、自己満足としか感じられない演奏が続きます。そして、口の中で何かモゴモゴ言っているような、内に籠ったフレーズが繰り返されます。
    ’買うのは損’とまでは行きませんが、他の作品が良いだけに残念。そういう訳で、もしキャラヴァンを最初に聴く場合は、本作は避けた方が良いと思います。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2014/02/15

    これまでキャラヴァンのアルバムを4枚聴きましたが、好印象ながらどれも今一つと言わざるを得ませんでした(特に、「グレイとピンクの地」の良さは全くわからない)。
    そんな中で、本作はようやく出たホームランとも言える快心の出来です。
    特筆すべきはメロディの良さです(これまでキャラヴァンに最も足りないと感じていた部分)。全曲パイ一人の筆のようですが、特に3曲目、5曲目、Chance of a Lifetimeの3曲がすばらしい。
    また、アルバム全体のトータル感もあり、アレンジも聴く者を飽きさせないものになっています。
    ベース部分が明るいロックであり、ブリティッシュロックのしっとり感やカントリー調のカラッとした曲調もあったりして、多彩な魅力に溢れています。
    ヴィオラはキャラヴァンの音世界に鮮やかな色付けをしています(もう、グレイとピンクだけじゃない!!)。
    ただ、最後の”いのししの館”から始まるメドレイは、評判ほどではなく佳作というところでしょうか。
    長年のプログレファンなので長尺の曲は好きですが、キャラヴァンの場合、長尺の曲だと間延びしてしまうので、数曲のメドレイくらいが良いように思います。
    そもそも、プログレバンドと聞いてキャラヴァンを聴き始めましたが、5作品を聴いて、一度もプログレと感じたことがありません(2作目でサイケだとは思いましたが)。
    私のように、「グレイとピンクの地」を最初に聴いて良さがわからなかった人は、キャラヴァンを見捨てる前に本作も聴いてみて下さい。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2013/09/15

    半世紀生きて来て、色々な音楽やアルバムを聴きましたが、正直、最も好きな作品です。

    10代でプログレッシブ・ロックにハマり、マイケル・ピンダー時代のムーディーズも好きだった自分にとって、日寄った感の否めなかった作品でした。
    ただ、ちょっと、解り易くしただけで、全米NO.1になってしまうプログレ・バンドの凄さに興奮したものです(その後、大好きなGENESISが、更にプログレ・バンドの凄さを実証する訳ですが…)。

    最初の印象は、軟弱になったなあ…でしたが、ジャッケットの不思議な世界感も相まって、すぐに友達のような作品になりました(そうです!!ボイジャーが飛んでいるんです。この中世のような風景は、宇宙にある別の惑星の景色なのです。もしくは、次元のねじれかな?)。
    ともあれ、このアルバムは、自分にとって、大親友のようなアルバムです。三十数年間聞き続けています。
    特に、Nervousは、最高です。
    何故か誰も褒めてくれませんが、このバラードの癒し効果は凄いです。
    22,000Daysで元気に盛り上がったところに、泣かせてくれます。
    プログレの王道です。

    その後の、Painted・Smileへの繋ぎも完璧です。
    笑いながら泣かせてくれます。
    最後のベテラン・コズミック・ロッカーでカラッと締めくくり。

    言うこと、ありません。

    ちなみに、この作品は、全員がメロディー・メーカーであるムーディーズと
    元気なキーボーディストのパトリック・モラーツのスペーシーなアレンジが
    生んだ奇跡の作品であることは、言うまでもありません。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2013/02/01

    イエスファンというほどではない私ですが、この作品はイエスの中で唯一発表当初から聞き続けているアルバムです。”危機”や”こわれもの”は良く出来た作品で、いわゆる傑作として畏敬の念を抱きますが、何十年も聞くことはありません。”90125”も同様です。
    本作は軽くてぐにゃぐにゃな作りで、発表当初こそ「やっちゃた」感がありましたが、今振り返ると他のアルバムと違った魅力を持っていることに気付きます。
    インスト中心の曲は、先の読めない展開やスピード感を持ち、どこまでも飛翔していくような伸びやかなサウンドで、解放感に溢れています。
    マドリガル、UFOの到来、天国のサーカス、オンワード等のポップな曲は、少し子供じみてますが、童心に帰れる楽しい曲です。
    特筆すべきは、アルバムを通してメロディーのいい曲が揃っていること。イエスの中では、”危機”と本作が一番ではないでしょうか(ビッグ・ジェネレータ以降のアルバムは殆ど知りませんが…)。
    いくら超絶テクを駆使しても、結局メロディーが良くなければ長く聞き続けることはできません。
    私のイエスに対するイメージは、”あまり杓子定規に考えずに自由に音楽を楽しんでいるバンド”というイメージです。
    このアルバムもその印象通りの作品で、これもまたイエスと思います。
    実際、コンサートで見たイエスは、気取らないおじさん達でした。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2012/07/06

    クリムゾンの作品はアルバムによって作風が違うので、クリムゾンを初めて聞く人は、どの作品から聞くかでその後が決まると思う(クリムゾンに限ったことじゃないけど)。 
    そう言う意味で気になるのが、本作の評価が高過ぎること。私にとっては、本作は練習版的な位置付けで、完成度が極めて低いため、入門には不適と思う。
    クリムゾンはライブを見てなんぼのバンドなので、スタジオ録音の作品はライブに比べて数段レベルダウンする。それに、一部の作品を除き、アルバムとしての完成度が低い。この作品もその代表的なもの。 
    このアルバムを手に入れたのは35年前で、高校生の頃だが、第1印象はダサイ(当時その言葉はなかったが…)。 
    特にエピタフは演歌と同じくらいダサイと思ったし、今もそう思っている。
    同時代の他のバンドと比較しても、こんなにダサイサウンドを作り出したバンドは知らない。 
    だから、私は入門用としては、けっして本作を進めない。 
    勿論、クリムゾンでしか味わえない疾走する狂気と仰々しい構築美は、本作が一番なので、結局は購入した方がいいんだけど…。 
    最近TVで良く聞く”21世紀〜”は、21世紀になっても興奮させてくれる、気もいい〜曲であり、自分が少しでも異常と思ったことがある人は、この曲だけは聞いた方がいい。あと、クリムゾン・キングの宮殿も。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2012/01/31

    前作「Long Distance Voyager」が個人的に”座右のアルバム”とも言うべきもので、全ロックアルバムの中でもフェイバリット中のフェイバリット作品です(30年聴き続けています)。
    ムーディーズのアルバムにはマイケル・ピンダー時代を含めて好きなアルバムが沢山ありますが、その中で「Long Distance Voyager」に近い作品というと、本作だけと思います(知らないアルバムも数枚ありますが…)。
    必然的に、このアルバムもお気に入りです。
    前作に比べると、地味でヒットチューンがないという印象ですが、一曲一曲の出来は粒揃いです。それと、相変わらずパトリック・モラーツが華やかなキーボードで楽しませてくれます。
    ムーディーズは基本的に癒しバンドですが、このアルバムは特に遠方から懐かしい友達が訪ねて来たときのような何とも言えない気持ちにさせてくれます。
    肌寒い季節にお薦めの一枚です。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 1 - 11 of 11 items