Shostakovich, Dmitri (1906-1975)

SHM-CD Sym, 4, 11, : Nelsons / Bso

Sym, 4, 11, : Nelsons / Bso

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  • ★★★☆☆ 

    ピアソラ  |  岡山県  |  不明  |  21/January/2022

    少なくとも私の好きな演奏ではない。4番は途中だるいところがあるし、11番の聴きなれない不自然な響きを感じる。マイベストではない。

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  • ★★★★★ 

    Ichirokagawa  |  香川県  |  不明  |  11/October/2021

    ショスタコーヴィチの4番は、演奏の困難さ等から初演までに非常に長い年月が掛かったと聞くが、現代のオケにしてみれば、いとも容易く演奏してしまう。この作品には名演とされるものが多く、古くはオーマンディ、プレヴィン、すこし新しいところではミョンフン、ラトルあたり。そこに、堂々とネルソンスが名乗りを上げたというところか。11番にも、歴史的なクリュイタンス 、ストコフスキー、ムラヴィンスキーあたりに伍していけるかどうかというところ。演奏の激しさという面では、大人しい印象があるが、ネルソンスの真骨頂は弱音場面での表現力にあるという気がする。

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  • ★★★★☆ 

    フォアグラ  |  愛知県  |  不明  |  20/September/2018

    4番はこれまで出た同曲でオーケストラの上手さ、録音の良さが際立っている。ファゴット、トロンボーンのソロも実に上手い。ボストンは現在の米国オケでもトップではないだろうか。ネルソンスは、この上質のオケを駆使し、アヴァンギャルドな4番の面白さを明らかにする。これほどコラージュ的な手法が息つく暇なく展開される演奏は初めてかもしれない。一方で、この曲がもつどす黒い側面はあまり表出されず、聴き手を震撼させるには至らない。11番はハイティンク/コンセルトヘボウの超名演があり、それにどこまで肉薄できるか期待したが、やや力及ばずの印象。例えば第2楽章を早めのテンポで緊迫感の演出を図るが、じっくり描き出したハイティンクの完勝になっているし、虐殺シーンでグランカッサが強烈に鳴り響きすぎ、狂暴なティンパニがスポイルされたのも恐怖感を高めるのにマイナスだった。ただ、終楽章は見事で、まさに「警鐘」にふさわしい。ネルソンスの才気と未熟の両面を感じる2曲。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  09/August/2018

    第6番、第7番の収録は済んでいるはずだが、指揮者としては意に満たぬところがあるのだろう。次の第4番、第11番が先に出てきた。第11番は昨年の来日公演の圧倒的印象が忘れがたいが、来日時のインタヴューでもネルソンスは標題交響曲として一段低く見られがちな第11番がいかに重要な作品かについて熱弁をふるっていた。「1905年」という表題は建前に過ぎず、1956年のハンガリー動乱を契機に「圧制者」(この時代ではまさにソ連軍)に対する怒りをショスタコーヴィチが改めて表明した作品というのが近年の解釈だが、この演奏もそういう解釈に従っていると見て良いだろう。第2楽章末尾の「一斉射撃」に向かってひたすらクレッシェンドしてゆく前半も見事だが、後半の出来はさらにそれ以上。第3楽章の嘆き節は心に沁みるし(この指揮者、こういう緩徐楽章が本当にうまい)、終楽章冒頭、革命歌の引用である第1主題を思い切って遅いテンポ、強いアクセントで始めているのは、第5交響曲終楽章を作曲者指定のテンポで始めた時のようなパロディ効果が歴然。ショスタコ先生の怒りがふつふつと沸き上がる終楽章後半もまた壮絶。 第4番はコンセルトヘボウのサイトで2014年のライヴ録画を無料で見ることができるが、最新、2018年の収録であるこの演奏は一段と彫りが深い。他にネゼ=セガン/ロッテルダム・フィル、プレトニョフ/ロシア・ナショナル管と同時期に計三種類の新録音が現われたが、これが断然、他を引き離している。第1楽章は冒頭から緊張感みなぎる出だしだが、プレストで始まるフーガの前の部分がかなり速いのが特徴。つまり「唐突」感を演出するのではなく、このとんでもない部分が楽章全体の構図にうまく収まるように配慮している。第3楽章は冒頭の葬送行進曲と終結部が遅いのに対し、アレグロ部、特に軽音楽的な展開になってからは速い。しかも対位旋律を抜かりなく聴かせて、不穏な感じを演出している。クライマックスでのティンパニの強打、金管の咆哮は凄まじいが、最後の部分では清澄なチェレスタを響かせつつも、低弦を強めに押し出して、重苦しい余韻を強調しているのは目新しい解釈。この大傑作の最右翼と言うべきディスクであるのは間違いない。

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  • ★★★★★ 

    風信子  |  茨城県  |  不明  |  05/August/2018

    音楽そのものとしてショスタコーヴィチを味わえた 様々伝えられてきた経緯や状況からテーマとしての音楽が取り沙汰され評価の足枷になってきた 初演が四半世紀も遅れたと言うよりオリジナル・スコアが失われていた第4交響曲 1905年1月9日の血の日曜日事件を描いた(表題もあるので)と言われる第11交響曲 この二つを組み合わせて出版する発想が既に過激なものを予感させる ボストンSOと組んだネルソンスの演奏はスコアから発してスコアに還っている 曰く因縁を払底して 音楽を明瞭に放出することで凡てを語らせている ニュートラルということではない 情感は豊かに溢れてくるが決して感情的ではない もっと澄んだ眼差しに見つめ貫かれている だから強烈な印象を残しながら惨たらしさや残酷さがない 天から見下ろさず 地から見上げず 同じ地平に立ち共に歩き叫ばず目をそらせず じっとよく見 じっとよく聴く姿勢を崩さない 怒りや涙を越えた音楽だけが伝えうる真理を高らかに歌い上げている 美しい 朋よ聴け あなたも如何

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  • ★★★★★ 

    kamescian  |  神奈川県  |  不明  |  29/July/2018

    いやあ、聴きました。ショスタコの新譜は最近多いし、ヴァシリー・ペトレンコやアンドレイ・ボレイコで十分楽しんでいて、ネルソンスも一応買ってはいましたが、先行する5、8、9番はまだあんまり真剣に聴いてません。しかし、大好きな4と11というカップリングということで、集中して聴いてみました。他のレビュアーの方が書かれていますが、この4番は本当にすばらしいと思います。ペトレンコやボレイコの演奏も良いですが、BSOの技量とメジャーレーベルの技術もあるのか、この難曲をここまで演奏されるともう何といって良いやら。緩急のつけ方、音色のバランス,アンサンブルの精度、どれも凄いです。しかし、何といっても終楽章の最後、明らかに心臓の鼓動のようなドッドーン・ドッドーンというハープとティンパニのリズムを、これほど明確に恐ろしい「歌」のように呈示した他の演奏を知りません。現代の演奏ですから、瀕死の病人のヴァイタルデータのグラフィックスを見てるような感じがしました。いや、すみません。こういう安易なイメージ喚起はいけませんね。でも、つい感じてしまったもので… 非常にテンポを落としてこのエンディングに入って行くので、ライブで聴くと感動というよりも苦しさを感じるかもしれません。これほど終わってすぐにブラボー野郎に叫ばないで欲しい音楽もありません。11番も緩急の変化による表情づけに工夫を感じる演奏ですが、私にはちょっとコントラストの付けすぎのように聴こえました。しかし、2楽章の例の虐殺シーンの、恐ろしいバスドラ、これがはっきりと主役を張っていて、あのドス・ドス、ドス・ドスが、やはり死に神の「歌」のように聴こえるのです。3楽章は「歌」そのものですから当然すばらしい。ネルソンスは歌の人なのですね。でも、11番は、録音も4番ほどではないようにも聴こえ、解釈の詰めもまだ余地があるような気がして、4番は星5つ越えですが、私的には星3つ半です。うーむ、ブルックナーも聴いてみよっと。

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  • ★★★★☆ 

    sbob  |  神奈川県  |  不明  |  20/July/2018

    簡単に ライブなのに、臨場感があまり感じない。むしろ音がいいということだけ追求した感じ。バーミンガム時代のように最後くらい聴衆がいたような感じにしてほしかった。(グラミーとった5番のようにうおーっていう声がほしかった)なので-1 何度か聞くうちに、指揮者の要求がなんとなくわかった気がする。小太鼓がやたら協調しすぎというくらい音が立っている。いわゆるどんがらガッチャン系でしめる5番、7番は特にそういう感じだ。 あとは・・終楽章の鐘の印象。クライツベルク氏(晩年の録音)はすべての音を大きく包み込んで終わる感じで、スマートな演奏。カエターニ氏(全集)は、この11番を演奏した時がかなり調子がよかったらしく、鐘も太い音で全体的にのびやかに音が伸びとてもしっくり来た。そして、今回のネルソンス氏の場合、いたって普通。危ない運転はしないぜ俺は的な演奏。さすがと一言。それだけ。賛否両論あるのかなと思う。(これでこの値段はさすがにねーと思う方もいらっしゃるかな) この先いろいろ聞き比べて、可能であるならば生の音と聞きに行こうかなと思う。次回はボストン交響楽団で6、7番がリリースされるらしいので、期待が膨らむばかり。早くリリースされることを願う。 以上

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  • ★★★★★ 

    John Cleese  |  静岡県  |  不明  |  09/July/2018

    参りました!これ、現時点ではベストのショスタコ第4です。従来ラトル先生=バーミンガムとかミュンフン先生=フィラデルフィアあたりがお薦めでしたが、それらも、また円熟のハイティンク大先生=シカゴあたりもこの新盤が蹴散らしてしまいました。 緩急の振幅が極めて広く、早いところは凄く早く、じっくり歌うところはこれまた丁寧に余裕のテンポで仕上げておりまして、次々と曲想が推移していくこの曲の、それぞれの場面場面でもっともふさわしく、もうこれ以上適切な表現はないだろうと感じさせるほどの直感的に付与していく表情が素晴らしいのです。上に述べた名盤の数々ですらネルソンス若先生のこの新盤と比べてしまうと、音そのものにもテンポにもまったく鈍感な凡演に聴こえてしまって困ります。単に楽譜に書かれた音を再現するだけだって大変なこの曲を、まるで自分の創作であるかのように手中にしている感じがします。ネルソンス先生、恐るべし。 ボストン響ライブのこのシリーズはすべて聴いておりますが、録音も凄く優秀。SACDでもない通常CDですが、Dレンジの広大さといい低音の底知れぬ深みといい、一押しのCDと言えます。直前に同じDGレーベルからリリースの、もうひとりの若先生、ネザ=セガンとロッテルダム盤もとても良かったのですが、本盤のほうがさらにナチュラルで生き生きした音楽です。 1905年のほうも緩急の振幅が大きい点で同傾向の演奏ですが、ここではあまり表層の標題性にはこだわらず、純音楽としての響きの素晴らしさが追求されていると思います。

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  • ★★★★☆ 

    カニさん  |  兵庫県  |  不明  |  10/May/2018

    演奏楽団と指揮者も馴染みの無いものだが、ショスタコーヴィチの交響曲第4番と交響曲第11番「1905年」のカップリングが注目される。交響曲第4番は、初演できず、「ユダヤ民謡」の変奏曲や前衛的な構造など、非常時に注目すべき注目曲。交響曲第11番「1905年」は、逆に、通常、交響曲第12番「1917年」と対になる交響詩的「革命」描写的で、多重する意味でも「革命」を警告する曲です。表面上は、「労働者の歌」の変奏曲なのに、逆の立場でもいい。つまり、意味深長で難しい曲。なのに、聞く分には、交響曲第5番「革命」と同じ聞きやすい曲でもある。どんな演奏か非常に楽しみです。

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