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Bach (1685-1750)

CD Mass in B Minor : William Christie / Les Arts Florissants, K.Watson, T.Mead, Mechelen, Morsch (2CD)

Mass in B Minor : William Christie / Les Arts Florissants, K.Watson, T.Mead, Mechelen, Morsch (2CD)

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    singet225  |  岐阜県  |  不明  |  08/May/2018

    何とも愉悦的で軽やかな響き。クリスティとレザール・フロリサンによるバッハのロ短調ミサを聴いた後の印象は、その様な響きで紡がれている故か非常に爽やかで心地良い。ロ短調ミサを歴史的な大作としてアプローチするのではなく、ただそこにある音楽として聴く事が出来る。ヘレヴェッヘやブリュッヘンの演奏に路線は近いが、クリスティの演奏は器楽やソリスト、コーラスのセクションの対話が軽やかで刺激的でより面白く聴ける(Christe eleisonやLaudamus te、厳しいCrucifixusなど特に)。更にはライブ録音であるが故の連綿と続く集中力も感じられる。ガーディナーの新盤は非常に構築力があるし、サヴァールの構築力と自然さが見事に同居した演奏や鈴木とBCJによる隙のない演奏、モルテンセンによるOVPPの極めて美しい演奏にもそれぞれ魅力があるが、クリスティの演奏にはそれらの演奏とはまた異なるインパクトを持った、改めてロ短調ミサの素晴らしさと奥深さを感じさせてくれる非常に魅力的な演奏である。一つ補足をするならば、この演奏は決して大編成の合唱とオケの演奏ではない。あくまでOVPPとの比較をすればの話であり、コーラスに関しては一般的には十分小編成である事も付記しておく。

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    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  04/May/2018

    普段自分は、古典派以降の音楽をほとんど聴かない人間なので、William Christie/Les Arts Florissantsの名は、当然の事ながら馴染み深いものでしたが、不勉強にして彼らのメインレパートリーである、フランスバロック・オペラ/オラトリオをほとんど聴く経験が無かったために、実際にこれまで彼らの演奏を聴いたのはたかだか1−2度でした。今回聴くに当たって少し勉強したところ、William Christie/Les Arts Florissantsは、あれだけの長い演奏経験・実績を誇るにもかかわらず、J.S.BachのCDはなんと初めて!、その初めてのBachに「ロ短調ミサ」を持ってくる事自体、Christieの今回のプロジェクトに寄せる想いが尋常なものでなかったのは、容易に想像されます。で、その演奏ですが、OVPPでない合唱・管弦楽団による演奏形態のロ短調ミサとして、こんなに素晴らしい演奏は、ちょっと無いのではないでしょうか。演奏の外形としては、上述したように何か目立って新しい事をやっているわけでないのですが、とにかくこんなにも自然でありながら力みの無い演奏は思い当たりません(しかもこれがLiveであるというのが、却って驚き!)。大編成の合唱・オケを使用していながら、この大曲の隅々まで、どこをとっても威圧的な表現がなく、KyrieやGloriaの冒頭、Cum Sancto Spirituから6声部のSanctusに至るまで、全体にむしろ静かとさえ言えるくらいの演奏ですが、その内実に込められた美しさと強い想いが計り知れず、それが聴くものをいつしか感動に導きます。演奏全体として、決して緻密な分析を全面に感じさせるわけではないのに、GloriaにしてもCredoにしても、全体を聞き通すのに何の抵抗も疲れも感じさせないのは(感じさせることの方が多い)、W.Christieがいかにこういった大曲の構造把握と実践を的確に行っているかの証明ですが、紛れもなくこの演奏者のバロック・オペラ/オラトリオにおける他に類をみない知識と経験のすべてがここに生かされているのでしょう。実際、特に変わった解釈を行っているわけでは無くとも、子細に聴くと、細部で決して他の多くの演奏者にはみないような演奏表現・解釈が、非常にさりげなくはりめぐらされており、それがちょっと聴いただけでも解るこの演奏の自然さの根底にあるようです。Christe eleisonのデュエットの伴奏や、Crucifixusの悲劇的なリズムはその顕著な例と思いますが、とにかく一見新鮮で無いようでいて、実はこれほどに同時代のあらゆる音楽の演奏実践の経験がすべて盛り込まれた「ロ短調ミサ」は、自分の知る限り決してあるものではありません。英文解説に寄せたW.Christieの文章には、Christieにとってロ短調ミサが決して敬遠していた対象でなく、実は遙かに幼少期から母を通じて経験してきた特別な音楽であったことが簡潔に綴られており、半世紀以上暖め、まさに満を持しての今回の演奏であったことが良く解ります。近年の数多ある新盤(OVPP以外)の中では、Gardinerの新盤はもちろんのこと、ある面ではSavall盤やBruggen晩年盤をも凌ぐかも知れません。美しく、静謐で、奥深い「ロ短調ミサ」として、全てのBachファンに一聴をお薦めしたい名盤の一つと思います。

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