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CD Bohm: Late Recordings-vienna-london-dresden(23CDs)

Bohm: Late Recordings-vienna-london-dresden(23CDs)

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Showing 1 - 8 of 8 items

  • ★★★★☆ 

    あまでうす  |  神奈川県  |  不明  |  28/July/2017

    チャイコフスキーの4,5,6がロンドン響、シューベルトのグレートがシュターツカペレ・ドレスデンで、残りはすべてウイーン・フィルですが、やはりウイーン・フィルとのワーグナーやベートーヴェンの「合唱付き」や「ミサソレ」、ブルックナーの7、8番、ハイドンの88から92番の交響曲などが、悠揚迫らぬドイツ正統派の格調高い演奏です。 とりわけモザールの交響曲29、35、38,39、40,41と「レクイエム」は最大の聴きもの。全盛時代のベルリンフィルとの演奏に比べるとやや弛緩が見受けられるとはいえ、非常に遅いテンポでありながら非常な緊張と充実をはらんだ男性的なモザールの演奏は、もはや世界中のオケと指揮者から引き出せなくなった珠玉の名品といえましょう。

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  • ★★★★★ 

    chimao_fuku  |  福岡県  |  不明  |  13/August/2015

    全曲を通しで聴くと20時間ほど、丸一日あれば試聴完了する作品集である。演奏と録音自体に不満は無いものの、2013年に発売されたCD22枚組(ベートーヴェン等の交響曲全集)同様、初出時オリジナルのジャケット・カヴァーでは無いのが誠に残念。収録曲を再編したことも理由にあるだろうが、CDを聴くのみならずジャケットを鑑賞する愉しみも提供して欲しい。作品タイトルをデザインしたイエローのDGロゴには、LPが高くて手が出せなかった頃の憧れみたいなものがあり、是非にも実現して欲しい。カラヤン1960s〜1980sのような配慮を切に希望する。

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  • ★★★★★ 

    黒熊怪  |  千葉県  |  不明  |  09/August/2015

    ベームの最も優れた時期の遺産。この極みまで芸術的な高さを登りつめることは他の指揮者には期待できない。ベームとVPOはこの時代の正統的ドイツ音楽の芸風を伝える決定的な規範であった。特に優れているのが、シューベルトゆかりのホーエンエムスの音楽祭での未完成だと思う。ディモーニッシュな音楽の深淵が余すところなく描かれ、炎のように燃え上がる音楽を内包しながら、流れ出る音楽の知情意の均衡を決して失うことがない。法学博士を持つベームの厳格な思想性の強さであろう。シューベルトとは対極にあるワーグナーのトリスタンは、生涯付き添ったベーム夫人を失った直後の演奏だった。その想いが生き続けるかのようなワーグナーの時代の極限を超えた愛の死を、このように深い瞑想の中で哲学的に構築出来た演奏はないと思う。ベームはトリスタン指揮者としてバイロイトで記念碑的な演奏を成し遂げ決定的な評価を受けていたが、VPOの力は正に偉大で、この演奏を取り巻く世界の巨大なスケールを創り出すことに成功している。ドボルザークの新世界は虚飾を全く離れ、なお生き生きとしたスケール感の大きい極めて美しい演奏。黄金のようなモーツアルトは言葉では表現できない。素晴らしい演奏が残っているので、今後VPOとの36番リンツを是非加えてほしい。チャイコフスキーの悲愴は、その響きが最早彼岸の世界を映し出しているように深い。嘗てセルもロンドン響と4番でとても魅力的な演奏を成し遂げたが、曲自体の過剰な顕示感が解消され、曲本来の美しさが際立った実に立派な演奏。とにかくこのBoxはクオリティーが極めて高い。

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  • ★★★★☆ 

    ウルパパ  |  長野県  |  不明  |  28/June/2015

    1970年代の日本では、レコードで聴くならカラヤンだけど来日演奏はベームに人気があったように思い出されます。決してかっこ良くはなく、どちらかといえば田舎風でいくぶんギクシャクなベームの演奏は、当時の忙しい日本人にむしろ暖かく受け入れられたのではないでしょうか?今の時代、かえってCDなどでいくつもの演奏を比較視聴してしまうので、音楽評論家の先生方やマニアの皆さんはベームに辛いのでは?今夜、当時のベームの演奏会場に臨んで聴いていると思えば、このお値段とても安いじゃないですか...。

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  • ★★★☆☆ 

    TKOクラシック  |  神奈川県  |  不明  |  13/June/2015

    ベームは嫌いではないのですが、晩年のベームの録音には「うーん」と言うところがあります。チャイコなどは、どうも好きになれません。モツの40番41番も期待してLPを買ったら今ひとつだった記憶があります。私の好みかも知れませんが70年代前半までのものをやはり聴いてしまいます。若いときのベームの指揮ぶりはけっこうワイルドなアクションでしたが、最晩年は痛々しかったのを覚えています。

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  • ★★★★★ 

    最後の一閃  |  大阪府  |  不明  |  08/June/2015

    ウイーンフィルとのモーツァルト交響曲第40番、41番は新譜として発売時に「日本のファンの要請で実現した録音」と紹介されました。日本人が愛した指揮者は大勢います。日本人を愛してくれた指揮者も多々いらっしゃる事でしょう。しかしベーム程、日本人と相思相愛だった指揮者は居なかったのでは。

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  • ★★★★★ 

    マ-コロリン  |  埼玉県  |  不明  |  03/June/2015

    ’70年代にはいって、ベームの演奏がどんどんヨボヨボしていくのについていけず、やはりBPOとの’50年代’60年代のころが全盛期だと思っていたが、こうやって、晩年の演奏を今じっくり聴いてみると、やはり凄い指揮者だったのだなあとの感を新たにした。このところVPOとの新世界をウォークマンにいれて寝しなに聴いているが、オケの統率力などこんなに細かいところまでびしっと整えているのに、大変なものだと感心している。 さて、遂にカラヤンオペラボックスが登場したが、この勢いでベームオペラボックスとはいかないものだろうか?その時は、モーツッァルト R・シュトラウス、その他ドイツ・オペラボックスと3つぐらいに分けてもらえるかな。                        以上、雑感でした。

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  • ★★★★★ 

    千葉のアリアドネ  |  千葉県  |  不明  |  30/April/2015

    企画としては幾分中途半端な感もあるが、DG本体の発売であり、今後への期待を込め☆五つ。コレクターズエディションに入っているベートーヴェン、ブラームスの交響曲全集、モーツァルトのセレナーデ・協奏曲集をはずしたのは解らないではないが、ロングセラーであるピーターと狼が含まれないのは残念。ポリーニ、ギレリスとの名演も入っていない。だが今回の発売の中には内外とも長く入手不可だったシューマンの4番(実は私もこの盤のみは所有していない)、不思議と?ロングセラーを続けながら最近の再発では4番のみだったチャイコフスキー、国内盤、海外盤両方買わないと全曲揃わないワーグナーのようなものあり、発売自体は大変喜ばしい。これで音の改善があるというのであれば、クラウスの書きおろしの解説や貴重な写真もあるということだから、私の様なものでも手が出てしまうのだが、そこのところはどうなのだろうか。さて演奏だが70年代のセッション録音のベームは・・などという風評に惑わされずにじっくりとお聞きいただければと思う。確かにライブのSKDとのシューベルトの9番など、いったい何歳の時の録音かと思わせる溌剌とした演奏で数あるベームのグレート中最高という人も多い。しかしイゾルデの愛の死のようにバイロイトでの演奏とは異なった彼岸への浄化を強く感じさせる演奏にも深く感じさせるものがある。ハイドン、モーツァルトの滋味深さ。ブルックナーの純音楽的な建築美。さらに最後の録音となった第九では、一音一音にこめたベームの執念が心を動かす。ヴェニアスの3つの壮年期録音集、ドキュメントから出たシュトラウスのオペラの二つのボックッセットと、忘れられる筈だったベームの音楽が非常に入手しやすい形で世に出され、大変な好評を得ていることは、HMVをご覧の方はよくご存じであろう。これまた大好評であったイタリア・ユニバーサルから出た22枚組の交響曲集でベームの偉大さをあらためて認識された方も多いことと思う。DGの今回の発売もこうした流れを見てのことかどうかはよくわからないが、今後まず成すべきことは、オペラの分野でのベームの貴重極まりない遺産を最良の形で、現在の音楽ファンそして後世に伝えていくことだ。是非ナンバーワン、クラシックレーベルの名に恥じない仕事をしていただきたい。

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