Tristan und Isolde : G.Friedrich, Kout / Deutschen Oper Berlin, Kollo, G.Jones, R.Lloyd, H.Schwarz, etc (1993 Stereo)(2DVD)
Showing 1 - 7 of 7 items
-
みんなのまーちゃん | 東京都 | 不明 | 31/August/2019
私はブルーレイ盤の方を聞いた。日本での演奏なのに日本語字幕が入っていない(韓国語は入っている)のは残念だが、ハイビジョン初期の映像がブルーレイ化されたことを喜びたい。それだけコロとジョーンズはレスペクトされているのだろう。ハイビジョン初期の映像はクライバーのばらの騎士(ウィーンのほう)やブラ2、ブラ4、ニューイヤーコンサート1992、サヴァリッシュの指輪や影のない女、ベルリンドイツオペラのマイスタージンガー、ショルティの影のない女、仮面舞踏会、ドホナーニのサロメ、ブーレーズのペレアスとメリザンド、チェリビダッケのブルックナーなどブルーレイ化されていないものがまだたくさんあるのでオリジナルからリマスターしてブルーレイで再発してほしい。アバドとライモンディのドン・ジョバンニやショルティの魔笛、ベルリンドイツオペラのオランダ人など結局テレビ放送されただけでLDにもDVDにもならなかったハイビジョン映像もぜひブルーレイで復刻してほしい。 さてこのNHKホールでの演奏は私も聞きに行ったのでよく覚えている。画質音質は極めて優秀で25年以上前の映像とはとても思えない。よく言われることだがジョーンズの声は録音では良さが伝わりにくい。特有の細かいヴィブラートが客席で聞くと良く響くのだがマイクの位置だと粗っぽく聞こえてしまうのだ。だがこの映像は比較的良くジョーンズの声を良く捉えている。ジョーンズは1993年はメットのワルキューレでも力強いブリュンヒルデを聞かせてくれた。自分はジョーンズの全盛期の声を聞けて本当にラッキーだ。 コロも調子は良く素晴らしいトリスタンで、1983年の有名なバイロイトのポネル演出の映像の若々しさはないが成熟した大人のラブデュエットを聴かせる。だが正直、1989年のウィーンの来日公演で聞かせてくれたパルジファルほどの圧倒的なパワーは感じなかった。コロのワーグナー歌手としてのピークは1989年のパルジファルだったのだと思った。コロがワーグナーを歌うのもあと数年だろうなと思った。実際5年後のタンホイザーでコロはワーグナーから卒業した。 ゲッツ・フリードリヒの例によって暗めで抽象的な演出は違和感はないが、タンホイザーの時のようなセンセーショナルなものではなく、どれだけ成功しているか判断は微妙だ。1987年のベルリンドイツオペラの指輪を観られなかったのが残念だ。写真を見る限りでは80年代にバイロイトで演出したパルジファル(原子力パルジファルと言われた)が一番良さそうに思うのだが映像が残っていないようで残念だ。演奏もコロの83年の映像と、コロとクライバーの有名な録音には少し及ばないが、何よりジョーンズのイゾルデが聞ける。ブルーレイで出ている映像としては最も良い演奏だと思う。1 people agree with this review
-
goett | 東京都 | 不明 | 03/September/2017
画質が良いのに驚き。そう、この時期のNHKは世界に先駆けて独自のアナログ・ハイヴィジョンで収録していた。直後に放映されたものや、間もなく発売されたLDではその品質がわからなかったゆえ、今回のBD化でようやく真価を満喫できることを歓迎したい。それだけに字幕の不備は残念であるが。ギネス・ジョーンズは最後の輝きを放っていた頃であった。LD初出の際の資料だと1993年9月29日の上演を収録したものとのことであるが、この日は残念なことに、会心の出来であった24日の初回とは異なり、その声が数度かすれてしまった。後日NHKスタジオにてその部分だけ録り直したとのことで、耳がいい人ならその「数カ所」に気付くかもしれない。そしてルネ・コロは生涯最高の出来のひとつといってよい。ハンナ・シュヴァルツも持ち味の安定感。ロバート・ロイドはバスの魅力をこれほど満喫させてくれた舞台はなかった(録音だとその魅力は伝わりきらないが)。歌手の出来だけでいうと、これ以上のディスクは少なくとも1970年代以降には存在しない(むしろ、あったら教えてほしいくらいである)名演といえる。0 people agree with this review
-
popai16 | 神奈川県 | 不明 | 01/May/2016
P社発売のLDを今でも後生大事に持っているが肝心の機械の方が壊れて久しく、同じP社のDVD化されたものは時折中古で見かけても非常に高価で二の足を踏んでいたところ思いがけず当BDに出くわし価格も手ごろで早速注文した。主役2人は共に盛時を過ぎているが、全くそれを感じさせないぐらい立派。コロのトリスタンはバイロイトのものもあるがジョーンズのイゾルデは他に音源も映像も正規のものは無いので特に貴重。幕切れが最大の聴かせどころであり、兎に角、最後まで声が続くかどうかハラハラしないで済むのは、この人ぐらい。このドラマテックなイゾルデに対峙できるのはリポヴシェクあたりでは弱くシュヴァルツぐらいしか思い当たらない。実際1幕での掛け合いは凄絶。コウトの指揮は悪くはないが今一つウネリが欲しかった。演出、装置は素晴らしいと思う。(以上は大分前にLDを視聴しての感想)1 people agree with this review
-
オペラかじり虫 | 兵庫県 | 不明 | 20/January/2014
NHKホールの収録画像とは知りませんでした。それにしては、日本語字幕が無いのはいかがなものか。韓国語なんかがあるのに! 演奏・演出のバランスが揃った名演の記録として、ポネルのバイロイト以上の映像です。私はエアチェックしたVTRをDVD化してまだ見ています。ジョーンズは会心の出来かも。発声も何時に無く滑らかで、大詰めの絶唱まですばらしい。コロのよろしいのは言わずもがな。そしてフリードリヒの演出の凄さ、特筆ものはシュナイダー・ジームセンの美術。今日失われたオペラの美学が実見出来ます。指揮者については何も知りませんでした。私はとんだ考え違いで、ジョーンズを避け、エヴァ・ランドヴァを見てしまいました。テレビを見て深く反省。惜しいことをしました。字幕の不備は腹立たしいものですが、日本公演の映像の商品化に敬意を表します。8 people agree with this review
-
Richard | 山梨県 | 不明 | 24/October/2013
最近の演出の多くは、実験的な作品が目立つが、それなりの芸術的価値を持ち、すばらしいと思う。ただ、これらの実験的な演出を鑑賞する場合、その演出手法の意義は何かにとらわれて、音の世界を十分に浸る心の余裕を失って二次的な世界で鑑賞をしているよう気がする。この点、このディスクは、本来の音と演技の世界を統一された総合的な芸術があり、Tristan und Isoldeの世界が満たされていると思う。 また、演出・指揮・オーケストラ・歌手はとてもすばらしい。2 people agree with this review
-
ドンナー | 神奈川県 | 不明 | 21/July/2013
コロのトリスタンとしては、1983年のバイロイトのポネル演出のものが素晴らしかったが、相手役のイゾルデのヨハンナ・マイアーは今ひとつだった。この来日公演のDVDでは、グィネス・ジョーンズということで大いに期待が持てる。また、ゲッツ・フリードリッヒの演出にも注目。指揮のイルジー・コウトは、バレンボイムに比べてどうなのかも気になる。コウトは、数年前、N響に客演し「トリスタン」第2幕を演奏会形式で指揮したことがあったが、2人の恋愛の内面を見事に描き出していた。まだ購入前だが、私も対訳に日本語訳がないことは、☆2つの減点に相当するものと評価。0 people agree with this review
-
うーつん | 東京都 | 不明 | 09/July/2013
(発売前レビュー) 待ちに待ったベルリン・ドイツ・オペラ&G.フリードリヒの「トリスタン」。1993年実際にこのプロダクションを観にいけた者にとって嬉しいニュース。 以前NHKで放送したものをVHSで録画したから「DVDはいらないか」とたかをくくっていたら、DVDはあっという間に絶版になるわ、VHSテープがダメになるわでがっかりしていた。それがBlu-rayで出てくれる・・・。まだ観ていないのでレビューとして参考にはならないと思う(よって星をひとつ自主規制)。が、あのR.コロのトリスタンが聴けるのはお勧めに値する。フリードリヒの演出も深くて落ち着きがあり、これも一見の価値あり。ひとつだけ不満なのは日本語の字幕がないこと。日本での公演収録なのに日本語が無いなんて・・・。だから星をひとつ減らしておく。結局星の数は3つとなるが実際には5つ分の価値があると思っている。2 people agree with this review
Showing 1 - 7 of 7 items