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Shostakovich, Dmitri (1906-1975)

CD Symphonies Nos, 5, 9, : V.Petrenko / Royal Liverpool Philharmonic

Symphonies Nos, 5, 9, : V.Petrenko / Royal Liverpool Philharmonic

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  • ★★★★★ 

    AG  |  東京都  |  不明  |  23/February/2015

    「コーダでの弦楽の刻みがやけに強調されすぎているが、ここまであざとく演奏されるとむしろ白けてしまう」との評者は、ショスタコーヴィチのスコアを丹念に読んだ上での発言だろうか? この曲ほど、スコアに忠実に演奏されていない曲はないだろう。特に終楽章。段階的に加速するテンポが最初からすっ飛ばす演奏が多い、中間部に移行する際のritはスコアにはない、冒頭の旋律が木管で回帰する部分にもritはない、そしてコーダの弦楽器の刻みはffで、金管のファンファーレがf。冒頭のTimpの8分音符がコーダまで通奏低音のように貫いている。その上で旋律たちが追い立てられるように長調に変化するその様を、ペトレンコ氏はまっさらな目でスコアを読み直している。 朝比奈・大フィルの超名演に続く、スコアの力を感じられる名演であることは間違いない!

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  • ★★★★☆ 

    ハムカツ  |  東京都  |  不明  |  05/January/2011

    何といっても9番が素晴らしい!私が今まで聴いたタコ9ではベスト。全体的に軽く才気煥発に流しているが、それが返って曲の持つアイロニーを存分に表出させている。4楽章ですら重くならず(といっても重心はしっかりしている)おやおやと思っていると、フィナーレ後半でのトゥッティでの主題でようやく大爆発。良く言えば計算され尽くした、悪く言えばあざとい演奏だが、演奏設計としてこの曲に存分にマッチしている。 他方5番だが、1〜3楽章はなかなかに素晴らしい。特に2楽章は小澤/SKO盤に比肩する素晴らしさ。3楽章もあえて淡々と流している感じで、これはこれで悪くない。ただ問題は4楽章。テンポ設定を含めどうも釈然としない。コーダでの弦楽の刻みがやけに強調されすぎているが、ここまであざとく演奏されるとむしろ白けてしまう。

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  • ★★★☆☆ 

    華山派  |  大阪府  |  不明  |  15/August/2010

    帯で「洗練」を謳っているが、むしろ実直と言うか、非常に丁寧な演奏だと感じた。5番の第一楽章はハイティンクの全集並み、終楽章は他に例が無いほど時間をかけている。 それがしばしば鈍重にも聴こえるのは些か残念だが、ゆったりとした、遅すぎると言っても良いぐらいのテンポでありながらけして情念ドロドロにならないのが、現代的な「洗練」された解釈、演奏ということなのかもしれない。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  27/December/2009

    ワシリー・ペトレンコは『マンフレッド交響曲』以来、先物買いしている、サンクト・ペテルブルク出身の新鋭指揮者。ユロフスキ(LPO)のような器用さがあるかどうかはまだ未知数だが、若手らしいシャープな感性とともに、きわめて表現意欲旺盛な指揮者で、表出力の強さでは、ご存じLSOを率いるゲルギエフを凌ぐかもしれない。ショスタコーヴィチ・シリーズも第1弾の第11番では、やや「ひ弱さ」が感じられたが、今回の2曲は素晴らしい。第5番はヴォルコフの『証言』以来よく見られる解釈で、終楽章の最後は全く葬送行進曲風だが、これだけテンポの遅い演奏も稀だろう。弦の刻み音型の執拗さ、打楽器の強打も凄まじいばかり。一方、第3楽章の繊細さも出色で、この曲の近年のディスクでは小澤/サイトウ・キネンと肩を並べる出来ばえと言ってよい。第9番の方は非常にアイロニカルで鋭角的な仕上がり。録音が優秀なのも有難い。

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  • ★★★★☆ 

    SeaCrow  |  東京都  |  不明  |  27/December/2009

    5番の演奏時間は51分36秒で、全体に遅めのテンポです。オケの音がやや軽めなせいか、粘着質な感じはなく、各声部が透けて見えるような仕上がり。終楽章後半、弦の執拗な刻みを強調するなど、所々で鋭い解釈をみせており、飽きずに最後まで聴かせてくれます。9番はよりオーソドックスな演奏で、若手らしいリズム感の良さが感じられます。ナクソスとしては2度目のショスタコーヴィチ・交響曲シリーズになりますが、今度はなかなか良い結果が生まれそうな気がします。

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