Bach (1685-1750)

CD J.S.Bach: Matthaeus Passion

J.S.Bach: Matthaeus Passion

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  • ★★★★☆ 

    meji  |  神奈川県  |  不明  |  01/June/2015

    録音5+解説1=総合4。予めお断りしておくが筆者はマタイの熱心な聴き手ではないし、クレンペラーによるこの歴史的な名盤の購入もこのたびのSACDが初めてとなる。過去のLPやCDとの音質比較もせずにレビューを投稿することには気が引けるが、パッケージングについて改善を望むべくキーボードを叩かせて頂いた。 かかる歴史的名演をSACD化されたと言って大枚をはたいて購入する人は、LP時代から本演奏に親しみ、CDもリマスターされるたびに買い足してきた熱心なファンに限られるはずである。そしてこのようなコアなファンにとって「欲しい情報」とは、月並みな曲目解説や提灯持ち評論文であるはずはなく、「マスタリングエンジニアは誰か」「どこにどう保管されていたどのマスターテープを使ったのか」「テープブランドはどこか」「テープの保存状態はどうだったか」「オリジナルは何トラックに収められていて、どういうバランスでトラックダウンしたのか」「オリジナルマスターテープの情報量はどれほどだったのか」「使用マイクや配置等の情報は残されていたのか、そこには何が書かれていたのか」「再生にはどのメーカーのどの機種のデッキを用いたのか」「アナログ信号はどのよういにデジタル化したのか?」「ノイズリダクションや修正はどこまで行なったのか」「何を基準に何を目指してどのようにイコライジングしたのか」「リミッター、コンプレッション、デジタルリヴァーブなどの処理は行なっていないか」「国内でさらにマスタリングしていないか、誰が何をやったのか」「CD層の音作りはどうしたのか」「プレスはどの工場で行なわれたのか」といった録音〜マスタリング〜ディスク製造に関する詳細であるはずだ。「どの部分のどの楽器が何と比較してどうだった」といった視聴比較も基本的に不要であろう。オリジナルのマスターテープに忠実にリマスターされたことを実証する情報さえあれば、購入の可否判断には十分足りるし、こんな比較は他人から言われなくても自分の耳で聴けばわかることである。 しかるに本ディスクにはこれらの詳細情報が一切記載されていないばかりか、「原稿執筆時点ではテストプレスのCDしか聴けていないが、以前より良くなっているのでSACDも期待できる・・・」といったトンデモ解説が平然と掲載されている。かつてのEMIジャパンもこのようなことには本当に無関心だったが、前回のSACDではアビーロードスタジオのエンジニアによるマスタリングレポートが掲載されていたし、シリーズ後半では使用したマスターテープの写真や、箱の裏面のメモ書き、さらにはマイク配置に関する手書きメモの写真が掲載されていたものもあった。ワーナーには、かかる購入者のニーズを適切に把握頂いた上で、それに応える良心的なサービスを心がけて頂きたいものである。 最後に3年前にSACD化された一連のアルバムとの比較において、今回のリマスター方針に変化は見られず、若干のテープヒスの除去と、古い録音にありがちな高域方向のピークをほぐした痕跡こそ感じられるものの、過度なノイズリダンクションやイコライジング、コンプレッション類の処理はなされていない良心的なリマスターだと評価できる。なお、録音会場としてキングスウェイホールとアビーロードスタジオの2箇所の記載があるが、曲ごとにサウンドの違いを指摘することはできなかった。当時の録音機材の技術的な限界かもしれないし、テープの経年劣化でミクロディテール情報が欠落してしまったのかもしれないが(或いは聴き手の体力と精神力が持続できなかっただけかもしれない)、マスタリングエンジニアからのコメントを聞きたいところだ。

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  • ★★★★☆ 

    カバポチ  |  横浜市  |  不明  |  09/February/2008

    演奏開始と同時に、オッと、のけ反ってしまう物凄い遅さ!「マジかよー!」って感じで、聴くこと自体が「受難」の様相を呈して来るが、聴き進むにつれていつの間にか引き込まれてしまっている自分に驚いた。これは、クレンペラーの遺産の中でも、マーラーの7番、フィガロの結婚、と並ぶ「遅さの勝利」とでも言うべき「ゲテモノ的な名演」だ。但し、録音はこもり気味で良くない。

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  • ★★★★☆ 

    パシュミナ王子  |  シャンバラ  |  不明  |  25/February/2007

    ディースカウの声は吾輩にとって生理的に受け付けぬ。にもかかわらず、この演奏ではキリストを受け持っているからたまらない。普通なら一度聴いて捨てるべきものだが、演奏がきわめつきだけに困ったものだ。これはリヒターのように二面性のあるドラマではなく、裏表のないスケールに富んだ実直なドラマだ。キリスト役が少々ウソくさいが・・。

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  • ★★★★☆ 

    あんだんて  |  岐阜県  |  不明  |  11/February/2003

    悠揚たるテンポと大河の如き音楽の運び。怒濤のように押し寄せる感動!雄大無比なるマタイ。ARTリマスターにより合唱の混濁がなくなり クリア感が増した。

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