Chopin (1810-1849)

CD Ballades, Etc: F.chaplin

Ballades, Etc: F.chaplin

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    蝉の抜殻  |  神奈川県  |  不明  |  09/March/2010

    「バラード」という表層を聴きたい人には薦めません。それなら他にいくらでも適切な演奏はある。シャプランのドビュッシーは凄かった。あの録音で使用したピアノはスタインウェイだった。スタインウェイは一応音域ごとの音質は均質ということになっているが、現実には高音域、中音域、低音域で音がまるで違う。ドビュッシーは中心和音と不協和音をそれぞれの音域に分けるため、このピアノの選択は効果的と思われるし、事実大成功だった。ショパンはどうだろう?世界で最も音域ごとの音質が均一で、まるでオートマティックのような響きを作れるピアノがヤマハのCFだ。シャプランはショパンの音楽に「均質な響きの世界」を意識的に導入し、ピアノの響きに拘ったドビュッシーとショパンの発想の違いを意識的に聴かせてくれる。この意識的な楽器の選択からは、このピアニストの、響きに対する尋常でないこだわりを感じる。均質な響きでショパンの響きをまとめるということはどういうことか、ショパンは音域ごとの音質の差の活用にそれほど自覚的でなく、それよりは統合的な意識を持っていたとする意見があるのですが、その議論に一石を投じるような演奏です。

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