HMV

Wagner, Richard (1813-1883) ( Richard Wagner )

CD Der Ring Des Nibelungen: Karajan / Bpo

★★★★★ 4.5 points (16 reviews)


Point x 1

  • Issued : 25 Mar 1998

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Item Details

Genre : Classical Catalogue Number : 4577802
Format : CD Label : Dg Originals
Issued : 25 Mar 1998 Item sourced from : Europe
Number of Discs : 14

Der Ring Des Nibelungen: Karajan  /  Bpo

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HMV Review

ワーグナー:『ニーベルングの指輪』全曲(14CD) 
 カラヤン指揮 ベルリン・フィル 

1966-70年ステレオ録音。数ある“リング”の中で、最もオーケストラが雄弁なのがこの演奏。カラヤンの音響設計の巧みさはみごとなもので、単にライトモティーフを浮き彫りにすることに終始することなく、常に耽美的なまでの美感を呈することに成功、壮大な迫力から繊細をきわめた弱音まで、その表現能力の幅広さはさすがカラヤン&ベルリン・フィル。適切なリマスターにより、そうした音響美にさらに磨きがかけられているのも嬉しいところです。
 カラヤンによって妥協なく選ばれた粒よりのキャストも豪華かつ強力。ステュアート、ヴィッカース、デルネシュ、シュトルツェなど名だたるワーグナー歌手たちの名唱はもちろん、『ラインの黄金』におけるF.=ディースカウのヴォータン役、『ワルキューレ』におけるクレスパンのブリュンヒルデ役、ヤノヴィッツのジークリンデ役など、カラヤンならではの慧眼にうならされる見事な人選といえるでしょう。

楽劇『ラインの黄金』全1幕
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(ヴォータン)、ゲルハルト・シュトルツェ(ローゲ)、ゾルターン・ケレメン(アルベリヒ)、ロバート・カーンズ(ドンナー)、ドナルド・グローブ(フロー)、ジョゼフィン・ヴィージー(フリッカ)、シモーネ・マンゲルスドルフ(フライア)、オラリア・ドミンゲス(エルダ)、エルヴィン・ヴォールファールト(ミーメ)、マルッティ・タルヴェラ(ファゾルト)、カール・リッダーブッシュ(ファフナー)、他

楽劇『ワルキューレ』全3幕
ジョン・ヴィッカーズ(ジークムント)、グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ジークリンデ)、マルッティ・タルヴェラ(フンディング)、レジーヌ・クレスパン(ブリュンヒルデ)、トーマス・ステュアート(ヴォータン)、ジョゼフィン・ヴィージー(フリッカ)、他

楽劇『ジークフリート』全3幕
ジェス・トーマス(ジークフリート)、ゲルハルト・シュトルツェ(ミーメ)、トーマス・ステュアート(さすらい人)、ゾルターン・ケレメン(アルベリヒ)、カール・リッダーブッシュ(ファフナー)、ヘルガ・デルネシュ(ブリュンヒルデ)、オラリア・ドミンゲス(エルダ)、キャサリン・ゲイヤー(森の小鳥)

楽劇『神々の黄昏』全3幕
ヘルゲ・ブリリオート(ジークフリート)、ヘルガ・デルネシュ(ブリュンヒルデ)、カール・リッダーブッシュ(ハーゲン)、ゾルターン・ケレメン(アルベリヒ)、トーマス・ステュアート(グンター)、グンドゥラ・ヤノヴィッツ(グートルーネ)、クリスタ・ルートヴィヒ(ヴァルトラウテ)、他

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

 録音:1966-70年[ステレオ]

More info

Songs

Disc   1

  •   
    1
    楽劇「ラインの黄金」 前奏
  •   
    2
    楽劇「ラインの黄金」 第1場 ヴァイアー! ヴァーガー!(聖なる波よ!)
  •   
    3
    楽劇「ラインの黄金」 第1場 おいおい! 河の精たちよ!
  •   
    4
    楽劇「ラインの黄金」 第1場 いやにつるつるした岩だ!
  •   
    5
    楽劇「ラインの黄金」 第1場 ごらんなさいな、姉さんたち! 河の底まで日が照らす
  •   
    6
    楽劇「ラインの黄金」 第1場 愛の力をあきらめる人だけが
  •   
    7
    楽劇「ラインの黄金」 第1場 おまえの力で世の遺産がわしの手にもはいるのか?
  •   
    8
    楽劇「ラインの黄金」 第1場 盗びとをつかまえて!
  •   
    9
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 導入部
  •   
    10
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 ヴォータン! 夫よ! 起きてください!
  •   
    11
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 それなら、すぐ彼女を保護してください!
  •   
    12
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 あんたが目をとじ、のんきに眠るとき
  •   
    13
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 何をいうのだ?このわしたちをだまそうとの考えか?
  •   
    14
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 こら、女、おれたちについてこい!
  •   
    15
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 やっとローゲが来た! おまえの取り決めたこのまずい話を
  •   
    16
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 恩をあだで返されるのが、いつもわたしの運命です
  •   
    17
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 古代文字の秘宝が指環を作る法ですが
  •   
    18
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 ヴォータンよ、待ちあぐむわしのことばを聞いてください
  •   
    19
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 お姉さん! お兄さんたち! 助けてよ! 助けて!
  •   
    20
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 ヴォータン、夫よ! なんという不幸をあなたはもたらしたのです
  •   
    21
    楽劇「ラインの黄金」 第2場 場面転換の音楽
  •   
    22
    楽劇「ラインの黄金」 第3場 へへ! へへ! こっちへこい! こっちへ! ずるい小人だ!
  •   
    23
    楽劇「ラインの黄金」 第3場 ここがニーベルハイムです
  •   
    24
    楽劇「ラインの黄金」 第3場 気をつけなさい! アルベリヒがやって来るよ

Disc   2

  •   
    1
    楽劇「ラインの黄金」 第3場 家来の者どの、おそれおののけ!
  •   
    2
    楽劇「ラインの黄金」 第3場 あんたがたは、風のそよ吹く天上の世界で
  •   
    3
    楽劇「ラインの黄金」 第3場 こわい! こわい! 恐ろしい大蛇だ!
  •   
    4
    楽劇「ラインの黄金」 第3場 あのひきがえるを、早くつかまえなさい!
  •   
    5
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 ここに兄弟よ! じっとすわっているんだ!
  •   
    6
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 さあ、これで、ニーベルングを呼び寄せた
  •   
    7
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 支払いはすんだ。さあ放せ!
  •   
    8
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 放してもいいですか?
  •   
    9
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 あいつの御愛嬌をお聞きになりましたか?
  •   
    10
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 いとしいフライア! こんなうれしいことはない!
  •   
    11
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 人質の大きさ通り棒を立てた
  •   
    12
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 避けよ! ヴォータン、避けよ! 指環ののろいからのがれよ!
  •   
    13
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 よく思い、おそれるべきならば
  •   
    14
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 待て、欲深め! わしにも分けろ!
  •   
    15
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 フライアの目に見とれているがいい!
  •   
    16
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 おうい! おうい! ここへ来い
  •   
    17
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 フローよ、ここへ来て、虹に橋渡しを命じるがいい!
  •   
    18
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 夕べの空は陽に映えて、城は美しき灼熱に
  •   
    19
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 不安や恐怖のない城に
  •   
    20
    楽劇「ラインの黄金」 第4場 ラインの黄金! 純なる黄金!

This is the list of tracks for Disc 1 and 2. To see the list of tracks for all discs click here

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  • ★★★★★ 

    カワサキヤ  |  東京都  |  50year  |  14/December/2011

    カラヤン渾身の仕事として、新ウィーン楽派の音楽、二度目のマーラーの第9交響曲と並び立つ録音です。このあまりに精妙なオケの響きを初めて聴いたときは、戸惑いました。しかしベームのバイロイトの熱演や続々とレコードになった(最初はみな海賊盤でしたが)クナーのバイロイトライブを聴きこんでから、丹念に耳を傾けてみると、このカラヤン以上に「分かりやすい」指環はないと思うようになりました。わたしはカラヤンのボエームは苦手ですが、指環はちっとも違和感を感じません。それどころか、スタジオ録音では、あのショルティの指揮のあまりの不味さに閉口するデッカ盤と比べるのが申し訳ないほどツボを心得た美音の洪水に酔いしれます。室内楽のように精緻なと言うと、まるで熱演のないように聞こえますが、歌手の人選も含め、カラヤンの恐ろしい才能が爆発しています。亡き六世中村歌右衛門の吉野川や政岡のような圧倒的な感銘を覚える一代の名録音。指環をひとつだけというなら、これです。DGにしては珍しく、リマスターも上々です。

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  • ★★★★★ 

    カワサキヤ  |  東京都  |  50year  |  14/December/2011

    カラヤン渾身の仕事として、新ウィーン楽派の音楽、二度目のマーラーの第9交響曲と並び立つ録音です。このあまりに精妙なオケの響きを初めて聴いたときは、戸惑いました。しかしベームのバイロイトの熱演や続々とレコードになった(最初はみな海賊盤でしたが)クナーのバイロイトライブを聴きこんでから、丹念に耳を傾けてみると、このカラヤン以上に「分かりやすい」指環はないと思うようになりました。わたしはカラヤンのボエームは苦手ですが、指環はちっとも違和感を感じません。それどころか、スタジオ録音では、あのショルティの指揮のあまりの不味さに閉口するデッカ盤と比べるのが申し訳ないほどツボを心得た美音の洪水に酔いしれます。室内楽のように精緻なと言うと、まるで熱演のないように聞こえますが、歌手の人選も含め、カラヤンの恐ろしい才能が爆発しています。亡き六世中村歌右衛門の吉野川や政岡のような圧倒的な感銘を覚える一代の名録音。指環をひとつだけというなら、これです。DGにしては珍しく、リマスターも上々です。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  40year  |  05/July/2011

    ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」はそのストーリーの途方もないスケールの大きさもさることながら、ライトモチーフを効果的に活用したオーケストレーションの豪華さ、華麗さも大きな魅力となっているが、カラヤン&ベルリン・フィルによる本演奏は、そうしたオーケストレーションの魅力を最大限に表現し尽くした演奏ということができるのではないだろうか。カラヤン&ベルリン・フィルという稀代の黄金コンビの全盛期は、1960年代後半から1970年代にかけてというのは論を待たないところだ。この全盛期のカラヤン&ベルリン・フィルの演奏は、分厚い弦楽合奏、ブリリアントなブラスセクションの響き、桁外れのテクニックをベースに美音を振り撒く木管楽器群、そして雷鳴のように轟きわたるティンパニなどが、鉄壁のアンサンブルの下に融合し、およそ信じ難いような超絶的な名演奏の数々を繰り広げていたと言える。カラヤンは、このようなベルリン・フィルをしっかりと統率するとともに、流麗なレガートを施すことによっていわゆるカラヤンサウンドを醸成し、オーケストラ演奏の極致とも言うべき圧倒的な音のドラマを構築していた。本演奏においてもそれは健在であり、どこをとってもいわゆるカラヤンサウンド満載の圧倒的な音のドラマが構築されていると言える。これほどまでに豪華絢爛にして豪奢な同曲の演奏は他にも類例を見ないが、もちろん繊細な箇所における抒情豊かさ、そして室内楽的な精緻さにおいてもいささかも不足はないところであり、その表現力の桁外れの幅の広さも、全盛期のカラヤン&ベルリン・フィルの卓越した至芸の賜物であると言える。このような豪華絢爛であると同時に、繊細さ、精緻さをも兼ね備えた、いわゆるダイナミックレンジの幅広い演奏に対しては、とある影響力の大きい某音楽評論家が映画音楽のように響くとして酷評しているが、これだけの圧倒的な音のドラマを構築することによって、同曲のオーケストレーションの魅力を大いに満喫させてくれたことに対して文句は言えないのではないかと考えている。歌手陣も、トーマス・ステュアート、ジョン・ヴィッカーズ、ヘルガ・デルネシュ、ゲルハルト・シュトルツェと言った今や伝説となったワーグナー歌手の起用は順当であるが、楽劇「ワルキューレ」におけるジークリンデ役のグンドゥラ・ヤノヴィッツやブリュンヒルデ役のレジーヌ・クレスパンの起用は、いかにもカラヤンならではの意表を突くキャスティングであると言える。また、4つの楽劇において、例えばヴォータン役をディートリヒ・フィッシャー=ディースカウとトーマス・ステュアート、ブリュンヒルデ役をレジーヌ・クレスパンとヘルガ・デルネシュ、ジークフリート役をジェス・トーマスとヘルゲ・ブリリオートがつとめるなど、作品によって配役を変えているが、これは作品の性格によって配役を変更するというカラヤンならではの考えに基づくものと考えられるところである。もっとも、ショルティ&ウィーン・フィル盤(1958〜1965年)やベーム&バイロイト祝祭管盤(1966、1967年)と比較するといささか小粒なキャスティングであることや前述のような配役の統一性など、若干の問題もなきにしもあらずではあるが、カラヤンはこれらの歌手陣の能力を最大限に引き出すとともに、技量抜群のベルリン・フィルを巧みに統率して、楽曲全体として圧倒的な名演に仕立て上げている点をむしろ評価すべきであり、これは卓越したオペラ指揮者であったカラヤンの面目躍如たるものであると言えるだろう。いずれにしても、本盤の演奏は、オペラ指揮者としてのカラヤンが、その全盛期にベルリン・フィルとともに成し遂げた名演であり、とりわけオーケストラ演奏の充実ぶりにおいては比類のない名演であると考える。録音は、従来盤でも十分に満足できる音質であると言えるが、数年前にカラヤン生誕100年を記念して発売されたSHM−CD盤がこれまでのところベストの音質であった。もっとも、全盛期のカラヤン、そしてベルリン・フィルによる圧倒的な名演でもあり、今後はシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化を図るなど、更なる高音質化を大いに望んでおきたいと考える。

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