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Well-Tempered Clavier -complete : S.Richter (1973 Live)(4CD)

Bach (1685-1750)

User Review :4.0
(6)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
CL4B860802
Number of Discs
:
4
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

幻のインスブルック・ライヴ
リヒテル/バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲


リヒテル自身が放送録音から選んだシリーズで発売されたもののすぐに廃盤となってしまい、入手できなかったファンを残念がらせていた「インスブルック・ライヴ」の正規中国盤(JVCライセンス盤)が入荷します。

【修道院付属教会での演奏会】
名指揮者オトマール・スイトナーの生地としても知られるオーストリアの山間の街、インスブルック。ドイツとイタリアを繋ぐこの風光明媚な都市にあるバロック式の教会、ヴィルテン修道院付属教会は、ヴィルテン少年合唱団の本拠地としても知られています。

【良好な環境のもたらすもの】
リヒテルはここで、広いコンサートホールや大聖堂ではなく、修道院の付属教会を演奏会場に選んでいます。当時58歳のリヒテルはコンディションも絶好調だったようで、驚くべき集中力でバッハの長大な作品を音にして行きます。
 それまでの『平均律』連続演奏会や入念なセッション・レコーディングで、この大作に深く取り組んできたあとだけに、ゆるぎない確信に満たされたかのようなアプローチには凄いほどの説得力が備わっています。
 考えてみれば大ホールでの演奏のときも極限まで照明を落とすリヒテルのことですから、演奏の際に周りの環境が及ぼす影響も決して小さくはないのでしょうし、だからこそここでの演奏にそうした環境面での良い影響が現れたのだとも言えるのではないでしょうか。

【至高の『平均律』】
インスブルック盤は、有名なセッション録音盤と較べ、テンポの緩急や表情の起伏が大きく、トータル・タイムが約19分も短いという、実演ならではのテンションの高いものとなっています。
 躍動感にあふれ、曲によってはすごいスピード感でフーガを刻み込む一方、前奏曲ではときに沈潜し、ときには澄明な明るさを見せて、表情豊かで太い流れを生み出し、巨大な連続性を感じさせてくれる演奏は実に感動的です。

【聴きやすい音質】
プロデューサーは指揮者でもあるオトマール・コスタと、ピアニストでもあるテオ・ペーア、エンジニアはクラリネット奏者でもあるハンス・ヒムラーというチームにより、教会でのライヴ録音ながら、すっきり明晰で聴きやすいサウンドに仕上がっているのが嬉しいところ。このORF(オーストリア放送)提供の音源を、JVCが20ビット・リマスタリングでさらにクオリティ・アップしています。

【中国盤の頑張り】
アルバムの装丁は、CD4枚を収めたプラケースと、92ページの分厚い解説書を、紙の外箱(スリーブ)に入れた形状です。
 タイトルは英語と中国語の併記。解説書本文は中国語で書かれています。特筆すべきは、リヒテルの写真が数多く掲載されていることで、赤ちゃんの頃や小学生の頃の写真など興味深いものがたくさんあります。

【収録情報】
・J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻、第2巻 BWV.846-893
 スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)

 録音時期:1973年8月7日(BWV846-857)、8月10日(BWV858-869)、7月26日(BWV870-881)、7月28日(BWV882-893)
 録音場所:インスブルック、ヴィルテン修道院付属教会
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
 プロデューサー:オトマール・コスタ、テオ・ペーア
 エンジニア:ハンス・ヒムラー

Customer Reviews

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Comprehensive Evaluation

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 以前これを苦労の末、手に入れた。2組買...

投稿日:2010/05/30 (日)

 以前これを苦労の末、手に入れた。2組買い、1組は封を切らないまま保存しようと思った。ところがこれは何だ! HMVにもタワレコにもある。しかも店頭に並んでいるではないか! さらに私が入手したときより安い! 怒り心頭である。中身は、平均率演奏のお手本とは言えないだろうが、歴史に残るであろうRCA盤とはまた異なるリヒテルが聴ける。リヒテルの個性が強いが、聞こえてくるのはやはりバッハの奥深さだ。ライブなので音質には問題があるかもしれないが、そんなことに文句を言う人には買って欲しくない。家宝にすべき名盤と言いたい。

おっさん さん | 神奈川県 | 不明

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HMV店舗で試聴してすぐに購入を決めまし...

投稿日:2010/03/19 (金)

HMV店舗で試聴してすぐに購入を決めました。 グールドやポリーニの平均率はどこか第三者的な感じで聞いてしまうのですが、これはとにかく曲に没入することができます。 電気を消して何も考えずにずっと聞いていたくなる演奏です。 私にとっては、グールドのゴールドベルク81年版がこれに近い印象でした。

バッハ大好き さん | 東京都 | 不明

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やっと聴くことができた…という喜びがまず...

投稿日:2010/03/18 (木)

やっと聴くことができた…という喜びがまずひとつ。数年前だったか、HMVで取り扱われる様子だったが、しばらくして取りやめになった記憶があるので、今回も現物を手にするまでは不安だった。一部中古店でとんでもないプレミアが付いているが、こうして適正な価格で手軽に入手できるようになったのは嬉しい。演奏の方は定評あるリヒテルのことで、これまでの同曲盤同様素晴らしいが、RCA盤を超えているかどうかは別問題。RCA盤の適度にロマンティックで感動に満ちた、たおやかな情緒に心奪われるような魅力と、このライブ盤の趣きは少々異なる。立派な演奏ではあるが、ある意味ファンタジー性が希薄になったのでは? もしやRCA盤を長く聴きこんできたせいか…とも思ったが、DGから出ているイタリア楽旅ライブの平均律(5曲)の見事さを考えると、あながち身びいきではないような気もする。ディスクとしての稀少性や入手性が過分な憧憬を生み出すこともあるだろうし、何も優劣を決めるために音楽を聴いている訳でもない。今回のライブ盤の方が演奏スタイルが直接的で、コンサートに同席しているような緊張感がある。これに対しRCA盤はまさに「レコード芸術」的な、レコードの世界でこそ成し遂げられた奇跡のような名演。こうして二種類(第一巻は三種か)のリヒテルの平均律を楽しめる、極め付きの贅沢。でもやっぱり好みで言うならRCA盤かな、と思ったので星4つ。ファンなら当然両方とも聴くべき。ディスク本体のコンディションも良好。安い買い物。

Pianist さん | 東京都 | 不明

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