【インタビュー】ENTOMBED A.D. / L.G. ペトロフ

2016年10月26日 (水) 13:15

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1980年代から脈々と受け継がれる、スウェーデンのエクストリーム・メタルの系譜を受け継ぐのがエントゥームドA.D.だ。元モービッドのL.G.ペトロフがニヒリストと合流、エントゥームドへと発展。そして2014年、メンバー離脱に伴い改名したのがエントゥームドA.D.である。彼らの“デビュー・アルバム”『バック・トゥ・ザ・フロント』(2014)で聴かれた破壊的なドライヴ感を伴うデス・メタル・サウンドは新作『デッド・ドーン』にも受け継がれている。バンドのヴォーカリスト、L.G.ペトロフに、アルバムの音楽性とその血脈について話してもらった。
――2014年にエントゥームドA.D.と改名して早くも2枚目のアルバムと、順調なペースですね。

L.G.ペトロフ(以下、L.G.):うん、『デッド・ドーン』を完成させることが出来て、本当に嬉しいよ。前作『バック・トゥ・ザ・フロント』を作ったときは、ファンがエントゥームドA.D.というバンドに興味を持ってくれるか判らなかった。でも大勢の人が支持してくれたし、2枚目のアルバムを作ることが出来た。『バック・トゥ・ザ・フロント』を完成させてから間を置くことなく、すぐ新曲を書き始めたんだ。俺たち全員がクリエイティヴな意欲に満ちていたし、サウンドチェック、ツアー・バス、自宅など、どこでも曲を書いた。新作のレコーディングに入ると言ったとき、みんな「えっ、もう?」と驚いた。「別に悪いことじゃないだろ?」と言ってやったよ。

――エントゥームドA.D.としてツアーを行って、あなたとヴィクター(ブラント/ベース)は別プロジェクトのファイアスポーンでも活動するなど多忙でしたが、よくアルバムを作る時間がありましたね。

L.G.:生産的で、気を付けながら時間を使って、ハードに働けば、時間は作れるものだよ。ファイアスポーンでは2回しかライヴをやっていないし、何よりも俺たちにとってはエントゥームドA.D.が“本業”だからね。これからも時間を見つけて、ファイアスポーンとしての活動を行うつもりだけど、エントゥームドA.D.としてのキャリアに本腰を入れていくよ。

――ファイアスポーンにはサタニックな歌詞もありますが、あなたにとってサタンとはどんな存在ですか?

L.G.:サタンは我々の周りにいて、打ち消すことの出来ない存在だ。サタンを信奉する者もいるし、忌み嫌う者もいる。でも、その存在を否定することは誰にも出来ないんだ。俺自身はサタンを崇拝したりはしないけど、文化的にもスピリチュアル的にも、関心を持っている。それにデス・メタルにおいては重要なテーマだ(笑)。ただ、エントゥームドではサタンについて歌うことはないけどね。より現実に即したことを歌うようにしている。

――2016年1月から2月にかけてエントゥームドA.D.が一緒にツアーするビヒーモスとアバスといえば、メタル界においても最もサタニックなイメージを前面に出しているバンドですね。

L.G.:ああ、地獄のパーティーだ!…とはいっても、彼らと一緒にツアーするからといっても、別に毎晩黒ミサをするわけじゃない。普通にビールを飲んだり、ジョークを飛ばしたり…みんなクールな人たちだよ。アバスはブラック・メタルの創生期から活動している伝説的アーティストだし、知識もユーモアもある。彼のことはリスペクトしているよ。

――あなた自身、エントゥームド結成以前はモービッドでプレイするなど、ブラック・メタル・シーンとは関連が深かったのでは?

L.G.:スウェーデンで最初のブラック・メタル・バンドはバソリーで、それに続いたのがメフィスト、そしてモービッドだった。俺は当時ドラマーだったんだ。あれをドラミングと呼ぶならば、だけどね(苦笑)。

――モービッドのヴォーカリストだったデッドはノルウェーに渡ってメイへムに加入、1991年に散弾銃で自殺しますが、彼はどのような人物でしたか?

L.G.:ペル(オリーン/デッドの本名)はクールな奴だったよ。一緒にビールを飲んだり、手で呪いの仕草をしたり、楽しかった。ごきげんなメタル・ガイだったよ。誰にでもオープンなタイプの人物ではなかったけど、変人とかではなかった。彼はメイへムに加入するためにノルウェーに引っ越して、連絡が途絶えてしまったんだ。それから数年して、彼が死んだというニュースが伝わってきた。ショックだったよ。

――デッドはメイへムのユーロニモスにデモテープを送るにあたって、ネズミの死骸を十字架に釘で打ち付けて送ったそうですが…。

L.G.:俺自身はそのデモテープを見ていないけど、まあ彼ならやったかもね。当時の俺たちは自分を表現するのに、かなりクレイジーなことをやっていたんだ。“俺の方がエクストリームだ!”とお互いに誇示し合っていたんだよ。

――ノルウェーのシーンにデッドが溶け込むのが難しかったのでしょうか?

L.G.:うーん、どうだろうな。1980年代終わりから1990年代初め、ノルウェーとスウェーデンのアンダーグラウンド・メタル・シーンは別個のものだったんだ。バンドの行き来はあったけど、まだインターネットはなかったし、情報も今ほどなかった。俺自身はユーロニモスとは面識がなかったし、ペルがどんな風に付き合っていたのかも知らない。もし俺たちが彼にノルウェーに行くのを思いとどまらせたら、あんな事件は起こらなかったかも知れない…と考えることもある。でも当時、俺たちは十代だったし、誰にもコントロール出来なかった。もし「自殺なんてバカなことは止めろ、家族のところに戻った方がいい」なんて言っても、耳を貸さなかったんじゃないかな。でも彼は俺の友達だったよ。

取材・文:山崎智之
Photo by Sara Gewalt



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