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HMVインタビュー:DJ FILLMORE

Monday, November 30th 2009

interview

DJ Fillmore

僕の作品が遂に、アメリカで販売される事になりました。そんなワクワクする話を頂いた時は、手のひらに汗がびっしょりでした...(笑)。今でもそれを考えただけで震えます。

--- 今回のミックスCDのタイトルの意味を教えてください。

『100% PURE RADIO!!』、意味は“混ざりっけのないラジオ”無駄な情報なしのラジオ…別にラジオをDISしているわけではありません。こんなラジオをずっと聴いていたいなぁってなってもらえる事、曲を飛ばさずに最後まで全部聴いてもらえる事、この『100% PURE RADIO!!』を聴いて曲を好きになってもらえる事を願ってこのタイトルにしました。ブログなどでリクエストしてもらった曲も収録してあるので、まさにRADIOという本質を出せたのではと思ってます。

--- LAのラジオを聴いてるようなイメージを受けたのですが、その辺は意識されたのでしょうか?

それは嬉しい事です。自分の目指すスタイルの一つとしてLAや、アメリカのラジオのようなMIXXXにしたいと思って創ってます。ただ真似をして創っている訳でもなく、アメリカのラジオの吸収したい ところは、ラジオで流れる曲が「ヤバイ!」って、普段聴く以上に良く感じさせられる部分です。普通に曲を聴いて感じるよりも曲を引き立たせて聴かせる方が、影響力や、本来の曲の良さを聴いてくれる人達にしっかり伝える事ができると思い、アメリカのラジオのようなMIXXXを意識し、目指しました。それと、DJ☆GOさんのMIXXX STYLEからの影響も自分の中で大きいです。

--- 実際に初めてLAのラジオにFILLMOREさんが触れたのはいつくらいのことなんでしょうか?

今から約10年前にPOWER 106を聴いて衝撃を受けました。純粋に「カッコイイ」って思って、自分もこんな感じのMIXXXを創りたいって本気で思いました。どうしたらできるんだろうって悩んだ事も多々あります(笑)。満足はしていませんが、悩みながら自分の納得のいくMIXXX STYLEに近づける事ができた、初めてのリリース作品『How To Games part.1』が完成した時は、自分で創っておきながら凄く嬉しかったです。リリースした頃は、同じDJから邪道とも言われましたが、聴いてくれた人達の反応は正反対で、自分のSTYLEに自信が持てるようになりました。

--- 今回はUPSTAIRS RECORDS作品でのミックスですが、このレーベルや所属アーティスト、曲についての思い入れなどあれば教えてください。

リル・ロブ、ビッグ・ジェミニ、ニュー・ライダズ、アマンダ・ペレズなどが所属しているレーベルで、ずっと前からこのレーベルのMIXXXを創りたいって思ってました。好きなアーティストや広めたい曲が多く、普段から聴いていて思い入れの強い曲が多かったです。それを一つにまとめる事ができて幸せでした。“LIL ROB MIXXX”を創って欲しいという声もあったので実現できて良かったです。

--- 今回の選曲はどのように行ったのでしょうか?

自分の好きな曲はもちろん、ラジオ・スタイルというのもあって自分のやっているブログで支えてくれるみんなからのリクエストも交えて選曲しました。自分だけの力ではなく、みんなの力もあって完成した作品になりますね。支えてくれるみんなの要望に応える事ができていたら更に最高です。

--- 今回の選曲、ミックスで苦労した点を教えてください。

限られた音源をMIXXXする事。不可能を可能にしなければいけない所です。聴いてくれて、「どこが?」って感じてくれたら、嬉しいのですが... 選んだ曲に限りがあるため曲を繋ぐ時に、この曲とこの曲はどうやってもうまく繋がらないってところを、どうやったら繋いだ時に、最高に聴こえるかってところが難しかったです。適当は、命とり。楽しくってのは大事な事なんですが、適当ってヤツになってしまうと曲が死んでしまいます。実際にDJのミックスで適当な部分を聴くと、そのDJって...と、なってしまいますね。そうなったら僕達の世界では、良くない事と感じます。一曲一曲を大事にMIXXXしたので、聴いてくれる人達が安心して聴いてもらえたら嬉しいです。お金に余裕がなく、どうしても聴きたいって思ってくれる人が、ギリギリのお金を出して買ってくれるなんて思ったら、適当に創ったり、妥協したりは一切できません。

--- またここが聴きどころ、というポイントがあれば教えてもらえますか。

あたり前の事ですが、全てです。INTRO、SKIT、曲と曲の繋ぎ目、構成、作品全体、全てにおいてじっくり聴いてもらいたいです。あと、2年前にDJ COUZ君からリル・ロブのSHOUTをもらって、ようやくこのMIXXXに入れる事ができました。2年間大事にしていて、どんな時に使うかずっとタイミングを見ていました。オフィシャルで出せる作品に入れられて良かったです。DJ COUZ君、ありがとうございます。 聴いてもらうのと同時にジャケットのアートワークにも注目してもらいたいです。ジャケットの写真は、AFROWSさん協力のもと、TOMOさんの'63 CHEVROLET IMPALA “Cool Aid”を使用させてもらいました。女の人魚のアートは、FINE'Sのヤスさんが書いたミューラルで凄く好きです。そしてジャケット全体を創ってくれたのが、SHOOTER GRAPHICです。彼は自分と同じ気持ちになって制作してくれてる、信頼のある仲間です。ジャケットとMIXXXの内容、共に、注目してもらいたいです。

--- 特にオススメの曲を何曲か解説していただけますか。

もちろん全てに思い入れがあるのですが、特にと言ったら、 M9「Hypnotize」(LIL ROB feat.Flow Rider)からM10「Hypnotize」(GEMINII)の繋ぎ目。ずっと変わらず好きなM13「Only Ones」(GEMINII)。 今でもクラブで流しているM19「Pretty Girl」(NB RIDAZ)から、LAに行った時の思い出が蘇るM20「Runaway」(NB RIDAZ feat. ANGELINA)。この作品の要、M27「Goodbye (Song For My Mother)」(AMANDA PEREZ)です。 あと、制作前はいつも恐怖心で一杯です。自分の描いた通りに仕上がるか、どんな形に仕上がるか...見えない先に不安を抱きます。創った作品を聴いてくれる人達が気に入ってくれるかとかね...そのため、制作中は制作の夢を見ます。「あれ?こんなの創ったっけ?」や、創り初めで、完成もしてないのに「できた!!」とか、制作終盤にデータをセーブしないで電源をOFFにしちゃう夢...そんな中、夢の中で、次の繋ぎは逆回転を使ってから曲に入るって...フニャフニャ...みたいな夢を形にした部分がM5「Let Me Come Back」(LIL ROB)からM6「Neighborhood Music」(LIL ROB)です...(笑)。なかなか無いけど、夢を見て形にする事が1000回MIXXXして一回ぐらいあります...そんな無いかな...。

--- 今回は“How To Games”というシリーズでのリリースのようですが、このシリーズについて教えてもらえますか。

この“How To Games”と言う言葉の意味から説明すると、この言葉は横浜スラングで、英語の文法としてはなりたたない言葉です。意味は、“数々の遊び方”=“自由な発想”となります。今から約8年前、初めてMIXXX TAPEをリリースした時に横浜のカリスマ的存在、WANG君にタイトルの名前を付けてもらいました。彼は、横浜のクラブシーンにWEST COASTの文化を根付かせた第一人者でもあります。時が経った今でも憧れる存在です。今は、“WANG'Sダイニング”と言うお店を経営しています。横浜に来る機会がありましたら是非行ってみてください。 話がそれてしまいましたが、“How To Games”シリーズは大型店に 置かれる事はなく、アンダーグランドで活動する時の作品の名前でしたが、今後の動きを考えた上で、今回のタイトルを『How To Games part. 12.045』とさせてもらいました。

---全国にはFILLMOREさんを目指す多くのDJが居ると思うのですが、シーンでサヴァイブしていくために必要なことなどあれば教えてもらえますか。

自分を目指してもらえる事は本望で嬉しい事ですが、自分もまだまだ未熟な身。先輩や仲間達のDJや、ラッパーから刺激や影響を受けながら学んでいます。このシーンでサヴァイブしていくことについて、自分はこのシーンでサヴァイブしているつもりがないのでどう応えたらいいかわからないのですが、ただ、日々、人と音楽を繋げていく事に夢中です。どうしたら、自分の提案する音楽が相手に伝わるか?曲を繋いだ時に、どうやったら良く聴こえるように曲を引き立たせる か?ってね...もし、これからDJやラップをしてみようとしている人達や、若いアーティストの人達が読んでくれているのなら、サヴァイブしていくために必要な事を求めるより、純粋に音楽を楽しんで自分のしたい事を追求し表現していってもらいたいです。目の前にある小さな事一つ一つを大事にこなして、小さな一歩を確実に前に進めて、大きな何かを掴んでもらいたいです。自分にも言い聞かせつつ、そうやって前進していきたいです。

---今後のFILLMOREさんの夢や目標などあったら教えてください。

昔から抱いている夢で、国内で制作した作品を世界で発売したい。自分の創る作品に自信があるから、日本以外の国でどう評価されるか試したいです。今の自分を信じてくれる人のためにも。そうこう言わさせてもらっていますが、実は...、今回の作品で実現しそうなんです。発売される12月2日から少し経ってからの発売になりますが、僕の作品が遂に、アメリカで販売される事になりました。そんなワクワクする話を頂いた時は、手のひらに汗がびっしょりでした...(笑)。今でもそれを考えただけで震えます。夢だった事を実現できるのならあとは成果をだしていきたいです。アメリカで聴いてくれた人、一人でもいいから感動させたいです。自信があります。とはいえ、まだまだ達成できてない事ももちろんありますが、こうして抱いた数々の小さな夢から大きな夢を一つづつ実現できてきたのも、今までずっと支えてくれて協力してくれる家族や仲間、自分を信じてくれて、応援してくれるみんなが居てこそだと思ってます。夢として抱いている事は、まだまだたくさんあるので、確実に叶えた姿を、みなさんに、披露していきたいです...。 あと、DJで自分もビックリするぐらいのチャート(順位)を穫って、若いDJの子やこれからDJを始めようとしている人達に、DJの可能性や夢を広げるってのも夢の一つですね。それと、DJで親孝行したい。

---今後のFILLMOREさんの夢や目標などあったら教えてください。

『100% PURE RADIO!!』、自信作ができました。聴いてくれた人達のLIFE STYLEに溶け込み、より楽しい生活になってもらえる事を願っています。何度も言いますが、まだまだ未熟な身で、たくさんの事を吸収して、今よりももっと良い作品を創っていけるように前進していきたいです。これから先も、よろしくお願いします!最後まで読んでくれたみなさん、HMVスタッフみなさん、ありがとうございます。

あと、個人的なオススメを載せさせてもらいます(下記参照)。このHMVのサイトで購入できるので、気になった方は、是非聴いてみてください。

新譜100% PURE RADIO!!
ジャパニーズ・ウェッサイ・シーン最高峰の人気DJ、DJ FILLMOREが、、リル・ロブやニュー・ライダズを擁するチカーノ・ラップのトップ・レーベル、アップステアーズ音源を満を持してミックス!! 「100%ピュア・ラジオ!!」とタイトルするのも納得の、ファンのリクエストに応えるかのようなセレクションと絶妙なミックス・テク!これまでのFILLMORE作品の中でもずば抜けた仕上がりです! リル・ロブ本人のシャウトアウトもイントロで聴けちゃいますよ!


★★★★★DJ FILLMOREセレクション★★★★★

Ride With U: West Coast Style
“完全ローライダー仕様”と言われている作品ですが、実際に聴いてみると、その枠を超えているかのような充実した内容となっています。WEST COASTを聴き始めた人から、ドップリ漬かっている人まで満足できる一枚です。
Warren G / G-files
待ちに待ったって人も多いはず。発売が延期になりながらも、期待が膨らむばかりでした。自分も待っていた一人です。個人的に「West Is Back」は、聴く前からタイトルにヤられていました(笑)。聴 いた瞬間に、メロディアスなトラックに心が熱くなります!アルバム全体を通してWEST COASTの空気と、新たな味が感じれて、WARREN Gの魅力に引き込まれます。派手さを求める人には、物足りなさもありますが、味を求める人には、最高のアルバムです。音の綺麗さにも注目してもらいたいです。
Brown Boy / Ride Or Die
世界でいち早くこの日本で発売された『Ride Or Die』。今年のメロウなHIP HOP、ベスト5に入るぐらい心に響く気持ちの良い曲が、たくさん入っています。好きになる曲を見付けれる事ができます よ。実際に結婚式の二次会で大活躍でした。オススメです。
La La / American Mija
DJ VIDA VとのSTREET MIX TAPE『American Mija』で話題を生み、豪華なフィーチャリング勢(LIL ROB、MACK 10、THE GAME、FINGAZZ、FAT JOE)を迎え同タイトル『American Mija』でリリースし、またも話題となったLA LA。まだ聴いてなくて、どれを買って良いか分からないって人達には、コレをオススメします。是非一度聴いてみてください。WEST COASTのR&Bは、最高なSOUNDです。
G Funk / Welcome To California
ずっと前からGFUNKを知ってるって人が聴いたら、GFUNKのレベルが上がっているのを、このアルバムで感じる事ができます。実際にクラブで流していてよく聞かれるM1「Taking Over」やM4「64 Bounce」、 フィーチャリングに日本の誇るべきアーティストTWO-Jが参加しているM6「What We Do」に注目して聴いてもらいたいです。必聴です。
Westcoast Talkbox
今までに、UNDERWORLD 805からリリースされてきた曲の中から、TALK BOXが入った曲を一枚にまとめたコンピレーションアルバムで、TALK BOX好きにはもってこいな一枚です。FINGAZZ、DJ AK、DOGGMASTERなどが、この一枚で聴けるというお得盤です。
DJ AK / Sound Of Da Tube
古き良きWEST COAST SOUNDを再現してくれるヨーロッパ・メイドのG FUNK。DJ AKのトークボックスとトラックが最高にカッコイイです。M5、M7、M10、M15が特にオススメです!15曲目の「Midnight Creepin / feat. Royal T、Lil Bandit & Mr Shadow」をよくクラブで流してます。この曲は、なんとも言えないイケイケな BEATにDJ AKのTALK BOXが最高にカッコイイです。
Killaz From The West
一時は、どこも売り切れになっていて、買う事ができなかった『Killaz From The West』。このアルバムの5曲目「You Can't Touch / feat. Califa Thugs & Pass Pass」をよくクラブで流していて、「あの 曲なんですか?」って聞かれる事が多かったです。熱くなるINTROから、BEATに入った時のイケイケな感じが凄く好きです。オススメです。
Davina / On Some Real
LA LAに続いて、LATINAシンガーのDAVINA。このアルバムの内容もまたヤバイです。もちろんライト・リスナーにもバッチリな内容ですが、味を求めるドープなリスナーにはバッチリな作品です。中でも、心打たれるM17「Sorry」、M18「Mommy’s Pride N Joy」を聴いてもらいたいです。オススメです。

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