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SFU・中川敬 インタビュー

Sunday, October 11th 2009

interview
ソウル・フラワー・ユニオン 中川敬


 『ハイ・タイド・アンド・ムーン・バッシュ』以来10年ぶりのフル・ライヴ・アルバムとなる『エグザイル・オン・メインビーチ』をリリースしたソウル・フラワー・ユニオン。この10年の様々な”現場”で得たソウル・フラワーの変化、確信、喜び、全てが詰まった闇鍋音楽祭の超・総集編にして、「今からソウル・フラワー・ユニオンを...」という方への超・入門編ともなる1枚。バンドの中心人物、中川敬さんをお迎えして、『エグザイル・オン・メインビーチ』のお話を中心に色々とお伺いしました。  




--- 本日は宜しくお願い致します。早速、ニュー・アルバム『エグザイル・オン・メインビーチ』のお話から伺わせて頂こうかなと思うのですが、まずは、新しいギタリストに高木克さんが正式加入されましたね。

 表立っては、6月のツアーから正式加入ということやけど、実は、2月のレコーディングから一緒にやってる。

--- 7月にリリースされたマキシ・シングル『ルーシーの子どもたち』にすでに参加されていますよね。

 そうそう。だから、今年に入ってからって感じかな。

--- 中川さんと高木さんが元々知り合うようになったきっかけというのは?

 昔、克ちゃん(高木克)がシェイディ・ドールズでやってる頃に、ニューエスト・モデルのライヴをよく観に来てくれてて。「同業者」って言ったら変やけど、やっぱり、プロでやってるミュージシャンがしょっちゅうライヴを観に来るって、「ファン」として来てくれてるわけやから、印象に残るもんでね。だから、ヤツの名前は常にインプットされてたというか。ニューエストと、初期ソウル・フラワー・ユニオンの頃やね。

 ライヴ終演後、今はなき新宿日清パワーステーションの入り口で、いきなり向こうから声掛けてきて。で、俺が「打ち上げ」に誘った・・・らしいねんけど(笑)。対バンとかは全然なかったし。全然、「畑」も違うっていう風にお互い思ってたところもあったしね、当時。まあ、そんな感じで昔から交流があった。

--- その打ち上げの席では、それこそ、お二人とも大好きなストーンズなんかの話で盛り上がったりとか・・・

 だから、「打ち上げ」は誘ったことすら憶えてない(笑)。「ニューエストが好き」って言うことで観に来てくれてた「プロのいちギタリスト」っていう印象。「そりゃまた、珍しい、奇特なお方ですね〜」みたいな(笑)。

--- (笑)。でも、そんな高木さんが今年加入してからは・・・

 すごくいい感じやで。彼はどうしても「シェイディ・ドールズの…」っていう、いわばロックンロールなイメージで語られがちやけど、基本的には、シェイディ・ドールズを99年ぐらいに脱退して、この10年間ぐらいはずっと、ペダル・スティールとかマンドリンとかを弾きながら、オールド・タイミーなカントリー系のセッション活動なんかも色々やってて。トータス(松本)のソロ・アルバムに参加したりとか、メジャー的なセッションもやりつつね。だから、全然違和感なく一緒にやれるっていうか。勿論、「60年代、70年代のストーンズ」っていうところは、共通項としてあるわけやけどね。

--- 高木さんは、11月のソウル・フラワー・アコースティック・パルチザンのライヴにも参加されるんですよね?

 奥野(真哉)先生のスケジュールがあまりにも立て込んでてというのもあったし(笑)、克ちゃんがソウル・フラワーの雑多な楽曲に馴染んでいくのにもいい機会かなって。あとは、「股旅ピアノマン」リクオの、朝まで飲む、あのミッドナイト・ワールドの洗礼をそろそろ受けてもいいんじゃないかなって(笑)。愛の洗礼を受けておいてもいいかな、みたいな(笑)。

--- (笑)。高木さんが入られてからのこのグループ・ショット(下掲のスチール参照)には、何と言いますか・・・いかにも「ロック・バンド!」というような、これまでのソウル・フラワーにはなかった男くさい香りが漂っていますよね。

 普段基本的に曲作りとか、アレンジとかを中心にやってる男衆5人。まぁ、どこまでが「正式メンバー」とか、垣根は全くないよ。ミホ(上村美保子)ちゃんは、ライヴやレコーディングでかかせないコーラス。ヒデ坊(伊丹英子)は「影の黒幕」として沖縄に住みながら、たまにステージにも帰ってくるしね(笑)。どこまでが「正式メンバー」かとか、そういうことは久しく考えたことがない。


ソウル・フラワー・ユニオン
 ソウル・フラワー・ユニオン:左から、伊藤孝喜、奥野真哉、中川敬、ジゲン、高木克


--- 一方で、脱退される河村博司さんですが、今後もソウル・フラワー・モノノケ・サミットには参加し続けるそうですね。

 河村が「ソロ活動に専念したい」ということを、去年の年末に言ってきて。モノノケ・サミットは最近、活動が年間に2月と8月にツアーで忙しいぐらいで、あとはポツポツとイベントのお誘いが入るぐらいやから、そんなに時間を拘束しないバンドやねんけど、やっぱり、ソウル・フラワー・ユニオンは、ある種“それ中心でやってもらわないと”っていうバンドやからね。ヤツもモノノケ・サミットは続けられるんじゃないかな。

 正直ビックリなのは、すぐに後釜(高木克)が決まったこと。「後釜はなかなか見つからへんバンドちゃうかなぁ」って思ってしまうやん? 自分らでも。あのソウル・フラワー・ユニオンやし(笑)。ところが、去年の12月、河村が抜けると決まってから最初のリハーサル初日に、メンバー・ミーティングで最初に名前があがったのが、高木克やった。もう15年ぐらい俺は会ってなかってんけど、ポンッて名前が出てきた。

--- では、中川さんから直接オファーを?

 2年ぐらい前に実は、リクオが会話の中で高木克という名前を出してたんやね。「中川くんって、高木克とか音楽的に合うんちゃうかなぁ。高木克って知らん?」とか言われて。「知らんも何も、ニューエスト・モデルをよく観に来とったで。もう15年近く会ってないけどなぁ」みたいな会話をリクオとしてた。で、それがあったもんやから、ミーティングの時に「奥野、高木克って今でも会う?」って聞いたら、「たまに、所々で会うなぁ」って。「どんなヤツなん?」「めちゃくちゃええヤツやで。一緒におるだけでホッとするようなヤツや」って。俺らもそろそろホッとしたかったんやね(笑)。

--- かなりトントン拍子で決まったんですね。もしかしたら、ミック・テイラーの後任を探したストーンズの「グレイト・ギタリスト・ハント」みたいに、何人かの候補者とセッションを重ねて、最終的に高木さんに決まったものだと思っていました。

 だから、1年ぐらいはそういう時期を経なあかんのちゃうかな、というのもあったね。『Black And Blue』のレコーディング・セッションみたいな。色んなギタリスト入れながらレコーディングをして1枚のアルバムを作って、その過程で「正式メンバー」を探す、みたいな。そういう時期を経なあかんのかなと思って、まず1人目として、高木克と飲んだりセッションしたりしようって。ところが、「バン!!」。一発で決まり!

 しかも「一番入りたかったバンドに入れた」っていうようなことも言ってくれるし。「他のバンドだったら、もうちょっと悩んでたと思う」って。ギャグっぽく「ストーンズから誘われた時のロン・ウッドみたいな心境」とか言ってたよ(笑)。

--- 今回、10年ぶりのフル・ライヴ・アルバムということになるのですが、新作をライヴ盤にした理由というのは何だったのでしょうか?

 ライヴ・アルバムは、3、4年前からメンバー間で出そう出そうとは言うててんけどね。ここ2、3年は、ほぼ全ライヴ音源をおさえてて。その中から、レア曲をマキシ・シングルでどんどん出していってて。来るべきライヴ・アルバム用に、「代表曲」は出さずに置いてたんよね。でも、「もっとええライヴするやろう」、「もっとええテイクが出るやろう」とか言って、結局ここまで延びてしまった。で、去年ぐらいに「来年出そう」と。テイク選びはコーキ(伊藤孝喜)。コーキ、<満月の夕>とか<海行かば 山行かば 踊るかばね>あたりは、50テイク以上聴く羽目になったんとちゃう? 不幸なことやね(笑)

 ちょうど10年前のライヴ盤『ハイ・タイド・アンド・ムーンライト・バッシュ』が、ニューエスト、メスカリン時代も含めた「90年代の総括」みたいなアルバムやったから、今度は、「ゼロ年代」のソウル・フラワー・ユニオンのライヴを象徴してる選曲のライヴ盤を作るっていうのがあって。それと、ライヴ盤って、人によっては「入門編」になるようなところがあるやん? だから、そんな選曲で作ろうという意識は働いたね。今からソウル・フラワー・ユニオンの世界に入ってくる人らが、「まず、どれ買ったらええねんやろ?」ってなった際、「はいはい、これどうぞ」って言えるようなものを作ろうとしたところはあるね。

--- そうですよね。<満月の夕>と<海行かば 山行かば 踊るかばね>以外は、『ハイ・タイド・アンド・ムーンライト・バッシュ』との重複曲は一切なしですもんね。

 そうやね。それも考えた。だから、<エエジャナイカ><世紀のセレナーデ><寝顔を見せて><殺人狂ルーレット>あたりは、結構ライヴでやってる「代表曲」やけど、「CD収録可能時間」的に入れられなかった。

--- 前回お話を伺った際に、「今ちょうどレコーディングをしていて、次のシングルはラテンになる」とおっしゃっていたのが、<ルーシーの子どもたち>だったわけですが、例えば<オーマガトキ>のようなもう少しサルサ寄りな曲になるのかなと思っていました。ですが、想像以上にイケイケなダンス・ミュージックだったのでびっくりしました。

 いちリスナーとして昔からマンボとかサルサ、ブーガルーとか大好きで・・・でも、ブラス・セクションとかパーカッションとかを毎回ライヴで揃えるのは物理的に不可能やしね。ただ、レコーディングでは遊べる。今回、美座君(ミザリート)っていういいパーカショニストと出逢えて。ラテンぽい曲にかかわらず、ほぼ全曲彼に入ってもらって、今どんどん新曲をレコーディングしてんねんけどね。来年のフル・アルバムに向けて、少しずつ録ってる感じ。今8曲ぐらいやから、15曲ぐらい新曲が出揃ったらフル・アルバムを出そうと思ってるよ。

--- 今年3月の渋谷O-WESTでのライヴには、僕も遊びに行かせてもらったのですが。中川さんがすごくいい表情をされてステージ上にいたのが、個人的にはすごく印象的でした。

 ここ数年の流れというか、ホンマにいいメンバーとスタッフが揃ってきてるっていう感じやからね。今回の高木克加入でも、「最後のワン・ピースが揃った」みたいなところがあって。いい感じでやらしてもらってるっていうのが一番デカいんとちゃうかな。お客さんも、いいお客さんばっかりやし。みんなが能動的にいい時間を過ごそうとしてるからね。

--- 「いいメンバー」という部分では、2003年以降、コーキさん(ds)、ジゲンさん(b)のリズム隊がしっかり固まったということもやはりバンドとしては大きかったのでしょうか?

 コーキは、一緒にやり始めて来年で10年になるし、ジゲンとコーキのリズム隊ということで言えば、今年で7年目。実際、俺の25年のバンド人生で、圧倒的に付き合いの長いリズム隊やね。それまでちょっとバタバタしてた時期もあったけど、2000年にコーキが入って、2003年にジゲンが入った段階で、ようやく時間をかけてじっくりとアルバムを作れるぞっていう体制になった。その第1弾として、2005年の『ロロサエ・モナムール』があったわけやね。だから、『ロロサエ』から今に至る感じっていうのは、本当にじっくりと足を地に着けて、バンドを成長させていってるっていう感じがあるよ。新人バンドのような新鮮さがずっとある。奇跡的やね。

--- 新作は、インスト5曲を収録した2枚組仕様盤もリリースされていますよね。(ライヴ会場及び、ソウル・フラワー・ユニオン公式サイトとBreastオンライン・ショップで限定販売)

 何かいいアイデアないかなって思って、パッとひらめいたんが、インスト集。ライヴで、奥野やジゲン中心のインストを結構やってきてるからね。この2、3年のライヴでやったインスト曲は全部入ってるんとちゃうかな。

--- ニューエストの頃から、<Disco Armed Peace>だったり<団結は力なり>だったり、インスト曲は積極的に取り上げていますよね。しかも、中川さんは映画がお好きですから、以前に映画『アンチェイン』(豊田利晃監督による、元プロボクサー、アンチェイン梶の半生を追ったドキュメンタリー映画。2001年公開)でテーマ曲を手掛けられていたように、映画音楽用のインストやスコアをこっそりと録り溜めしてるんじゃないかなとも思っているのですが。

 本来、インストはもっとやりたいねんけどね。「言葉の意味性」から離れられるし。演り手と聴き手の間に、いい想像力の余白ができるというか。俺はそういう世界がすごい好きでね。実際、家でも映画音楽やジャズばっかり聴いてたりする。『アンチェイン』は、大阪の釜ヶ崎が舞台のボクサーたちのドキュメンタリー映画やから、釜ヶ崎の状況が理解出来る同世代の関西のミュージシャンに音楽をやってほしいって彼は思ったらしくて、その時、ソウル・フラワーしか思い浮かばなかった、っていうことやったね。



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今後のライヴ・スケジュール


ソウル・フラワー・ユニオン
【年末ソウル・フラワー祭】

> 2009年12月3日(木)
<大阪>心斎橋CLUB QUATTRO
開場18:00/開演19:00
料金:前売3,980円 (税込・ドリンク別・整理番号付)

問:GREENS tel.06-6882-1224

> 2009年12月4日(金)
<名古屋>ell. FITS ALL
開場18:00/開演19:00
料金:前売3,980円 (税込・ドリンク別・整理番号付)

問:JAILHOUSE tel.052-936-6041

> 2009年12月6日(日)
<兵庫>神戸VARIT.
ゲスト有り!(後日発表!)
開場18:30/開演19:00
料金:前売3,980円 (税込・ドリンク別・整理番号付)

問:GREENS tel.06-6882-1224

> 2009年12月10日(木)
<千葉>柏PALOOZA
ゲスト:浅草ジンタ
開場18:00/開演19:00
料金:前売3,980円 (税込・ドリンク別・整理番号付)

問:SOGO tel.03-3405-9999

> 2009年12月12日(土)
<東京>LIQUIDROOM
開場18:00/開演19:00
料金:前売3,980円 (税込・ドリンク別・整理番号付)

問:SOGO tel.03-3405-9999

*各公演共に、キッズチケット 前売2,000円 (税込・ドリンク別) *中学生未満のお子様は入場無料。中学生未満のお子様も保護者同伴にて、ご入場下さい。 *障がい者に付き添いの介護の方1名は入場無料とさせていただきます。(障がい者手帳を必ずご持参下さい)



ソウル・フラワー・アコースティック・パルチザン(中川敬・リクオ・高木克)
【ソウル・フラワー・ユニオン「エグザイル・オン・メインビーチ」
発売記念地方巡業 〜アコースティック編〜 】


> 2009年11月1日(日)
<京都>磔磔
開場17:30/開演18:30
料金:前売3,500円/当日4,000円 (税込・ドリンク別・整理番号付)

問:GREENS tel.06-6882-1224

> 2009年11月3日(火・祝)
<広島>横川シネマ
開場18:00/開演19:00
料金:前売3,500円/当日4,000円 (税込・ドリンク別・整理番号付)

問:R-10 tel.095-801-5009

> 2009年11月7日(土)
<愛媛>松山ブエナビスタ
開場18:00/開演19:00
料金:前売3,500円/当日4,000円 (税込・ドリンク別・整理番号付)

問:ブエナビスタ tel.089-953-4886

> 2009年11月9日(月)
<横浜>サムズアップ
開場18:00/開演19:00
料金:前売3,500円/当日4,000円 (税込・ドリンク別・整理番号付)

問:サムズアップ tel.045-314-8705

> 2009年11月11日(水)
<東京>代官山・晴れたら空に豆まいて
開場18:00/開演19:00
料金:前売3,500円/当日4,000円 (税込・ドリンク別・整理番号付)

問:晴れたら空に豆まいて tel.03-5456-8880

*各公演共に、キッズチケット 前売1,700円/当日2,000円 (税込・ドリンク別)*中学生未満のお子様は入場無料。中学生未満のお子様も保護者同伴にて、ご入場下さい。*障がい者に付き添いの介護の方1名は入場無料とさせていただきます。(障がい者手帳を必ずご持参下さい)


profile

ソウル・フラワー・ユニオン

 1992年、中川敬率いるミクスチャー・パンク・バンドのニューエスト・モデルと、伊丹英子率いるガールズ・ガレージ・バンドのメスカリン・ドライヴの同時解散・統合という形で、ソウル・フラワー・ユニオンが結成される。93年に1stアルバム『カムイ・イピリマ』、94年に2ndアルバム『ワタツミ・ヤマツミ』をリリース。95年、阪神・淡路大震災の被災地で ソウル・フラワー・モノノケ・サミット 名義による「出前慰問ライヴ活動」を開始。ロック的アプローチのソウル・フラワー・ユニオンと、チンドン・ミュージック的アプローチのソウル・フラワー・モノノケ・サミットの同時並行活動が始まり、翌年、名曲<満月の夕>が生まれた。この時期、モノノケ・サミットは、神戸や寄せ場での活動以外に、北朝鮮・香港・ベトナム・フィリピンのスモーキーマウンテンなどでライブを敢行し、2枚のアルバム『アジール・チンドン』、『レヴェラーズ・チンドン』をリリースしている。また、中川敬は、ソロ・プロジェクト「ソウシャリスト・エスケイプ」で、アイリッシュ・トラッド界の先鋭達と『ロスト・ホームランド』、『マージナル・ムーン』を制作。99年8月には、韓国・釜山のフェスに、日本語解禁後、公式では初の「日本語バンド」として訪韓。年末には、初のライブ・アルバム『ハイ・タイド・アンド・ムーンライト・バッシュ』をリリースする。2000年、フジ・ロック・フェスの最終日の大トリを務め、伝説的ライブ・パフォーマンスを披露。初の映画サウンドトラック『アンチェイン』(豊田利晃監督)もリリース。2002年、モノノケ・サミットが、東ティモール(独立祝賀コンサート)やフランス(計22公演)などでライヴ。中川敬は、北方領土・国後島のムネオ・ハウス前でもライヴを行う。2003年、伊丹は、耳の難病「音響性外傷」と「子育て」の為、モノノケ・サミットに専心。高らかに非戦を謳うコンセプト・アルバム『シャローム・サラーム』をリリース。2005年、モノノケ・サミットとしてヨルダン・パレスチナ難民キャンプでライブを行う。ソウル・フラワー・ユニオンとしてのアルバム『ロロサエ・モナムール』もリリース。2006年、モノノケ・サミットの3rdアルバム『デラシネ・チンドン』リリース。2007年、新たな米軍基地建設が計画される沖縄・辺野古のビーチにて「ピース・ミュージック・フェス」を企画・出演。中川・奥野・リクオの3人による地方巡業用ユニット、ソウル・フラワー・アコースティック・パルチザンが本格始動。2008年、初のライヴDVD『ライブ辺野古』、<ラヴィエベル>等を収録した『カンテ・ディアスポラ』をリリース。2009年、新メンバー、高木克(g)の加入した最新マキシ・シングル『ルーシーの子どもたち』をリリース。トラッド、ソウル、ジャズ、パンク、レゲエ、ラテン、民謡、チンドン、ロックンロールなどなど、世界中のあらゆる音楽を精力的に雑食、それを具現化する祝祭的ライヴは、日本最強のオルタナティヴ・ミクスチャー・ロックンロールと評される、唯一無二の存在として、国内外を問わず高い評価を得ている。

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