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【インタビュー】LITE ―ネクストレベルへ!―

Tuesday, September 29th 2009

interview

LITE

自主レーベルを立ち上げ、さらには海外アーティストの招聘なども行うLITE。マスロック/ポストロックシーンを牽引する彼らが新たにリリースするEPは前作『Phantasia』で見せたマスロック的手法を捨て新たなる境地に!ネクストレベルへと足を踏み入れたLITEから武田氏を招いてインタビューしてきました!

--- 今作で大胆なシンセ導入によってLITEは一つ上のレベルに到達したと思います。今回のインタビューで一番訊きたいのは、その新しい境地に辿り着くまでの経緯や葛藤についてなんですよ。

武田信幸(以下武田):そこに達するまでには相当な苦悩がありまして。普段僕ってあまり音楽を聴かない方なんですよ。ここ1、2年前位から面白いと思う音楽が無くなってしまって。自分の中で新しい音楽に出会えないから、自分でも好きな音楽を作ろうって気持ちにも成れませんでしたね。いわゆるマスロック、ポストロックと言われる音楽を聴いても不感症になってしまっていて。まあ、そういうのに飽きてしまったんですよね。

--- そういう心境になってからは、どうやってその壁を乗り越えたんですか?

武田:そういう時は数多くの映画を観てみたりとか、音楽は普段聴かないようなジャズや昔のプログレを聴いてみたりとか。ただ、それでも結局自分の中で、新しいものは見つからなかったんですよね。

--- そういうときバンドのリハってどうなんですか?

武田:そういう状況でスタジオ入ってる時は、毎日3時間とか何も喋らず終わったりとかよくあって。ちょっとヤバい雰囲気でしたね。でも、このままじゃいけないから、手探りで色々試行錯誤を始めまして。

--- 例えば?

武田:歌を入れてみようかなとか。試しに一人でスタジオ入って歌ってみたり。あとは、メンバーを一人増やそうかみたいな話をしたりとか。曲調をアヴァンギャルドにしたりとか。その中の1つとしてシンセを導入してみようか、っていうのがあったんですよね。最初どう入れて良いか分からなくて。でも、失敗しても繰り返していくうちに「これはいける!」って思えた時があったんですよ。

--- 試行錯誤の段階で武田君が思い悩んでる姿って想像できるんですけど、そういう時他のメンバーも個々で悩んでるんですか?それとも武田君に付き合って武田待ちって状況ですか?

武田:う〜ん、今回は「武田待ち」だったんじゃないかな。そもそも俺が悩み始めたのがキッカケだったんですよ。メンバーはみんな今までのアルバムの延長線上のスタイルで考えてたのに、俺がちょっと違うんだよね、って言い始めちゃったんですよね。「じゃあ、どうすんだよ?」ってメンバーに言われても、「わかんねぇ」みたいな(笑)

--- 結局、新しい扉を開くのにどのくらいかかったんですか?

武田:個人的に悩みだしてからは1年位。バンドのメンバーに話してからは半年位は掛かりましたね。

--- 前作「Phantasia」ではマスロックと言われるタイプの音楽をやり切ったって感じがするんですよね。リリース後のツアー中には既に新曲の構想ってありましたか?

武田:いや、空っぽでしたね。もう全てを出し尽くしてたから。次回作では何をやって良いかも分からないし、何が好きなのかもハッキリしてないですし。(笑)ライブもお客さんが盛り上がってくれるから演奏できたみたいな感じでしたね。

--- じゃあ、悶々とした気持ちや不安感とかありました?

武田:そうですね。「Phantasia」を作った時点で自分の中で一段落してしまって。次の段階に向う中で何をしていいか分かってなかったんで、ライブでの楽しさも半分位しか感じられてなかったのかもしれないですね。もっと本当は新しいことや、自分が燃え上がることができる曲をやりたいんだけど、まだ見つけられてないから自信を持ってお客さんにライブを観せられない気持でしたね。

--- バンド活動をやめようと思ったり?

武田:それはなかったですね。まあ、半年くらい休んでもいいのかな、とは思いましたけど。でも、新しい事が絶対見つかるとは思ってました。LITEというバンド自体には凄く自信を持っているので。他の各メンバーについても、こいつらはスゲーなって思えるメンバーなんですよ。

--- 話は前後してしまうんだけど、「Phantasia」を出した後、海外ツアーに行きましたよね。手応えとかありましたか?

武田:ありましたね。バンドのタイトさや一体感は海外ツアーで相当培われたんじゃないかと思いますね。ステージ上の音量の調節とか、バンドとしての姿勢も話し合ったし。あと、海外のお客さんってスゴい盛り上がるから単純にこういうのって良いな、とかね。

--- メンバー間の結束も強くなったみたいですね。

武田:そうですね。そういうのをメンバーみんなで確認できましたね。

--- そういう中でバンドの方向性について他のメンバーに打ち明けた時、他のメンバーはまだ疑問に思ってなかったんですよね。

武田:ちょうど海外ツアーで1ヶ月やって全部ライブ終わって、打ち上げモードの時に今後の方向性について話をしたんですよ。

--- そういう楽しい時に。(笑)

武田:結構ぶっちゃけ話みたいになって。実は俺、このツアーやってきたけど今のLITEの音楽の方向性に疑問を持ってるんだよね、って話して。他のメンバーの反応は、ちょっと落ち込むというか、みんなで一丸となってやってると思ってたのに、みたいな。だからちょっと言いづらかったってのはありましたね。

--- でも武田君が言うことだから、みんな重大なこととして受け止めてくれそうだよね。

武田:う〜ん。そうかもしれないですね。

--- 良いメンバーですよね。

武田:そうですね。まあ、そこでお前何言ってんの?、みたいに言われると俺の居場所無くなっちゃいますからね。(笑)

profile

LITE

2003年結成、インストロックバンド。国内、国外を問わず活動し、時には12畳のスペースでスタジオライブを行い、時には国内で行われるフェスティバルに出演し多数の動員を集めるなど、彼らの活動形態をoverground、undergroundで括りつけるのは相応しくない。常に他人との関わり合いに重きを置いた自由な活動形態で、各フィールド間の空気抵抗に摩擦される事無く、貫く力を持った確かな光を放っている。その光の効力は人種間でさえも有効である。1st mini album,1st full albumのヨーロッパ流通を実現し、2度のヨーロッパツアーを成功させた。また2007年には、minutemen、IGGY & The StoogiesのベーシストであるMike Wattと、The Go!TeamのKaori Tsuchidaの新ユニット"Funanori"とSplit CD "A Tiny Twofer"をリリースするなど、彼らの音楽は着実に世界へと広がりつつある。 そして今作、2nd full album「Phantasia」をリリースするにあたり、サウンドエンジニアにtoeのギタリストでもある美濃隆章氏を迎え、楽曲の起伏のなかに、更に広いレンジと深さを持たせ、感情を映し出すことに成功している。 この作品が10年先も色褪せない作品となることに疑いは無い。

PV 【The Sun Sank】

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