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HMVインタビュー: HIDEO KOBAYASHI

Wednesday, March 4th 2009

無題ドキュメント
HIDEO KOBAYASHI

HIDEO KOBAYASHI インタビュー
東洋西洋を問わず、数多のレーベルから矢継ぎ早にハイ・クオリティーな作品を生み出し続ける長野発、西海岸経由、東京着のベテラン・ハウス・プロデューサーHIDEO KOBAYASHI。i-Tunesダンス・チャートにて1位を獲得した「Rockstar」収録の1STフルアルバム『Zero』を<Apt. International>よりリリースするご本人にお話を伺いました。

「フロアとリスニングの両方で楽しんでもらえると思います。」


--- まずアルバム『ZERO』が完成しての率直な感想をお聞かせください。また本作は個 人名義では実質的デビュー作にあたる訳ですが“デビュー”に対して何らかの気負い はありましたか?    

Hideo Kobayashi  確かに実質的にはデビューとされるかもしれませんが、個人名義のアルバムは数年 前に完成させているし(不運にも未発売ですが……)、ナガノ・キッチンを含めてユ ニットとしてリリースはしているので、念願が叶ったというべきでしょうね。クオリ ティの問題や国内流通などの諸事情を考えると、この時期にファースト・アルバムを 発表できたのはとても良かったと思います。レコードは音楽を作る人にとっての“生 きた記録”、それを取りまとめたのが“アルバム”だと考えているので、それをよう やく公表できて大変嬉しく感じています。しかもApt. Internationalからのリリース という事もとても光栄に思ってます。

--- 現在のダンス・ミュージック界隈において“テック・ハウス”という言葉は大きな キーワードになっていますね。 その音楽的魅力とはそのような点でしょう?    

Hideo Kobayashi “テック・ハウス”という言葉は90年代後半にDJ NATSUから聞きました。以来10 年、国内で最初にその言葉を使ったのは彼だと信じています。自分の中では“これは テクノ”だとか“これはテックハウス”という明確なジャンル分けはしていません。 ただ“テッキー”であったり“ハウシー”のような形容詞的な区別はありますね。な ぜそういう論法になるかというと、その曲を聴く状況や環境いかんでトラックは聞こ え方がまったく違ってくると思っているから。その典型がダンスフロアですよね。DJ ミックスのなかでは前後の曲や、そのDJの手腕、箱の響き方によって同じ楽曲でも 違って聴こえてくる。要するに聴く側の精神状態や環境に大きく依存するという事な んでしょうね。なのでハッキリとしたジャンル分けは必要ないんじゃないかな。

--- では具体的に日本で“テック・ハウス”の隆盛を感じたのはいつ頃ですか?    

Hideo Kobayashi 海外滞在時に日本でなにが起きていたのか分からないので正確には判断できません が、2006年の帰国時に西海岸産ハウスが騒がれていて、海外との時差を感じました ね。その頃は世界的にもそういった類の楽曲が頻出した時期で、僕自身も当時CHEZか らリリースした“Children of the Drums”への評価だったり、フランソワやビー ト・ファーマシーの作品を通じて、テッキーなタイプのハウスは来るなと感じてまし たし、RejやSandcastlesが大ヒットしたのも同時期だったと思います。

--- ずばり本作の聴きどころは?    

Hideo Kobayashi 聴きどころは満載です(笑)。まずグルーヴ感とメロディー。収録曲で踊れない曲は ないし、全曲口ずさめるラインを持っていると自負しています。着うたにピッタリで す(営業)。フロアとリスニングの両方で楽しんでもらえると思います。楽曲に図ら ずも注入されている和やアジアのテイストも、日本で生まれた者としての利点が発揮 されてる。実は『ZERO』というアルバムは3枚組にしたいくらい制作過程であふれた トラックがあるんです。同時進行で作ったダブ・バージョン・シリーズを聴いてもら えれば、今作が1枚のアルバムで完結するものではないってことがわかるはず。なん せオリジナルと未収録楽曲で53トラックも作ったんっですから。

--- 今作の客演陣について教えてください。    

Hideo Kobayashi “Amor”で参加しているシゲル・タナブさんはフランソワからもらったビート・ ファーマシーのプロモ音源で知りました。その後、イエローでのパーティー『SPiN』 に誘われ、共演したのが始まりです。ナガノ・キッチンのアルバムにもギターで参加 してもらっていて、今ではサトシ・フミを含めたユニット“RHYNPA”と楽曲制作をし ているレーベルメイトでもあります。彼のシングル“Cactus”のアコースティックギ ターに惚れてオファーしました。“You Changed the Way”で歌ってくれているミ ナ・ジャクソンさんは、The Jinks“Spread My Wings”のリミックスをした頃からの 付き合い。ゴスペル仕込みの本格的な歌唱はダウンテンポにもきっとフィットすると 思いお願いしました。湯澤かよこさんは2月に『Cover You Up』でデビューしたばか りのボーカリストで“Listen to the Voice”に参加してもらいました。Myspace経由 のやり取りから始まり、いつか歌ってもらいたいと思っていたのですが、意外と早く 実現しましたね。“Rockstar”で参加してくれたのは言わずと知れたトモミ・ウクモ リさん。彼女とのコラボレーションでは名曲しか生まれ得ないと思ってます。もちろ ん今回も彼女は素晴らしい仕事をしてくれましたね。

--- 最後に今後のDJツアーや展開について抱負をお願いします。    

Hideo Kobayashi 3月からリリースに伴った全国ツアーが始まります。その後は東南アジア、南米ツ アーの予定もありそうです。DJに関してはTraktorを導入したので、DJのスタイルが 変わりつつある。そこらへんもぜひ現場で体験してみてください。実は次のアルバム の構想も少しずつ考えていて、もう少ししたら作り出そうかなと。色々な方向性が見 え始めているので、とにかく新しいことを始めたいですね。期待しててください。

--- どうもありがとうございました!    


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