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押忍!パンク道場

Thursday, January 15th 2009

 
『オスパン』


音楽 ロック&ポップス 押忍!パンク道場トップ 押忍!パンク道場 第37回

今回は第31回(こちら)に続き、パンク/ハードコア/メタルを知り尽くしたDOOM PATROL FOUNDATION レーベル・オーナ、Dr.Doom先生によるレクチャーをお届け!毎回そのセンスには悶絶ですが、果たして今回は…!?



限界破滅!!! 拷問 & 変態バンド特集

Text by Dr Doom
DOOM PATROL FOUNDATION



とにかく激しい音楽をもっと掘り下げたい人、注目!!!

まず、"拷問"、"変態" というキーワードを見ただけで喜んじゃう人はそうそういないでしょう (もしいたらその人はちょっとアレな人です)。例えば「MetallicaやSlipknot、マキシマム・ザ・ホルモンが好き。だけどもっともっと激しい音楽を聴いてみたい」なんて人に、思い切ってコッチの世界に片足突っ込んでみません?? 世の中にはただひたすら強烈な音楽がたくさんあります。凶暴なだけでキャッチーさの欠片もないもの、超激しいのにプロモーション・ビデオやメンバーのルックスがお茶目なもの、凄まじすぎて逆にお洒落になっちゃってるもの、様々なバンドが多種多様な音楽をやってるんです。
そこで、拷問ブルータル・バンド、See You Next Tuesdayの新作『Intervals + Parasite (2CD)』、変態カオティック・バンド、Heavy Heavy Low Lowの新作『Turtle Nipple And The Toxic Shock』の日本盤発売に合わせて、こんな奇特な特集を組んでみました。

というわけで、まずその2タイトルについて。


  その1


See You Next Tuesday 『Intervals + Parasite (2CD)』

「来週の火曜に会おうぜ」なんて軽口なバンド名ですが、その実態はクソ・ブルータルです。グラインド、ブルータル・デスメタルなど、この世の激音を飲み尽くしてます。このサウンドにしてCD2枚組全31曲というところがまた拷問に拍車をかけてます。

その2


Heavy Heavy Low Low 『Turtle Nipple And The Toxic Shock』

ちょっとキュートなバンド名に騙されてみましょう。平均年齢20歳そこそこの兄ちゃんたちが、楽器をめちゃくちゃに振り回しながら演奏してる姿が想像できるはず。80's USハードコアの伝説、Black Flagのカヴァーも変態的にアレンジされてます。

★それでは、これから "拷問アルバム"、"変態アルバム" と題して、それぞれ狂ったアルバムをズラッとご紹介していきたいと思います。

 
■拷問アルバム

"拷問 : 自白を強要するため、肉体的苦痛を与えること。現行憲法は拷問を禁止している" とはgoo辞書の弁。法律で禁止されているにもかかわらず、肉体的苦痛をもたらす音楽をプレイしている輩が存在するのです。以下のアルバムをリリースしているバンドを今すぐポリスメンへ通報すべし!


Faceless
『Planetary Duality』
エクストリーム・プログレ・デスコア。IQ高めな変拍子を多用するインテリ・タイプの拷問バンドです。直球じゃないのが逆につらいんです。

Beneathe The Massacre
『Dystopia』
究極的に速いキャベツの千切りマシーンのような、何も考えずただ目の前のモノを切り刻む残虐非道なアルバムです。拷問通り越して爽快です。

Brain Drill
『Apocalyptic Feasting』
まずバンド名が過激。カリフォルニアのブルータル・デス/グラインドです。とても人間技とは思えない鬼のドラミングはまさに拷問。

Decapitated
『Organic Hallucinosis』
惜しくもドラマーがこの世を去ってしまった、ポーランド最強のテクニカル・デス。超人的なドラミングと機械的な楽曲展開が病み付きになるはずです。

Cattle Decapitation
『Harvest Floor』
カリフォルニアに似つかわしくないゴア・グラインド・デスメタルです。ゴボゴボ、ブチブチ言いまくってるので胃腸に自信がない方は確実にお腹壊します。

Total Fucking Destruction
『Peace, Love And 』
言わずと知れたBrutal Truthの超人ドラマー、Rich Hoak率いるジャンク・グラインドコア。この世の雑音をごった煮にした超クレイジー・サウンドです。

Rotten Sound
『Cycles』
フィンランド発、もろにNasum直系の高速グラインドコア。潔いほど速く、突っ走ったら止まらないブラスト・ビートがとにかく心地良いです。

Rotted
『Get Dead Or Die Trying』
UK出身のゴア・グラインド/デスメタル・バンド、Gorerottedが、バンド名をマイナー・チェンジしてThe Rottedに。サウンドは変わらずブルータル。

Cryptopsy
『Unspoken King』
ヴォーカルに若手を加入させ、メタルコア寄りに接近した目下最新作。とは言ってものっけから全開ブラストで、ちょいインテリな暴虐サウンドです

Job For A Cowboy
『Genesis』
Arch Enemy、Shadows Fallと共に来日を果たしたデスコア界のホープ。シリアスなブルータリティーとバンド名の緩さとのギャップがたまりません。

Suicide Silence
『Cleansing』
カリフォルニア出身。今、最も注目すべき人気デスコア・バンドのひとつです。09年後半にはニュー・アルバムも予定もあるとか。

Whitechapel
『This Is Exile』
ただでさえ拷問サウンドなのに、トリプル・ギターがそれに拍車をかけてます。バンド名と言い、アルバム・タイトルと言い、ある意味強烈。

All Shall Perish
『Awaken The』
昨今のデスコア・バンドの中ではわりかしベテランです。ピュア・メタラーにもアピールできそうなテクニカルなギター・フレーズが光る正統派拷問系。

Annotations Of An Autopsy
『Before The Throne』
UKから現れたデスコア界の新星。本格ブルデスなとこもあり、ハードコア譲りの分厚いコーラスもあり、肝心なとこはちゃんとビートダウンします。

Impending Doom
『Nailed. Dead. Risen』
ボゴボゴ言いまくってモコモコしまくったサウンド・プロダクションがたまらないです。ちなみに彼ら、クリスチャン・バンドです。

Abacabb
『Survivalist』
デスコア・ファンにとって最高のレーベル、Sumerian Recordsからの新人デスコア・バンド。期待を裏切らない文句なしの拷問サウンドです。


 
■変態アルバム 

"変態 : 「変態性欲」の略。また、その傾向のある人" とはgoo辞書の弁。こちらもまた、ポリスメンに通報すべき輩が多く蔓延っている模様。しかもこっちの場合、ちょっとお洒落っぽい形態をしてたりするのでたちが悪いです。うっかり誘いに乗ったら終わりです。耳から脳を犯されます。


Mars Volta
『Bedlam In Goliath』
At The Drive-Inから派生したプログレ変態ロックの目下最新作。こんなド変態アルバムが世間的にオーケーなら警察はいらないYO!

Locust
『New Erections』
変態バンドの代名詞的存在。変態通り越してお洒落なイメージを獲得しちゃってる彼らがすべての元凶という説もあり。

Lightning Bolt
『Hypermagic Mountain』
The Locustと並ぶ変態シャレオツ・バンドで、実験的という言葉で片付けちゃまずい人たちです。だってコレ、どんな実験すか?!

Melt Banana
『Bambi's Dilemma』
世界レベルで見ても上位の変態度数を誇ってます。ポップな感触に騙されてハマっちゃうと、貴方ももれなく変態認定でございます。

Number Twelve Looks Like You
『Mongrel』
ブラスト・ビートを多用しつつ、インテリくさい一面も飛び出すガチャガチャした曲展開が究極的に変態。変態と天才は紙一重!!!

Fall Of Troy
『Manipulator』
シアトルの変態プログレ・トリオ。The Mars Voltaからネジを取っ払って制御不能になったような、変態業界随一の問題作です。

SOAF
『Ocean And The Sun』
Circa Survive、Atreyu、Finchのメンバーが着ぐるみを纏ってプレイする変態プロジェクト。不思議ちゃん (死語?!) のテイストです。

Battles
『Mirrored』
ex-Helmet、ex-Don Caballeroの人が作り出したマス・ロック・アルバム。08年ブレイクしましたが、緻密すぎる曲展開はやっぱ変態。 。

Don Caballero
『Punkgasm』
Battlesブレイクで脚光を浴び、今月二度目の来日を果たす彼らのニュー・シット。Battlesよりもっとプリミティヴなだけあってやっぱ変態。

Sleeping People
『Growing』
Battlesと同じく変態マス・ロック・バンド。プログレの要素まで飲み込む貪欲ぶりで、聴いたら最後、ミニマル・リフが耳から離れません。

Tera Melos
『Drugs To The Dear Youth』
サクラメント発のインスト・バンド。美しくも歪んだギターのメロディー、変態的なリズム・チェンジがなんとも罪深いです。

Hella
『There's No 666』
Tera Melosと同じくサクラメントの変態2人組。変態による変態のためのレーベル、Ipecac Recordingsからのリリースも納得。

Fear Before
『st』
激情ハードコア・テイストの入った変態バンドの最新作。本作から導入されたジットリした歌にまた違った変態性が垣間見れます。

Kiss Kiss
『Reality Vs The Optimist』
ポップだけど捻れてる感じがクセになります。多用されるストリングス、吐息のような歌声、そしてバンド名すら、もはやセクハラでしょう。

Iwrestledabearonce
『st』
女性ヴォーカルの変態グラインドです。「俺、熊と一回レスリングしたことあんよ?」というバカ丸出しなバンド名が変態心をそそります。

Arsonists Get All The Girls
『Game Of Life』
キーボードが怪しすぎる 変態デスコア。何でもありなハチャメチャな曲展開が、頭が良いのか悪いのかわからなくさせます。
 
■メタル/ハードコア 新作情報!!!

拷問、変態と来て、すでに神経が擦り切れそうになってるところへとどめです。上記激音たちをチェックしたあなたは、既にジャンキーと化しているはずなので新たなブツを渇望しているはず。まだ逮捕されていないバンドたちが次々に新譜を産み出しているので今のうちにチェックすべし!!!


Dance Club Massacre
『Circle Of Death』
のっけからキーボードの嵐に襲われるブラック・メタルなテイスト含むデスコア。「ダンス・クラブで皆殺し」って物騒すぎます。

Rose Funeral
『Resting Sonata』
ブラスト・ビートで攻めまくり、拷問モッシュ・パートがしっかり備え付けられたデスコアです。今年じわじわ来そうな予感です。

Architects
『Hollow Crown』
Bring Me The Horizonと並ぶUKのイケメン・バンド。サビの歌パートが飴だとしたら、拷問不協和音が鞭って感じです。

Despised Icon
『Montreal Assault』
拷問デスコア代表選手によるカナダはモントリオールにて行われたライヴDVD。卓越した演奏力に、視覚、聴覚の両方がやられます。

High On Fire
『Live From』
言わずと知れた世界最強の拷問レーベル、Relapse主催のフェスの模様を収録したDVD。世界最高のリフを持つ最強バンドです。

16
『Bridges To Burn』
スラッジ・レジェンドによる5年ぶりのニュー・アルバム。これまでに2度の来日経験を持ち、未だ進化を止めない元祖拷問バンドです。

Rumpelstiltskin Grinder
『Living For Death』
バンド名が読めなすぎることが既に拷問となっている。エクストリームなサウンドにオールド・スラッシュの要素をぶち込んでおります。

Destroy Destroy Destroy
『Battle Sluts』
アメリカのバンドですがクサすぎるメロデスやってくれてます。怒濤のツイン・リードの波状攻撃はこれでこれで拷問サウンドに認定!

Woe Of Tyrants
『Kingdom Of Might』
Metal Bladeの新進デスコアの最新作。ドラマチックなメロディーに泣かされつつ、タイトなブラスト・ビートの打撃にやられます。

Too Pure To Die
『Confess』
「ピュアすぎて死ねない」というバンド名を冠するアイオワのSxEモッシュ・コア。Bury Your Deadばりにタイトなリズムが気持ち良い。

Blackened
『This Means War』
ex-Hatebreed、ex-Fasrbreakのメンバーによるデビュー作。若くなさそうですが、サウンドはかなりモダン・ハードコアです。

Ephel Duath
『Through My Dog's Eyes』
イタリア発のプログレ/ジャズ・メタル、といういかにも変態な音楽です。ジョジョばりに奇妙なハイブリッド加減が肝です。


すべて紹介した後に一言だけ言わせてください。一度この手の音楽にハマってしまったら最後。もう完全にモテなくなりますのでご了承下さいませ。自分がまさにソレを立証してます。でへへ。
 

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