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菊地成孔 ロング・インタビュー 【第1回】

Friday, June 20th 2008

菊地成孔



音楽家/文筆家/音楽講師。
スクエアという言葉からはあまりにもかけ離れた
驚異的な視点と感性。
弁舌逞しい軽妙な語り口で、
縦横広大なスペースを緩急自在に駆ける、
菊地成孔。

最新プロジェクト=ダブ・セクステットのアルバム。
そして、2冊の著作『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスV世研究』、
『服は何故音楽を必要とするのか?』。
3つの最近クリエイションをメインにしながら
テーマは、ざっくりと「音楽とファッション」。

メゾンとジャズメン、
ダンスフロアにおけるファッション、
コレクションとヒップホップ・・・

6月某日、23:30。
氏の仕事部屋という
歌舞伎町のとあるマンションの一室で
インタビューは
幕を開けました。


まずは、第1回をお楽しみ下さい。


 
スリリングですよね。
ジャズにおいてダブ・エンジニアがいて、
リアル・タイム・エフェクトするってことは。



--- 本日はよろしくお願いします。


菊地成孔  よろしくお願いします。


--- まずは、昨年12月にリリースされた、Dub Sextetの『Revolution Will Not Be Computerized』についてお伺いします。菊地さんご自身が「最もオーセンティックなスタンダード・バンドを目指した」とおっしゃっていたのですが、そこにダブの要素を流し込んだ理由というのは?


菊地  そうですね・・・さして、明確な根拠があるわけじゃないんですけど。もし、ここからダブを抜いちゃうと、それこそオーセンティックなジャズになるわけで。違いがあるとすれば、編集することによって出来ていることぐらいなんですよね。こうやって言ってしまうと、あまりにも簡単すぎますけど、入れたかったんで入れたっていう総合的なことなんですが(笑)。


   多分、厳密な意味でのダブ処理、ダブ・レゲエみたいな意味でのね。90%ディレイのことですけど。ディレイに限らず、あらゆるデジタル・エフェクトっていうものを、例えばフット・ペダルで自分でかけるとかじゃなくて、ダブ・エンジニアが別にいてやるんだっていうコンセプトがないと、CD聴いた人が、普通にせーので演奏したジャズと区別がつかないと思うんですよ(笑)。


   ボクは、4年前の『Degustation』(『Degustation A Jazz』)の頃から一貫して、聴こえてるのはアコースティックのサウンドだけなんだけれど、編集することで、実際には演奏しづらい状態、ベースとドラムがちょっとずつずれたままずーっと合わずに最後まで進んでいく、っていうようなことをやってきたんですよ。


だけど、評論家の方もリスナーの方も含めて、伝わらなかったと(笑)。「ピュ〜」とか「ピロピロピロ」ってやると、皆さん何が起こったか分かるんですけど(笑)、こう「シュ〜シュ〜」、「ブーンブーン」って、下(低音)が割れながらずっと進んでいるとか、あるいはさっき吹いたフレーズがもう1回そのまま出てくるっていうことがあっても、分かんないんですよね。クラブ・ジャズみたいにならないと、「電化」されたっていうのが分からなくって。アコースティック楽器だけで演って、エディットされたものは、ボクはそれをポスト・モダニズムだと思っていたんですけど、相当伝わりづらいということが分かってですね(笑)。まぁ、根強くやればいいんですけど(笑)。


   元々、ダブ処理がキライなわけじゃないんで。もしそれで、ダブ処理、デジタル・エフェクトは自分にとって耐え難いんだけど、やらないと新しさが伝わらないからイヤイヤ入れたっていう場合だとやらないんですけど。つまり、エレクトリック楽器にデジタル・エフェクトはもう当たり前なんで、ステージ上全員アコースティック楽器で、デジタル・エフェクトが入っていること自体が、キライな感じじゃないところへもってきて、何か新しいこと演ってんなっていうのが分かりやすいじゃないですか(笑)。ライヴ観て一目瞭然だから。真ん中に機材があって、木村さん(パードン木村)がこうやってるわけで。何かいるなっていうね(笑)。何も分からない人は、DJだと思うわけだけど。


ボクの射程っていうのは、すごい分かってるヒトだけ相手にしてもダメなんだっていうね。言ったら、よく分かってないおっさんとかにも伝わらなきゃいけないっていうのがありますから(笑)。そういうところも含んでます。だけどまぁ、大雑把には、入れたいからだっていうのが一番簡単な理由ですけどね。


--- Dub Sextetにおいて、パードンさんの役割というのは非常に大きいんですね?


菊地     まぁ、パードンさんいれば、エフェクト音が出ますからね、単純に(笑)。ていうか、編集するだけだったら、ステージでやったら同じですから。ボク、南さん(南博)の『Celestial Inside』っていうアルバムで、初めてノン・エフェクトで、ただ演奏したものを編集するってことをしたんですよね。『Degustation』の一部もそうですけど、その後も、エフェクトなしでストレートに演奏して、別々に録ったやつを重ねて継ぎ接ぎして、さも一緒に演奏してるかのようにした上で、よく聴くとずれてるっていうことをしばらくしてたんですけど・・・全く「ゼロ」反応というか・・・虚空に球を投げてる感じで(笑)。何の返りもなかったですね(笑)。全く分かんないんだろうなって。こう言うと聴衆分別みたいになりますけど(笑)、そんなに悪い意味じゃなくて、分かりづらかったですか?って感じで。


ボク的には、地味にクールに大事件だと思ったんですよ(笑)。だって、ずれてるもんっていう(笑)。おかしいよ、よく聴いたらっていう(笑)。ハイハットの開き閉じと、それに対する動きがあってないんだから。だけど、分かんないですよ。普通の人は漠然と聴いて、「4ビート」って思うだけなんで(笑)。映像なんかでも、多分分かんないと思うんですよね。例えば、普通のTVドラマで、別のスタジオで撮ったCGを持ってきたとするじゃないですか?で、二人会話していると。まぁ、分かんないですよね?


--- まぁ、分かりにくいですよね。


   分かりにくいですよね。HMVさんのウェブなのに抽象的な話になってしまうんですけど、例えば、ボクがラリー・カールトンと共演したぞって言って。1回も会わなくても共演できると思うんですよ。トラック作って送ればいいんだから。で、送って返ってくるわけでしょ?音は、後乗せじゃない?だけど、あたかも一緒に演奏したかのようにできますよね?それで、知らない人に、これロスで一緒に録ったって言ったら、録ったことになっちゃうと思うんですよね。


   で、マライア・キャリーと明石家さんまさんのコーヒーのCMっていうのは、それをCGだよって開示された状態でやったもので(笑)。CGであることを見せるには、色んな手があるわけで。逆に、日本で同じスタジオで撮っても、一人が消えたりすれば、それはそれでCGですよね。そういう意味で、一緒にいるフリするのも、いないフリするのも自由自在なんですよね、CGっていうのはもう。


   だから、一緒にスタジオで録らなかったんだと。だけど、限りなく一緒に録ってるように聴かせることは、今可能だし、一緒に録ってるのに、別々に被せたりするのも可能だし。今、コンピュータを、どのぐらい一般的なアコースティック・ジャズの人が使っているかは分からないですけど。例えば、上原ひろみさんがどう使っているか、あるいは、使ってるかどうかすらボクには分からないんだけど。少なくとも、アケタ、PIT INN系の人は誰も使ってないですけど。時折ね、地球上でボクだけじゃないかって思うことがあるんですよ、こんなにエディットしてるのはって(笑)。みんな多分、録音には使ってるのね。あと、パンチ・イン、パンチ・アウトには使ってるけど、それはテープでできることじゃない?


   まぁ、それ言ったら、細かい編集もテープでできるよって言われればそれまでなんですけど、手軽にできないですから。4回テイク録って、トランペット・ソロだけテイク2をごっそり持ってきて、あとは全部テイク1だけとかね。そういうことは、やれるけど、みんなやってないと思うんですよね。


   結局、自分がどのくらいコンピュータライズドされてるのかは、他の人と較べられてないんで分からないんですが・・・少なくとも最初期の頃にやってたことは、地味に、我ながらこれはクールだと思ってたんですよ。「ピュ〜」とかも言わず、あと、ブレイクビーツみたいな見え見えの反復もなく、普通に演奏しているように聴こえるんだけど、違うところから持ってきてるっていうね。ピアノのバッキングだけ、後ろの方から持ってきているんだとか。よく聴くと分かるっていうね。そういうのが80年代のポスト・モダンみたいな。かぶきで見え見えの・・・ジョン・ゾーンみたいな、ド派手でめちゃめちゃ変わった音楽が、ポスト・モダンっていうんじゃなくて、地味〜な、普通の家なんだけどよく見ると柱の位置がおかしいぞとかさ、そういうものがポスト・モダンだと思ってたんですよ、その頃ね。


--- エッシャー的な解釈ではなく?


菊地     エッシャーほどじゃない。もっと、ずーっと地味な話なんですよね(笑)。ヘタしたら普通っていう(笑)。『Degustation』の曲のほとんどは、スタジオで顔を合わせてないですし。呼んで、一人ずつ録ったのをためて、合わせたんですよね。だけど、やってみるもんで、一緒に会ってなくて、クリックも違くても、一斉にドーンって鳴らすと、ジャズのサウンドになっちゃうんですよ。これはいいと思って、どんな大騒ぎになるのかと思ってやったはいいですけど・・・数年間音沙汰なしみたいなね(笑)。父帰らずみたいな感じだったんで(笑)、これは、虚空に球を投げる、自己満足だったんだということに気がついてですね(笑)。マーケットに対してですよ。自分的には、やったらもうOKなんで。これは、もっと「ピヨ〜ン」 とかさ(笑)、ディレイとか逆回転とか誰でも分かるデジタル・エフェクトが必要だなと。


   あとは、自分で(エフェクトを)かけないってことですよね。だから、パードンさんがプレイヤーっていう。今、簡易な機材で大学生のバンドなんかもできるから、やってみるべきだと思うんだけど。かけてくれって思って吹いてても、かけてくれない時もあるわけで。逆に、かけてくれるなっていい調子で吹いてても、勝手にディレイかけられれば、こだましちゃいますからね。


   元々、ダブっていうのはレコーディング芸術ですけど、ライヴ・アクトにダブ・レゲエが進化した時に、まぁ、打ち合わせがあるわけですよね。ここでハイハットだけディレイをかけるから、BPMをあらかじめ決めてセッティングしておいて、こだまが来たらやめる、とかさ。「パーンッ」って鳴ったらそれがかかるからよろしく、みたいなのがあるじゃない?


   でも、ジャズはそんな音楽じゃないんで。もっと速くて多い情報を交換するから、今かけてなんて言ってる場合じゃないんですよね。あるいは、トランペット・ソロではかけるからって言ったところで、いつトランペット・ソロが来るか分からないし(笑)。だから、スリリングですよね。ジャズにおいてダブ・エンジニアがいて、リアル・タイム・エフェクトするってことは。そういう意味でも、パードンさんもプレイヤーなんだっていうことで、ステージに乗せるのは面白いよねっていう。そいつもスーツ着てるんだっていうね。


菊地成孔


 

ボクはクレイジー・キャッツも好きだし、
スカパラも好きなんですよ。
日本人がみんなバリッとスーツ着てるっていうのが。



--- このアルバムは、マイルス・デイヴィス第二期クインテットのスタジオ4部作を母体にしたということですが、サウンド面やグループ・インプレッションに限らず、著作「M / D マイルス・デューイ・デイヴィスV世研究」でも触れていたマイルスの「スーツ期」へのオマージュにもなっているのでしょうか?


菊地  そうですね。スタジオ4部作期は、スーツ期ですからね。スーツ期の最後ですよね。4部作の終了と同時にスーツ期が終わるわけで。69年からマイルスは、ロック・ファッションへ、少しずつ少しずつ変わっていくし、音楽も電気楽器が少しずつ増えていく。一夜にして”アガ・パン”になるわけじゃないんで。フル・アコースティック、フル・スーツっていうのは、まさにセカンド・クインテットですよね。だから、そこら辺の状態に対する・・・オマージュと言ったら大袈裟ですけど。もっと他の要素も含んじゃってますけどね。ボクはクレイジー・キャッツも好きだし、スカパラも好きなんですよ。日本人がみんなバリッとスーツ着ているっていうのが。


   もっと端的に言うと、「ジャズ・コン・ブーム」(ジャズ・コンサート・ブーム)っていうのが昔あって。つまりモダン・ジャズ・ブームですよね。アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ来日、ソニー・ロリンズ来日って、あの頃みんなスーツじゃないですか。聴く人もスーツで。PIT INNですら60年代の開店当時は、真夏にスーツで入って「暑い暑い」っていうね。のちにジャズはカジュアル・ダウンしてきますけど。


   昔の貞夫さん(渡辺貞夫)の写真とかさ、日野さん(日野皓正)の写真見ると、スーツ着てて。VANとかね。貞夫さんにいたっては、VANと提携してたわけで。特定のメゾンとジャズメンが組むっていう点では、ボクらも「Cool Struttin' & Co.(クール・ストラッティン)」っていうところとやっていて。否が応でも、日本のハードバップ期、ジャズがポピュラー・ミュージックとして色んなホールがいっぱいになるのが当たり前っていう時代、もうないわけじゃないですか?(笑)そういうものに対するオマージュといった方が近いかもしれないです。オマージュの意味合いにもよりますけど、愛を捧げつつ、追憶していくという意味では、マイルスの60年代クインテットっていうのは、ボクにとっては、あまりにすごすぎてね。「たたき台」ぐらいにはなりますけど。


   オマージュっていうのは、もっと生き生きと愛情がある感じで。日野さん、貞夫さんが昔スーツだったんだっていうね。昔のジャズ・コン時代は、みんなスーツだったんだよねっていう。そこからスピンオフしたら、人気バンドがクレイジー・キャッツで、全員バリッとコンポラのスーツでさ。っていうようなこともオマージュに近いかもしれないです。そっちは誰も言わないですけど(笑)。


--- 同著書では、そんなマイルスのスーツ期最後に、「カルトに近い孤立」、「独自の審美性」と言及されていたのですが、やはり時代遅れというか、流行との間に少しズレがあるということでしょうか?


菊地  そうですね。マイルスは常に、ロックが流行ったらすぐロックをやるというわけではないんですよ。何年か周到に待って待って、「いける」と思ったらポンって動くんですよね。比較的すぐその時代の音楽をやっちゃったのは、むしろ復帰後だけだと思うんですよ。シンディ・ローパー流行ったら、翌年カヴァーっていうあの早さは、やっぱりバブル軌道風なアップな感じっていうかね。5、60年代と、最後ヒップホップに着手する速度感っていうのは、すぐには手を出さないっていうね。様子見て、出すっていう(笑)。そういう意味では、軽薄じゃないって言えますけどね。


   軽薄って言葉は悪いけど、すぐ手出しちゃう人っていうのもいるじゃない?ヒッピーが流行ったっていったら、「フォレスト・フラワー」の人(チャールス・ロイド)は、すぐヒッピー・ルックになるとかさ(笑)。早い人は早いですよね。だから、マイルスは結構遅いですよ。「オレもいける」ってなってから堂々とやるっていう感じだから。「帝王のエレガンス」というか、温度差がある。


   ただ、67年の段階でタキシード着てるっていうのは、超ヤバイっていうか(笑)。すでにエッジのユース・カルチャーは、あの頃ピーコック革命で、スーツなんか着るもんじゃねえよっていう(笑)。スーツだとしても、モッズだよっていう時代ですから、もう古いですよね。その古さがあると同時に、やっぱり独特で、誰もいまだに解明できない。『Nefertiti』までの4部作っていうのは、アコースティック・ジャズの最高峰で、最も謎が多いところだって誰もが言いますから。そういう極端に神秘的なものを作ったと同時に、それを反面的に保証してたのは、流行に対してはちょっと遅れてたっていうね。クインテットを解散して、爆発的に追い付きますけどね。要するに、溜まってたものを吐き出すが如く、ヒッピーの格好になって、エレクトリライズしていくんですよ。








In Tokyo

 
4 NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET
    『In Tokyo』
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20008年7月の渋谷DUOと、9月の赤坂BLITZのライブから選りすぐりのテイクを収録。菊地成孔、類家心平の火の出るようなアドリブ・ソロの応酬や、ますます冴えわたるパードン木村によるライブ・エフェクト。坪口昌恭、鈴木正人、本田珠也からなるリズム・セクションの強烈なドライブ感など、ライブならではの臨場感を完全パッケージ。スタジオ収録+事後編集というコンピューター内で、クール且つ精緻に制作されたオリジナル盤2作品(『Revolution Will Not Be Computerized』、『Dub Orbits』)を見事に再現した衝撃のライブ・アルバム。



 




記憶喪失学
4 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール 『記憶喪失学』


何名かのメンバー・チェンジを終え、第二期ペペ・トルメント・アスカラールの音楽は、新しいサウンドを響かせ始めた。これまでのジャズ〜ラテン的なラウンジ感は残しつつ、さらに映画音楽、ブラジリアン・ミュージックの隠れた名曲を取り上げるなど、ペペから聴こえてくる音楽は、ポピュラー・ミュージックのあらゆる領域に拡がりをみせる。本作のために委嘱された菊地本人の作品(M-9)、中島ノブユキ(“エテ・パルマアンサンブル”を主催)の作品(M-8)、両者の共作(M-6)では、このアンサンブルが持つ底知れない可能性が楽しめるだろう。ポピュラー・ミュージックという音楽ジャンルが、映画、BGMなどに溜め込んできた名曲を、菊地はこのアンサンブルで、現代音楽を披露するかのように、慎重に取り上げ、古典/ロマン派を取り上げるように意匠を凝らした解釈を施す。



 




Dub Orbits

 
4 NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET
    『Dub Orbits』


菊地成孔が初めて挑んだ、2管ハード・バップ+ダブ・エンジニアという編成のグループ=Dub Sextet。60年代マイルス第二期クインテット・サウンドを踏襲し大きな話題を呼んだ、1stアルバム『The Revolution Will Not Be Computerized』に続く、2ndアルバム。ウェイン・ショーターによる名曲「Orbits」のカヴァーをはじめ、よりファンキーでアッパーな楽曲が並ぶ。ダブ・マスター、パードン木村・主動によるブレイクビーツ・チューンもグループ新境地。アートワークには、美術家、グラフィックデザイナー、映像作家、VJ、文筆家等多彩な才能を持つ宇川直宏氏を迎えた大注目の1枚。



 




Revolution Will Not Be Computerized
4 NARUYOSHI KIKUCHI DUB SEXTET
    『The Revolution Will Not Be Computerized』


自身に、新人トランペッター、類家心平を起用した2管に加え、リズムセクションを、クインテット・ライヴ・ダブからのメンバーである坪口昌恭(p)を中心に鈴木正人(b)、本田珠也(ds)で固めた、菊地成孔の新プロジェクト=Dub Sextet。『ESP』、『Miles Smiles』、『Sorceres』、『Nefertiti』というマイルス第二期クインテットのスタジオ4部作を母体としたサウンドにダブの抽象性を垂らし込んだ、アブストラクト且つスタイリッシュで、クールな緊張感も漂う快作。



 




M / D マイルス・デューイ・デイヴィスV世研究

4 『M / D マイルス・デューイ・デイヴィスV世研究』


『東京大学のアルバート・アイラー』でジャズ史を根底から覆した最強タッグ、菊地成孔×大谷能生・両氏のライフワークとも言える、帝王マイルス・デイヴィス論。2004年4月から通算3期に及んだ、東京大学教養学部における講義を書籍化。「モード・ジャズという概念が、服飾や流行現象としてのモードと同じであり、マイルスがそれを端的に体現している」という眼目において、マイルスの全貌を浮き彫りにする、大部800ページのガチンコ帝王論。講義録本編に加え、高村是州氏との鼎談、ケイ赤城氏へのインタビューなど圧倒の内容。







服は何故音楽を必要とするのか?

4 『服は何故音楽を必要とするのか?』


「ウォーキング・ミュージックという存在しないジャンルに召還された音楽達についての考察」。雑誌『Fashion News』の人気連載が、初のパリ・コレクション取材や、ショー音楽監督との対談を加えて書籍化。Kanye Westといったセレブリティ・ヒップホップ・アイコンを引き合いに出しながら、「ウォーキング・ミュージック」という名のもと、メゾン・ショーと音楽の融合乖離に、氏独自の鋭い考察力をすべりこませた注目著作。







サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍

4 『サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍』


「僕は生まれてから5年間だけ格闘技を見なかった」。「スペインの宇宙食」、「歌舞伎町のフットボール」に続く第3弾エッセイ集。自ら「聖域」と語る格闘技をテーマに据えた入魂の1冊。5年間の「凍結」を解き、自らの聖域と遂に対峙。「闘う人/闘ってみせる人」という存在に対する信仰の告白。2005年に発刊された著作の待望の文庫化。









ペペ トルメント アスカラール
4 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール 『野生の思考』

 『南米のエリザベス・テイラー』のステージ・アクト用に結成された、バンドネオン、ハープ、弦楽四重楽団にツイン・パーカッションという12人編成のストレンジ・オーケストラ「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」。コンサートのレパートリーを中心に、エキゾチックかつ、過剰にロマンティークな世界感を表現。




Cure Jazz
4 UA × 菊地成孔 『Cure Jazz』

 UA『Sun』に、菊地成孔はSax奏者/ホーン・アレンジとして参加。UAは、菊地成孔『Degustation A Jazz』にヴォーカルで参加。2年の歳月を経てリリースされた2人によるコラボ・アルバム。誰もが知るスタンダード楽曲に加え、両者のケミストリーにより生み出されたオリジナル楽曲をもって、新たなジャズの世界が展開されている。




南米のエリザベス・テーラー
4 菊地成孔 『南米のエリザベス・テーラー』

 危険なまでの官能作品。菊地成孔が、アルゼンチンはブエノスアイレスの土を踏み、抗う事もできずに叩き込まれたであろう、様々な別世界の混沌を「官能」として捉え、氏の言語で放出した魅惑の逸品。カヒミ・カリィ、内田也哉子らをゲストに配し、妄想のタンゴ、ラテン・ジャズ、ポスト・モダンを濃密に搾り出す。

  



Degustation A Jazz Authentique / Bleue
4 菊地成孔 『Degustation A Jazz Authentique / Bleue』

 2004年に発表された、菊地成孔・初のジャズ・リーダー・アルバム『Degustation A Jazz』。本盤は、元々の41曲を30曲にダウンサイジングし、曲間にブランクを多めに設け、さらに曲順を入れ替えたディレクターズ・カット完全版。クインテット・ライブ・ダブによる最新実況録音 (intoxicate vol.11) 部分を追加収録。

 



Franz Kafka's America
4 Date Course Pentagon Royal Garden
    『Franz Kafka's America』


 2007年その8年間の活動に終止符。惜しくもラスト・アルバムとなってしまった、菊地成孔率いるDate Course Pentagon Royal Gardenの3rdアルバム。ジャズ、ファンク、ソウル、アフロ、現代音楽などを融合させた、マッシヴでカオティックな複合ビート。ハードコアでフロア・フィラーな「ダンス初期衝動空間」は唯一無二。




Musical From Chaos 3
4 Date Course Pentagon Royal Garden
    『Musical From Chaos 3 "HOA-KY"』


 クラブ・シーンはもとより、日本の音楽史に輝かしい名前を残したであろうユニット=DCPRGへのレクイエム。DCPRG勃興期から活動を共にする鬼才・映画監督、夏目元による、菊地成孔の内面からDCPRG現象を再構築する迫真の映像作品。もう生で体感することが出来ないであろう新曲を中心に、ライブ映像もたっぷりセレクト。









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