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HMVインタビュー:Reggie B

Tuesday, September 4th 2007

  HMVインタビュー
  Reggie B
Amp Fiddlerを超える才能と騒がれているマルチクリエーターReggie B。ソウル、ファンク、ジャズ、ヒップホップ、ゴスペルをハイブリッドにミックスしたサウンドはまさに新世代。彼に惚れこんだPlatinum Pied PipersのSaadiqがデビューアルバムに参加し話題を呼んでいます。

Reggie B
  俺のスタイルに敢えて言葉を付けるなら、それは<フューチャー・ミュージック>だ
―― 楽器の演奏がうまく、作曲やアレンジも素晴らしいかったです。音楽的にどんなバックグラウンドをお持ちなんですか?


ありがとう!小さいころからずっと楽器を弾いてるんだよ。親父から猛特訓を受けたんだ。なにしろドラムの演奏を始めたのは4才のときだった。5才のときにはピアノに惹かれて演奏するようになって、すでに簡単な作曲を始めていた。自分的には子供はこうやって遊ぶもんだと勘違いしていて、おもちゃで遊んだりするよりも音楽ばっかりやっていたんだ。だから、もうほんとにガキの頃から演奏能力だけは高かったと思う。世間で神童とか言われるような感じだったよ。9才の時点ですでに大人のプロ・ミュージシャンみたいな技があったからな。それからずっと、教会で母ちゃんのサイドマンとして演奏を続けてきた。一方では、小さいころから親父とクラブでプレイしていた。子供の頃から両方の親に音楽の道を作ってもらってたんだ。


――いろいろなブラック・ミュージックの要素が詰まっていて、1曲毎に感じが違いますね。子供の頃はどういう音楽を聴いて育ったんですか? どうしてこういうスタイルになったのでしょうか?


親父はミュージシャンで母ちゃんはシンガーだった。家ではいつも音楽が溢れていて、その環境で育ったんだ。親父は相当量のレコードを持っていたから、偉大なミュージシャンの音楽を聴きながら育つことができた。例えばダニー・ハサウェイ、スティーヴィ・ワンダー、ウェザー・リポート、タワー・オブ・パワー、ジョージ・デューク、パーラメント/ファンカデリック、アース・ウィンド・アンド・ファイアなどなど… わかるだろ?


―― あなたの音楽には確実にそういう音楽の影響が出ていますね!


それに加えて俺はヒップホップも聴いていた。ラン・DMCやパブリック・エナミー、NWA、ア・トライブ・コールド・クエスト、デ・ラ・ソウルなんかだ。あとフランク・ザッパにも夢中になったね。あれほど幅の広い音楽家の作品はそれまで聴いたことがなかった。そして知的なんだけどビザールな感じを受けた。それから俺のオールタイム・フェイヴァリットといえばジミ・ヘンドリックスだね。音楽的にとても自由な人だ。特定の形式は決して持たず、ただ自分自身のしていることに忠実なだけだった。同様にプリンスからの影響も大きいね。彼はカメレオンのようなミュージシャンだ。彼のあるライヴは、まるでジェイムス・ブラウンとリトル・リチャード、ジミ・ヘンドリックス、スライ・ストーン、カーティス・メイフィールド、ジョージ・クリントン、そしてエルヴィス・プレスリーらが、ひとりの身体のなかにいるような感じだった。真のアーティスト性をさらけ出している時の彼は、ただただアメイジングだ


―― でもそうやって様々なスタイルを取り入れつつも、全体ではあなた自身が輝いています。客観的に自分らしさをことばにできますか?


マン、自分の音楽について俺が言えるのは、自分の人生で音楽的に経験したことや聴いてきたことを反映させているってことだけだ。音楽とはアートフォームで、アートとは人生の生き写しだ。その観点から言えば、俺の音楽とはこれまでの人生の鏡だろう。


―― たしかにそうですね! 


だからスタイルに関しては、これといった確固たるものを持っているかどうかは判らないけど、強いて言えばフリー・ミュージックってとこだ。境界線もない。わかるかい? 俺のスタイルに敢えて言葉を付けるなら、それは<フューチャー・ミュージック>だ。


―― 基本的に音楽を作るときは全て自分でやるんですか? ワンマン・バンド的なスタイルになったのにはなにか理由があるんですか?


マジな話、ほとんど自分ひとりでやってるんだ。特に過去10年間に関してはね。ここ極最近は、とても才能ある連中とコラボレートするチャンスがいろいろあった。だけどそうだね、とにかくワンマン・バンド的な環境は別に自分で求めていたわけではないんだ。俺は小さな街の出身で、俺がやっていたような音楽をしている連中が他にいなかった。それに、俺は頭のなかに浮かぶものをすぐ形にできて、次へと移っていくことができていたから、そういった理由からもひとりでやるしかなかったんだよ。


―― 技術的なことだけでなく、ソウルが詰まっているように感じます。なにか音楽的にスピリチュアルなバックグラウンドがあるのですか?


オーイエス、他の若いブラザー達と同じく、俺は教会で育ってきたんだ、わかるだろ? 俺はまるでスポンジみたいなやつで、ラジオでかかっていた音楽をなんでも真似て吸収していたんだ。そしたら母ちゃんが聖歌隊の音楽を俺に学ばせるようになった。その後、教会専属のミュージシャンになったんだ。俺のなかから出て来るソウルのほとんど全ては、黒人教会で育んだものだと言い切っていいと思う。今は同じくらいのスピリチュアル・エナジーが新しい要素から出てくるようにもなってきたけどね。



―― グルーヴもすごいです。なにか運動などもしているんですか??


いいや、最近は全くしてないね、若いときはやってたけど。おそらく、強いグルーヴ感はストリートから来ていると思うね。音楽教養と同じように、俺はストリートの要素をしっかりと持っていたいんだ。聖歌隊少年とサグの、ちょうど中間にいるのが俺ってわけさ!


―― いわゆるネオソウルなどとも違って、もっと雑食的というか、例えばスティーヴィ・ワンダーやアンプ・フィドラー、プリンスのような、独自の形態のブラック・ミュージックになっているように思います。自分の音楽をどのように考えていますか?


いいや、俺の音楽はネオ・ソウルではないと思うね。特定の音楽を指向しているわけではなくて、俺自身を探る音楽をやりたいんだ。そうすれば、他の人の音楽と同じように自分の音楽も俺自身で楽しめるだろ? 君が俺の音楽を聴いてプリンスを思い起こしてくれるっていうのは、俺にとっては賛辞だね。俺のなかでは彼はオリジナルだから。人によって音楽って受け取り方や意見が違うだろ? それをいろいろ聞くのって楽しいよね。


―― アルバムでは、ユビキティの人気グループ、プラチナム・パイド・パイパーズのサディークが参加しています。彼とはどういう関係なのですか?


彼とはインターネットを通じて1年ほど前に知り合ったんだ。知り合う前に、彼のインスト・トラックに自分の声や演奏を載せて送り返したんだ(笑)。彼が気に入ってくれて、そこからお互いに情報交換し始めて関係を築いていったんだ。俺は作った音楽を定期的に彼へ送るようにしていて、彼はそれらをとても気に入ってくれていた。あるとき、彼が大量のトラックを送ってきたんだ。そしてコラボレーションが始まった。俺達のスタイルはとても似ているとお互いに感じている。ふたりで作っている曲は、どのトラックをどちらが作っているのか判らないくらいだと思うよ。間もなくリリースしようと思っているふたりのコラボ・プロジェクトを楽しみにしていてくれよ。


―― 今後の予定を教えてください。


地元カンザス・シティでまたライヴ演奏をし始めようと思ってる。アジアとヨーロッパをツアーしてみたいね。リリースは、友人のダルー・ジョーンズとともに別のプロジェクトが控えている。<プラネット・ルージック>というユニットで、『Future Music』というアルバムだ。<4ラックス>というレーベルからリリースされる。


―― 最後に、あなたの音楽のテーマとはなんですか? 


フューチャー・ミュージックだ。永遠に変化し続ける音楽的発展において、俺らとは、耳の退化に対する救世主なんだ、わかるか? 母なる大地からのソウル、アウターギャラクティック・ファンキネスだ!


―― どうもありがとうございました!


ピース!!!!!
(協力:CIRCULATIONS)
 
 
 
  雑食ニュー・ブラック・ミュージックの新星  
 
Go

CD Go
Reggie B

サンディエゴのシンガー/マルチクリエイターReggie BのデビューアルバムがCirculationsからリリース。デトロイトの雄、Platinum Pied Pipersのサディークも彼の才能に惚れこみ参加。Prince直系のミネアポリス・ファンクとSa-Raにも通じるハイブリッド感を合わせたような雑食ファンク・アルバムだ。
 
 

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