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Samon Kawamuraインタビュー!

Tuesday, May 29th 2007

  インタビュー
  Samon Kawamura
2002年<Universal Jazz Germany>よりリリースされたJazz/Hip Hop永遠の名盤=Till Bronner『Blue Eyed Soul』の共同プロデューサーとして知られるSamon Kawamura。そんな彼の初ソロアルバリリースを控え、緊急インタビューを敢行。自身のプロフィールから、Till Bronnerとの交流のきっかけ、初ソロアルバム制作のこぼれ話、さらには制作面における自身のこだわりから自身の音楽的ルーツまで、おそらく世界でもここまで Samonに深く切り込んだインタビューは初だと思われます。じっくりと堪能してください。

Samon Kawamuraインタビュー
  僕は日本人とドイツ人のハーフで20歳まで東京で育ったんだ
■本当に自分が好きな音楽をアンダーグラウンドでやりたいと思っていくようになったんだ


――アルバムリリースおめでとう。リリースして今はどんな気持ち?


実はこの何ヶ月もの間、他の色々なプロダクションがすごく忙しくて、自分のアルバムのことを考える時間があまりなかったんだ。でも日本をはじめ、世界中 からすごくいい評価をもらってきはじめ、うれしいのとビックリしてるのが正直な気持ち。とにかくリリースできて嬉しいよ。


――まずは軽く自己紹介をお願いします。


どこから言ったらいいのか分からないけど、僕は日本人とドイツ人のハーフで20歳まで東京で育って、それからはベルリンに住んでるんだ。 音楽は11歳から。14歳でドラム初めて、もうその頃にはDJやラップもしてたな。その後19歳の時にはトラック制作を始めてたよ。その他ピアノとかハーモニーとか自分が出したいと思う音はひたすら自己流で勉強してたね。


――ドイツに移り住んだ後は?


ドイツにきてちょうど1年ぐらいした1995年にEMIとサインしたんだ。そのEMIに所属しているHip Hop-Acidjazz-Funk-Rockなどクロスオーバー系のバンドのDJとして参加したら、自分でも驚くくらいあっと言う間にメジャーの世界 にはいちゃって、それこそヨーロッパ中のコンサート、Festivalに出演した。まー今から思えばこの頃はドイツや音楽業界の勉強の時期だったね。で もその時からバンドのサウンドとメジャーの仕組みの中でやるより、本当に自分が好きなHip Hop/Jazz/Soulサイドの音楽をアンダーグラウンドでやりたいと思っていくようになったんだ。


――あなたの名が広く知られるきっかけとなった、Till Bronerとの『Blue Eyed Soul』での共演のいきさつを教えてください。


上の質問の続きになるけど、ちょうどその時期にTillと知り合う機会があってね。彼がプロデュースしていたドイツではすごく有名なシンガーの 作品にターンテーブルとスクラッチでまず参加したんだ。その後すぐ彼のアルバム『Chattin With Chet』にも呼ばれて、同じくターンテーブルで参加したんだ。そのことが縁でその後ずっと彼とツアーを回ってたんだけど、実はその時彼には一度も 僕がビートを作ったり、曲のプロデュースをしているとは言ってなかったんだ。でもその後1年ぐらいして次のアルバムの話になった時、「じゃー、ちょっ と試してみようか、、、。」なんて話していたら『Blue Eyed Soul』ができちゃった。って感じかな。


僕の中ではけっこう最初からSlum Village の『Fantastic Vol.2』 やD'Angeloの『Voodoo』のようなダーティなサウンドのイメージがあったんだけど。やっぱりそれを二人で統一した音にするのはそう簡単 じゃないよね。でも3ヶ月ぐらいしたら、だんだんあのサウンドが出てきてその後はもう作業にとっかかるだけだったよ。それと、トランペット・プレイ ヤーとして彼は本当に一流の人だよ。僕自身も本当にいろいろ勉強になったね。



『Translations』
  『Translations』
■色々試していたら3年もかかっちゃった(笑)


――このアルバムを制作するキッカケと制作にはどれくらいかかったの?


Tillと仕事をしたおかげでドイツやアメリカのジャズ・アーティスト達といろいろ仕事ができるようになって、そのライブ活動をしながら自分のスタジオを作って2003年ぐらいからスタートしたんだ。だからこのアルバムには2003年〜2006年に作った曲が入ってる。でも他の人を プロデュースするのと自分をプロデュースするのはぜんぜん違うね。どうやったら上手い具合に自分のサウンドを200%出すかに苦労した。 色々試していたら3年もかかっちゃった(笑)。


その後出来上がったものをレーベルの<Nesola>が気に入ってくれて、他のレーベルとは違って「ヴォーカルをフューチャーせず インストのまま出したい!」という僕のわがままも聞いてくれて、出す事になったんだ。同時に去年MySpaceを通してJazzy Sportと盛り上がって、「日本ではJazzy Sportと絶対一緒にやりたい!」という僕の希望が100%達成されたんだ。


――クレジットを見るとあなたは制作の上で全てをこなしているけど、使用している機材、曲をつくる上でいつも心かけていることがあったら教えて 。


だいたい毎日スタジオに入る時にもう「今日はこういうビートが作りたい」って想像して始めるね。初めはだいたいローズかな。それからビート、 ベース、でけっこう最後の方になってサンプル、ターンテーブル で味付けすることが多いね。打ち込みはとりあえずクオンタイズ(レコーディングしたデータのタイミングを補正すること)は出来るだけしないで、サンプルでプレイする時もできるだけワン・テイクでやるね。だから2〜3分のループだとしてもサンプリングではなく本当に生で打ち込みたいタイプなんだよ僕は。別にプレイしてるのは1小節1小節同じと言えば同じなんだけど、やっぱり通して聴くと全体がダイナミックになるよ。


サンプリングする時はだいたい、それにまたコードとか生のものを付け加えて行く感じかな。急にこれだっと思った時はその楽器買ってきたり、借りてき て自分でやってみることが多いね。フルートとかもそうだったね。ぜんぜんできないのに買ってきたその日に出来たのが「People」。できない人にはで きない人の味があっていいと思うよ。そういった所を大切にしたいね。




―続く―
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