LiSA 5thシングル「Rising Hope」リリース記念インタビュー

---まずは1月の武道館公演を終えて、武道館のステージから見た景色はいかがでしたか？

LiSA：ステージに上がる瞬間が今度出る映像（LiVE is Smile Always〜今日もいい日だっ〜in日本武道館）の冒頭にも入っているのですが、私の背中から客席がバーンと映し出されています。私の視界に一番に入ってきた景色が、ファンの皆さんの笑顔だったので“この人達と一緒にここまで来たのだな”という実感が一番に湧きあがった瞬間でしたね。

---私も当日のライヴを拝見させていただきましたが、ファンの皆さんと二人三脚でやり遂げたステージというふうに感じました。改めて振り返ってみていかがですか？

LiSA：武道館では完璧なライヴがしたくて、この日のために作戦を練ってタイミングを合わせて、ここでこういう事をするぞと、ひとつひとつイメージを作り上げていたのですが、自分の体が思い通りに動かなくて…。理想が崩れてしまった時に物凄く戸惑ったのですが、目の前にいる皆がそれに気付いて挽回してくれるかのように、声をいつも以上に大きく上げてくれて、いつも以上に動いてくれて、いつも以上に応援してくれて…この人達と一緒なら最後まで頑張れると思いました。皆と一緒だからこそ駆け抜ける事が出来た武道館でした。

---そんな武道館公演を経てリリースされる今回のシングル「Rising Hope」ですが、やはり武道館でのライヴを受けて、というところがあるのでしょうか？

LiSA：今回のシングルはアニメのタイアップも付いているのですが、作詞にも関わらせて頂いています。『魔法科高校の劣等生』の原作を読み終えてから歌詞を書きましたが、武道館のステージで感じたことをそのまま書かせて頂きました。武道館の後でないと絶対に書くことが出来ない歌詞ですね。

---というのは武道館で感じた悔しさの反動もあるのでしょうか？

LiSA：武道館のステージでは皆が私を信じてくれて最後まで精一杯応援してくれたので、ここでマイクを置いて逃げるわけにはいかないと思いましたし、ここで最後までやり遂げることが皆への感謝の証だと思ったので、あの時の気持ちがそのまま書いてありますね。

---なるほど。その強い気持ちは確かに感じますね。今回はアニメのタイアップもありますが、アニメの世界観を描きつつ自身の考えも一つの曲の中で反映させるのって難しくないですか？

LiSA：『魔法科高校の劣等生』の原作を読んでLiSAとして届けられるメッセージで共通するものはあるのかな？と考えた時に、それこそ兄妹愛とか劣等感とか、色んな感情を発見することが出来ました。特に司波兄妹の絆…「like」というよりは「love」なのかな。何があっても信じているあなたを守る、という強い気持ちが作品の中で描かれていて、そこは今の私の状況とリンクすると思ったので、それからはすんなりと書くことが出来ました。

---なるほど。では続いて曲調についてお伺いします。「Rising Hope」はこれまでのLiSAさんの曲のなかで一番と言えるくらい激しくハードですよね。このようなアレンジに至った経緯は？

LiSA：一昨年はアニメ・タイアップを歌う際の作品への寄り添い方を勉強させてもらって、去年一年は作品に寄り添いつつも、LiSAの色を押し出すことにトライさせてもらって。今回の「Rising Hope」は今まで培った集大成というか、LiSA全開の曲だけど、アニメの世界観もきっちり表現できているという奇跡的なマッチですね。どちらにもバッチリあっているけど、一切妥協なしの曲になっているのではないかと思います。

---作曲を担当されたUNISON SQUARE GARDEN田淵さんとは曲に関する打ち合わせなどはあったのですか？

LiSA：田淵さんには絶対の信頼があるので具体的なリクエストみたいなものはなかったのですが、ライヴで皆と一緒に歌える曲が欲しいとだけお願いしました。

---確かに2番のラップの掛け合いとかはライヴでめちゃくちゃ盛り上がりそうですよね。

LiSA：レコーディングの時に2番のラップのパートを歌うのが楽しくって（笑）。そこばかり集中して歌っていたのでアニメでラップパートが流れないのが残念です（笑）。

---では「Rising Hope」の聴きどころや推しポイントは？

LiSA：アニメ・タイアップ楽曲の歌詞を書くのは今回が初めてなのですが、いろんな景色を見せてくれる曲だと思うので言葉のひとつひとつを感じながら聴いてほしいなと思います。

---続いて「Rising Hope」の衣装についてお伺いします。とても激しい曲調とは裏腹に春らしく爽やかな印象です。どのようなコンセプトなのでしょうか。

LiSA：今回の衣装はグリーン・白というのがテーマカラーなのですが、『魔法科高校の劣等生』の作中でキャラクターが着ている制服がモチーフになっています。もし私が『魔法科高校の劣等生』の世界にいたらどういう格好をするかな、と考えてスクール・テイストを残しつつも、LiSAらしくラフな感じも押し出してみました。あとは肩の部分のぽわってしているのが自分の中でブームだったのでそれを作って欲しいとお願いしました。衣装はいちから作っているので何をどうして欲しいというのは言い放題でした（笑）。

---「Rising Hope」ということでベタな質問ですが、LiSAさんはどんな時に希望を感じますか？

LiSA：うーん、新しい何かを始める時ですかね。CDを出す時もそうですし、なにか新しいモノを作る時もそうですし、そういう瞬間に皆と新しい景色を観たいなという希望を感じます。

---ちなみに今年新たに始めてみたい事ってなにかありますか？

LiSA：色々あって…実はポールダンスがやりたいです（笑）。

---ポールダンスってあの棒に捉まって踊るアレですよね？なんでまた？

LiSA：何かひとつ自分の特技になるものが欲しいなと思っていて、今年こそ始めてみたいと考えています。筋力トレーニングにもなるし、ステージでの見せ方のひとつとして勉強にもなると思いますし。自分のライヴで披露するとかではないですよ（笑）。

---あ、そうなんですね（笑） ではカップリング楽曲についてもお伺いしたいと思います。まずは「ポーカーフェイス」から簡単に解説をお願いします。

LiSA：この曲は今いる場所から抜けださなくちゃ、という曲です。自分のライヴでは毎回、皆に楽しんで貰いたいと思っているので、盛り上がる鉄板があったとしても、もっと違う新たな何かが出来るのではないかということは常に考えています。そんな気持ちを歌った曲ですね。

---では続いて「アシアトコンパス」をお願いします。ポップで楽しい曲ですね。

LiSA：この曲は歌詞を書くのが凄く楽しかったです。武道館が終わった後に書いたのが「Rising Hope」とこの「アシアトコンパス」なんですね。「Rising Hope」はステージの上での気持ちを歌った曲ですが、「アシアトコンパス」はステージを降りた後の気持ちを素直に歌った曲です。武道館を終えた後は悔しさもあって一週間くらい落ち込んでいたのですが、周りの皆が励ましの声をかけてくれて前向きな気持ちになることが出来ました。またここから挽回しなくちゃいけないし、ここからが私の見せ所だぜ！という気持ちを明るくポップに歌詞にしたのがこの曲です。

---では最後に「雨上がりの空とキミ」をお願いします。とても優しい印象の曲ですね。

LiSA：この曲はそれこそ優しい気持ちを歌った曲ですね。『魔法科高校の劣等生』の深雪ちゃんはとても優しいキャラクターで、お兄ちゃんを想う気持ちというか、とても大きな愛情があって、彼女の優しさに感銘を受けてこういう優しい曲にしてもらいました。

---シングルと武道館ライヴ映像のリリース後の6月にはライヴハウスツアーも控えていますね。7月には富士急ハイランド・コニファーフォレストでの大きなライヴも予定されています。

LiSA：私にとってライヴハウスはホームだと思っているので、今から楽しみですね！また武道館を経てからのライヴハウスということで、今までとは違ったライヴをお見せ出来ると思います。富士急は夏の野外ライヴということでツアーとも全く違ったスペシャルなライヴになるので期待しかしないでください！

---それでは最後に新譜のリリースとライヴを心待ちにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

LiSA： 「Rising Hope」はアニメを観ていても、MVを観ていても、音楽だけを聴いていても色んな景色が見られる凄く楽しい楽曲になっています。色んな場所で聴いて色んな景色を皆に体感して欲しいな、と思います。「Rising Hope」ぜひ宜しくお願いします！

---有難うございました！

LiSA：ありがとうございました！

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