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第22回ミュージック・ペンクラブ音楽賞 決定!

Saturday, February 13th 2010


 


 1966年に発足したミュージック・ペンクラブ・ジャパン(旧名称・音楽執筆者協議会)が1987年以来、毎年発表している「年間音楽賞」。音楽の言論分野で活動するクラシック(吉田秀和、池辺晋一郎ほか)、ポピュラー(岩浪洋三、湯川れい子、鈴木道子ほか)、オーディオ(菅野沖彦、貝山知弘ほか)の3部門の会員、約200名の自主投票によって選出したものです。各分野の優れた業績に光をあて、音楽界の発展、活性化に役立てようと願っております。今回からは「ベスト・ニュー・アーティスト」を加えさせていただきました。

ミュージック・ペンクラブ・ジャパン 会長 青澤唯夫
> ミュージック・ペンクラブ・ジャパンHP





    音楽評論家・批評家たちが、各自の著述原稿にまつわる権利保護を目的とし、1966年に40名程のメンバーで発足しました。当初の名称は『音楽執筆者協議会』。設立時から、クラシック/ポピュラー/オーディオの会員たちが、分野を越えて参加し、交流をはかっています。音楽批評家やミュージック・ライターたちが作った日本唯一かつ全国規模の権益保護団体。言論をもって音楽文化の向上を目指すことを第一に、会員たちの著述物に附随する著作権攘護を目的に活動してきました。  近年では、当初に比べ、会全体として文化活動の比重も増すようになってきています。作曲家・文芸評論家・DJ・音楽学者・プロデューサー諸氏をはじめ、音楽関連の文筆執筆を兼務している人々が数多く名を連ねるようになり、会員内訳も多様化しています。1994年、ペンをもって音楽と係わる人材を集めた組織としての面に光を当て、従来からの『音楽執筆者協議会』の名称を改め、現在の『ミュージック・ペンクラブ・ジャパン』へとその名を変更しました。2010年現在、会員登録は約200名。

協力:ミュージック・ペンクラブ・ジャパン事務局長 越谷政義(Mike M. Koshitani)
> Mike's Rolling News of THE STONES
 
 


交響曲全集 ラトル&ベルリン・フィル(3CD+2DVD)HQCD仕様
 

 『ブラームス:交響曲全集/サイモン・ラトル ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団』
 (EMI ミュージック・ジャパン/TOCE-90097〜99)

 2002年よりベルリン・フィルの芸術監督をつとめるラトルが、満を持して世に問うた感のあるブラームス交響曲全集。いずれもベルリン・フィルが持つ能力がいかんなく発揮された重厚かつ精緻な音楽が特徴的。現代のドイツ人気質を反映したブラームスと言えばよいだろうか。ブラームス作品は保守的というレッテルが張られがちだが、そこに共存する新しい要素を鮮烈に打ち出した、圧倒的な量感と膨大な情報量を併せ持つ演奏だ。 (岡本稔


交響曲第7番 スダーン&東京交響楽団(シングルレイヤーSACD)
 

 『交響曲第7番 スダーン&東京交響楽団』
 (エヌ・アンド・エフ/NF-61202=SACD NF-21202=CD)

 スダーンが東京交響楽団の音楽監督に就任して以来、5年間でこのオーケストラは驚くほどの飛躍を遂げた。このCDの成功はスダーンの歌に満ちた表現と明確なリズムを重視した構成を、オーケストラ全員が心から同じ思いで表現することが出来たからに他ならない。ここではスダーンと東響がブルックナーを自らの音楽として語りかけてくれる。今回はオーディオ部門の受賞もあり、すべての面でのパーフェクト受賞となった。 (廣兼正明


マルク・ミンコフスキ指揮 ルーブル宮音楽隊

Photo:Elisabeth Carecchio
 

 「マルク・ミンコフスキ指揮 ルーブル宮音楽隊」
 2009年11月5日、6日 東京オペラシティ コンサートホール
 > マルク・ミンコフスキ作品一覧はこちら

 古楽器の演奏が広く関心を集める中、ルーブル宮音楽隊初来日は衝撃的ですらあった。みずみずしい響きはもちろんのこと、それに終わらない成果を極東の果てに伝えてくれた。演奏会とは何か、何のために音楽をするのか、そんなことまで考えさせるものであった。オリジナルな音を追求するルーブル宮音楽隊の姿勢は、公演すべてに貫かれていた。わが国にも「一期一会」という言葉がある、彼らのメッセージは心深く沁みわたった。  (宮沢昭男)


ハイドン・フロジェクト/フランス・ブリュッヘン・プロデュース&指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団

Photo:K.Miura
 

 「ハイドン・プロジェクト/フランス・ブリュッヘン・プロデュース&指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団」
 2009年2月6日〜28日 すみだトリフォニーホール
 > フランス・ブリュッヘン作品一覧はこちら

 没後200年記念の≪ハイドン・プロジェクト≫。新日本フィルハーモニー交響楽団が、フランス・ブリュッヘンを指揮に迎え、オラトリオ「天地創造」と交響曲「ロンドン・セット」を演奏。「天地創造」は柔らかい響きと滋味あふれる表現力豊かな演奏。交響曲もノン・ヴィブラート奏法で、全12曲の多種多様な性格を、秀逸なアンサンブルを生かした鮮やかな表現と包容力豊かな響きで再現。上質かつ至福の音楽は、忘れられないものになった。 (横堀朱美


ヘンデル 創造のダイナミズム/ドナルド・バロウズ編 藤江効子/小林裕子/三ヶ尻正・訳
 

 「ヘンデル 創造のダイナミズム/ドナルド・バロウズ編」
 藤江効子/小林裕子/三ヶ尻正・訳 (春秋社)

 ヘンデルの没後250年を期して翻訳出版された600ページにおよぶ大著で、彼の生涯と作品を多角的な視点から読み解いている。ヘンデル作品の校訂で名高いバロウズが編纂、多岐にわたるテーマを各専門家が分担執筆。「創造の背景」「音楽の諸相」「上演をめぐる視点」の3部からなり、付録としてヘンデルの年譜、作品リストなどが掲載されている。バッハと比べて親近感が薄い私たちの国で、ヘンデルを深く知るための貴重な書籍の出版を讃えたい。 (青澤唯夫


日向由子
 

 日向由子(メゾソプラノ)

 温かい歌声で人気のある日向由子は、東京芸術大学声楽科、国立パルマ音楽院“アリーゴ・ボイト”を卒業。在伊中に活動を始め、宗教曲のソリストや、「コシ・ファン・トゥッテ」(ドラベッラ)「蝶々夫人」(ケイト)他の諸役で好評を博す。2009年、待望のファースト・アルバム『アル・ディ・ラ〜美しきイタリアン・メロディー』をリリース。実力と魅力のほどを満喫させるデビュー作として注目された。今後のさらなる飛躍が期待される。  (横堀朱美




交響曲第7番 スダーン&東京交響楽団(シングルレイヤーSACD)
 

 『交響曲第7番 スダーン&東京交響楽団』
 (エヌ・アンド・エフ/NF-61202=SACD)

 2009年3月、東京交響楽団の本拠地ミューザ川崎シンフォニーホールでのライヴ録音。音楽監督ユベール・スダーンの彫琢によりオケが到達した境地を優れた録音コンセプトが捉えた。ブルックナーの後期交響曲というと壮麗な音の大伽藍を想像するが、ここに聴く音楽は、細部まで音符を慈しみ磨き抜いた繊細でしなやかな叙情歌、ブルックナーの音楽のナイーブさと≪歌≫を私たちに体験させる。 (大橋伸太郎)


Extreme HARD GLASS CD/ガラスCD
 

 「Extreme HARD GLASS CD/ガラスCD」
 (有限会社 エヌ・アンド・エフ セーラー万年筆株式会社)

 エヌ・アンド・エフとセーラー万年筆の共同開発による「Extreme HARD GLASS CD」は、ポリカCDに比べ、物理特性・耐久性・光学特性・ディスク質量・トラッカビリティ特性・信号特性等の飛躍的なグレード・アップにより、音質が向上したということに止まらず、単なる音楽媒体という次元を超え、音楽文化そのものを長期保存するために絶対に必要とされるアイテムとなる。また、「神の手」と呼ばれるロボット機器の技術開発により、市販能力も一段と期待できる。 (上田和秀)




映画「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」

(c)2009 The Michael Jackson Company, LLC. All Rights Reserved.
 

 映画「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」
 (ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)

 稀代のエンタテイナー、マイケル・ジャクソが2009年7月からロンドンで行う予定だった『ディス・イズ・イット』ツアー。マイケルの2009年6月25日の急死によって、幻のツアーとなったが、そのリハーサル模様を収録した記録映像を映画化した。この映画によって、マイケルがツアーで伝えたかったメッセージ≪地球を癒そう、治そう≫がより多くの人々に伝えられるようになったのは実に皮肉であり、運命的でもある。 (吉岡正晴


ソフトリー・アズ・アイ・リーヴ・ユー/マーサ三宅
 

 マーサ三宅 『ソフトリー・アズ・アイ・リーヴ・ユー』
 (ティートックレコーズ/XQDN-1021)

 これが「ラスト・アルバム」というつもりで吹き込んだという作品。歌に気持ちが入っていて、一曲一曲の内容が、聞き手の目に浮かんでくるような見事な表現力で歌われる。特に、自動車事故のため夭折したトランペッッター、クリフォード・ブラウンの死を悼んでベニー・ゴルソンが書いた「アイ・リメンバー・クリフォード」は、その不慮の事故を聞いた時の悲しみが伝わって来て胸を打つ名唱。北島直樹(p)のトリオに増尾好秋(g)、伊勢秀一郎(tp、flh)が加わる伴奏陣も好演。 (高田敬三)


「SIMON & GARFUNKEL OLD FRIENDS TOUR 2009」
 

 「SIMON & GARFUNKEL OLD FRIENDS TOUR 2009」
 > サイモン&ガーファンクルの作品一覧はこちら

 サイモン&ガーファンクルは1960年代初めから活躍する伝説の名デュオだが、解散宣言のないままソロとなってから約40年がたつ。その間、時々再結成コンサートを行ってきた。中でも今回の来日公演は印象に深く刻まれている。アート・ガーファンクルの声は往年とは異なるが最もよく出ていて、のびのびとした魅力的な歌声を聴かせ、ポール・サイモンのギターや歌も聴き応えがあり、熟年の味わい深い感動を呼ぶコンサートだった。 (鈴木道子


富士通コンコード・ジャズ・フェスティバル

Photo:ジャズワールド/内田晃一
 

 「富士通コンコード・ジャズ・フェスティバル」
 2009年11月1日 五反田・ゆうぽうとホール
 > 「富士通コンコード・ジャズ・フェスティバル」関連作品一覧はこちら

 24回目を迎えたジャズ・フェスティバル、これまで外国人アーティストによるものだったが、今回初めて≪ポール・ウィナーズ〜ヒストリー・オブ・ニッポン・ジャズ≫と題し北村英治、日野皓正らスイングジャーナル誌の読者投票1位経験者を中心に日本のトップ・ジャズメンを集めたステージが第一部で展開。アーティストが固有の魅力が十分に発揮され、聴衆が音楽を堪能できる構成・演出が見事だった。大ホールでのジャズ・コンサートが少なくなってきた昨今だけに、とても貴重なフェスティバルでもあった。 (高田敬三)


知ってるようで知らない映画音楽おもしろ雑学事典/大日方俊子・著
 

 「知ってるようで知らない映画音楽おもしろ雑学事典」
 大日方俊子・著 (ヤマハミュージックメディア)

 大型本ではないが、中味はぎっしりつまっているし、映画音楽に関するほとんどすべてのことを正確なデータをふまえて教えてくれる。雑学事典とあるが、雑学だけでなく、映画音楽の歴史や本流について歴史と中味を教えてくれる。また巻末の米、英、日のアカデミー音楽賞の受賞作などに関する一覧表も大いに役立つ。著者は元TBS-TVディレクターで、映画音楽、ミュージカルに詳しく、流行歌の作詞家としてヒット曲賞も受賞している。 (岩浪洋三


ダイアン・バーチ
 

 ダイアン・バーチ

 ダイアン・バーチはアルバム『バイブル・ベルト』でデビューを飾った、ニューヨーク出身の女性シンガー/ソングライター。恵まれたルックスと、キャロル・キングやローラ・ニーロを思わせる作風、歌声で大きな話題を呼んだ。日本ツアーも成功させている。サザン・ソウル、ゴスペル、ブルースなど、米ルーツ・ミュージックを継承し、それを新たな形で発展させる可能性を秘めた、稀有な新人である。 (細川真平)




マイケル・ジャクソン
 

 > マイケル・ジャクソンの作品一覧はこちら

 マイケル・ジャクソンは少年時代から兄たちとジャクソン5で活躍してきたが、1980年代に入ってからの功績はめざましい。MTVに黒人への扉を開いたのはマイケルであり、『スリラー』ではミュージック・ビデオ時代をもたらし、同アルバムは最多売上げでギネスブックに記録。その卓越したダンスと音楽の一体化、R&B、ロック、ポップの統合はじめ、世界中に影響を与えた功績は大きい。突然の死は惜しまれるが、キング・オブ・ポップと称えられる彼が残した芸術は今もいきいきと異彩を放っている。 (鈴木道子



忌野清志郎
 

 > 忌野清志郎の作品一覧はこちら

 R&Bやブルース、ロックへの愛情を音に滲ませながら、忌野清志郎は58年の生涯を鮮烈に駆け抜けた。1970年にRCサクセションの一員としてレコード・デビュー。「スローバラード」「雨あがりの夜空に」「トランジスタ・ラジオ」等、記憶に残る名曲を放ち、ソロ活動や別ユニットでも金字塔を連発。まさに≪不世出≫という言葉そのものの傑物だった。2010年3月に、89年に録音されていた幻の音源『Baby #1』がリリース。 (原田和典




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