Ska From The Vaults Of Wirl Records

ジャマイカの政治家、エドワード・シアガによって1950年代の後半にキングストンで設立されたレーベル、WIRLレコーズの貴重なスカの音源をコンパイルしたアルバム『スカ・フロム・ザ・ヴォールツ・オブ・WIRLレコーズ』。

スカは1961年から1966年の間にジャマイカで生まれた音楽に与えられたジャンル名だ。アメリカのリズム＆ブルーズやドゥー・ワップをべースにしており、音楽をプレイする為にキングストンのサウンド・システム（野外ダンスパーティを提供する移動式の音響設備）が使われた。アメリカのレコードはメロウななサウンドから始まるものが多かったが、ジャマイカの人達はよりアップビートなものを好んだ。そうしたこともあり、サウンド・システムのプロデューサー達はこうした要望に答えるようになっていった。こうしてクレメント・シーモア・ドッド（Sir ‘Coxonne’Dodd）やデューク・リード（Duke Reid）といったプロデューサーは、ジャマイカのトップ・ミュージシャン達をレコーディングの為にスタジオに駆り出したのだ。WIRLレコーズ（West India Records Limited）はジャマイカの政治家、エドワード・シアガ（Edward Seaga）によって1950年代の後半にキングストンで設立されたレーベルだ。彼はジャマイカの音楽を広める為のアウトレットを必要としていたのだ。ジャマイカが独立した1962年、アレクサンダー・バスタマンテ政権が樹立すると、エドワード・シアガは保健・開発大臣に就任した。その為、エドワードはバイロン・リー（Bryon Lee）にレーベルを売却。その時にWIRLレコーズはDynamic Soundsへと名前を変更した。当アルバムはWIRLレコーズのベストなスカをコンパイルした作品だ。今日でもそのサウンドは昔のように新鮮に鳴り響いている。
（メーカー・インフォメーションより）