ブラックミュージックの新たな可能性を示したと同時に一つの到達点のような音楽です。 ニコレイが作り出す幻想的でメロウネス溢れるトラック、その世界へ誘い込むようなムーシナーとヤーザラーの女性ヴォーカル陣、その中で光るソウルフルで人間味を感じさせるフォンテのリードヴォーカル、この絶妙なバランスが素晴らしいです。実際エレクトロ色が強いはずなのにバンドサウンドのような温かみを感じさせるところも良いというか凄い。 音楽ジャンルはフォーリンエクスチェンジと言いたくなるようなオリジナル溢れるサウンドです。中毒性も高く、ハマるとしばらくこのアルバムの幻想を追い続ける羽目になります。その逆に歌ものとして「あーいい曲だな」といった単純な感想でも全然OKな素敵な１枚です。

CDは持っているのですが、アナログ盤を手に入れらないままでした。ジャケ写といい内容といい、インスト盤も含めて買いの一枚です。