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森は知っている

Shuuichi Yoshida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344027541
ISBN 10 : 434402754X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2015
Japan

Content Description

自分以外の人間は誰も信じるな――
子供の頃からそう言われ続けて育てられた。
しかし、その言葉には、まだ逃げ道がある。
たった一人、自分だけは信じていいのだ。

南の島の集落で、知子ばあさんと暮らす高校生の鷹野一彦。
東京からの転校生・詩織の噂話に興じるような、一見のどかな田舎の高校生活だが、その裏では、ある組織の諜報活動訓練を受けている。
ある日、同じ訓練生で親友の柳勇次が、一通の手紙を残して姿を消した。逃亡、裏切り、それとも? その行方を案じながらも、鷹野は訓練の最終テストとして初任務につくが――。
過酷な運命に翻弄されながらも、真っさらな白い地図を胸に抱き、大空へと飛翔した17歳の冒険が、いま始まる!

「ここよりももっと良い場所、あるよな?」
「あるよ、いっぱい。私たちが知らないだけで」

ささやかでも確かな“希望”を明日へと繋ぐ傑作エンターテイメント!

[著者紹介]
1968年長崎県生まれ。97年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞しデビュー。2002年『パレード』で山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で芥川賞、07年『悪人』で毎日出版文化賞、大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞を受賞

【著者紹介】
吉田修一 : 1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。97年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年『パレード』で山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で芥川賞、07年『悪人』で毎日出版文化賞、大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    単発作品と思いきや、「太陽は動かない」の鷹野一彦の前日譚、AN通信のシリーズでした。テンポも良く一気読みです。最近、幼少期に酷い虐待を受けたり、ネグレクトされた主人公が増えている気がします。NEWSでもそういう事件は多いですし、作家の皆様も必然的に興味をもってしまうのでしょうか?そうだとすると遣り切れない時代ですね。

  • 海猫

    産業スパイの誕生譚であるが、青春小説的な味わいが先にきて、甘酸っぱい。凄絶で辛い過去に苦悩する鷹野が、生きることに立ち向かう展開には心打つものがあり、印象に残る台詞も多々あった。スパイの任務にしても、やたら地に足の着いた現実感がある。終盤の二転三転する展開など面白い。しかし派手な見せ場を売りにする、ハリウッド風のスパイアクションとは一線を画した内容。純文学的な文章や著者の問題意識があった上で、エンターテイメントをやってる印象。ナイーブさと非情さのミックスが独特。カバーのスチールが内容に合っていい感じ。

  • ナイスネイチャ

    図書館本。「太陽は動かない」を読まずにこっちから。孤児を産業スパイとして育て上げる組織の話。身体に爆弾仕掛けるのはちょっと現実離れしている感は否めませんが、臨場感あり読みやすかった。

  • Satomi

    産業スパイ鷹野一彦シリーズ。鷹野がAN通信の情報員として最初の任務を完遂するところまでを描いた『太陽は動かない』のエピソードゼロ。スパイという非日常的な育成過程なのに、17才の少年の揺れる想いが嫌というほどリアルに、生きること、信じることを訴えかけてくる。鷹野と柳の友情、ネグレクトの過去を克服すべく離島での生活、青春小説のような高校時代を描いた前半部分は思わず胸が熱くなる!!

  • しんたろー

    産業スパイ・鷹野の若かりし頃を描いたシリーズ第2弾。鷹野の過酷な事件を垣間見せながら「スパイが暗躍するサスペンス」と「友情や恋を絡めた青春ドラマ」の2本軸で描かれていて、そのハードボイルドタッチの文章と構成の巧さで、じっくり楽しめる。現在のクールな鷹野が頷ける過去の経緯はドラマチックで映像的。そして、鷹野の親代わりになる風間の厳しい父性と富美子の切ない母性に胸を打たれる個所も多く、二人が陰の主役とも言える。第3弾を近い内に書いて貰いたいし、お互いに中年になった詩織や柳と再会するシーンも是非お願いしたい❤

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