CD

Schoenberg: Verlkarte Nacht.Pelleas And Melisande

Schoenberg, Arnold (1874-1951)

User Review :4.5

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
UCCG4665
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

ザ・オリジナルス Special(第2弾)
アナログ時代の音源をハイ・ビット・リマスタリングで蘇らせたシリーズのリニューアル!(一部デジタル録音も含みます)
不滅の名盤がルビジウム・カッティングで更に蘇る!


シェーンベルク:浄夜、ペレアスとメリザンド
カラヤン&ベルリン・フィル


シェーンベルクが書いた最も編成の大きなオーケストラのための作品『ペレアスとメリザンド』におけるカラヤン演奏は豊かでセンシティブなバランスをそなえ、『浄夜』では大きな深みと響きのゆたかさを楽しめる、見事な演奏。(ユニバーサル ミュージック)

【収録情報】
シェーンベルク:
・浄夜 op.4 (1899)(弦楽合奏版1943)〜リヒャルト・デーメルの詩による
・ペレアスとメリザンド op.5 (1902-03)〜モーリス・メーテルリンクによるドラマに基づく管弦楽のための交響詩
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン

 録音時期:1973年12月(浄夜)、1974年1月(ペレアスとメリザンド)
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(セッション)
 OIBP

【OIBP(オリジナル・イメージ=ビット・プロセッシング)】
オリジナル・アナログ・マスターテープに詳細に記録されている録音データに基づき、DGが開発した最新のテクノロジー「オリジナル=イメージ・ビット=プロセッシング」(略してOIBP)による、録音テイクごと丁寧にバランスやアコースティックを調整して、演奏家が望んだであろう、そして、エンジニアが録ろうとしたであろう、オリジナル・サウンドをより鮮明に、より表現豊かに再現しています。1本のマスター・テープのために割く作業内容は、大変に神経のいるもので、出来上がるまでにかなりの時間を要します。このように制作されたアルバムは、また新たな感動をもって聴くことができます。(ユニバーサル ミュージック)

Track List   

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Comprehensive Evaluation

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カラヤンの遺産に、改めてじっくり向き合っ...

投稿日:2022/02/13 (日)

カラヤンの遺産に、改めてじっくり向き合ってみた。 「浄夜」(HMVの表記に従った)op.4の演奏は、同曲の究極的な美演の一つだろう。 もう冒頭から、ここまで雰囲気のある演奏はなかなか無いのだ。 全ての旋律にカラヤンの表現したかったニュアンスが溢れており、繊細な表現から圧倒的に力強い全合奏まで、弦楽合奏の表現力の究極に近いものを聴かせる。 細部をいたずらに強調することなく、巧みに響きの海に沈めており、聞き手が心地よく作品世界に酔えるように演出されている。 全体的には、愛の世界を深く描くというのとも少し違う感じもするが、曲の終わりに近付いた部分で、カラヤンは非凡な解釈力を見せる。 初期のシェーンベルク作品の中でも、この「浄夜」や弦楽四重奏曲第1番は、聞き手が「もう終わる頃だろう」と思ってから更に曲想が展開する。「浄夜」の場合、370〜390小節の第2主題の再現部がそれに当たり、ここを「まだ続くのか、冗長だなぁ」と感じさせるか、「2人の愛が更に深まっているなぁ」と感じさせるかで、演奏の成功、不成功が分かれるのだ。 対位法を駆使しつつ転調を重ねるこの部分からラストまでを、カラヤンは、他の部分の倍ほども丁寧な演奏をしている。それが、この演奏を感動的にしているのである。 もう一曲は交響詩「ペレアスとメリザンド」op.5だ。グレン・グールドはこの曲について「リヒャルト・シュトラウスの偉大な交響詩のどれと較べてもひけをとらない、少なくとも同等の価値はあると思う。」(鈴木圭介訳『グールドのシェーンベルク』より)と述べている。 私自身はあらゆる交響詩の中で一番好きな曲である。このカラヤン盤は私が同曲を聴いた最初の演奏であったが、およそドラマチックな解釈力という点で、これを超える演奏は未だに聴いたことがない。 全ての旋律にカラヤンの想像力が生き生きと吹き込まれ、他に類を見ない緩急豊かな展開と、オケの圧倒的な機動力で、聞き手をぐいぐいと作品世界に引き込んでいく。 カラヤン以降の多くの演奏ほど細部を強調していないが、無数の楽器を鳴らしつつ、全体の響きを見事に自分のイメージに整えている。 どの部分も素晴らしいが、一つだけ例を挙げよう。 ペレアスとメリザンドが、遂に互いの思いを打ち明け、2人の愛が燃え上がる場面。それを物陰からゴローが、嫉妬と殺意をたぎらせながら見ている。 ペレアスを刺殺せんとするゴローの刀がキラリ!と光る。それに気付き、命の危機が迫っていることを悟っても、2人の愛は最早止められない! その、刀のキラリ!を、ピッコロに物凄いスピードで吹かせているのは、カラヤンだけだ。 このキラリ!が恐ろしく劇的な効果を発揮している。 ここを他の指揮者のように遅く「ピラリラリラ」と吹かせると間抜けになってしまう。一聴するとカラヤンの独断的な創作のようだが、シェーンベルクはここに「hastig」(急いで)という指示を書き込んでいるのだ。 一人、カラヤンだけがシェーンベルクの指示を的確に音楽のドラマと結びつけているのである。 この一曲の演奏を聴いただけでも、カラヤンという指揮者が他を寄せ付けないほど非凡な想像力の持ち主であったことがよく分かるのである。 音質は、今日の録音ほど鮮度が高くないが、装置の質が良ければ、この遺産の価値を今なお十分に味わうことできよう。

伊奈八 さん | 茨城県 | 不明

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少なくともロマン派から20世紀前半の独墺系...

投稿日:2014/03/26 (水)

少なくともロマン派から20世紀前半の独墺系音楽を本気で演奏したときのカラヤン+BPOは空前かつ絶後です。このCDは他と比較しちゃいけません。真似ることも絶対に不可能です。

solomon さん | 東京都 | 不明

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ベルリンフィルの弦楽合奏は鳥肌がたちます...

投稿日:2013/05/19 (日)

ベルリンフィルの弦楽合奏は鳥肌がたちます。 「浄夜」の決定盤ではないでしょか。

abbadondon さん | 栃木県 | 不明

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