私が気に入ったのは、シェエラザードと展覧会の絵です。テミルカーノフは、STペテルブルクPOだけでなく、ロイヤルPOや、ニューヨークPOも指揮していて、これまた素晴らしい。テンポは遅めながらも、じっくりと聴き手を魅了させてくれて、嬉しい名演といえます。春の祭典、イタリア奇想曲も共に必聴です。

遅めながらもシェエラザードのテンポ感は良い。 ただ、チェリビダッケ、シャウトし過ぎ（笑） 火の鳥はカスチェイでミスが目立つ。ついていけてない。 フィナーレの７拍子からは何処の大聖堂で録音しているんだろうか，と思うほどに響きが変わるものの，ティンパニのＨのマレットがしっくりこない。うーん，スコア通りではあるけれど。力より響きを重視した，ということだと思います。

ストコフスキー３回目、５１年のシェラザード。モノラル時代は間違いなくトップの演奏だったに違いない。後のロンドン響のものと比べれば、かなり原典主義（笑）だが、豪華絢爛でエネルギッシュ、かつロマンティックなストコフスキーらしい演奏。音は時代を考えればまあまあというところか。しかし、ペトルウシュカが凄い！シェラザード以上の華麗な音で、寄せ集めオケとはとても思えない。よほどの名手たちが楽しんで腕を見せ合ってる感じ。ステレオ録音なら同曲間違いなくトップの演奏といっても躊躇しません。