Koi No Tsumi

今、世界で最も注目される鬼才・園子温！ようこそ、愛の地獄へ。話題騒然の大ヒット作『冷たい熱帯魚』のその先へ･･･かつてない美しき究極作！

ハードコアな猟奇描写とエロスが渦巻く問題作ながら、爆発的な大ヒットを記録した『冷たい熱帯魚』の衝撃も記憶に新しく、園子温監督は沸騰する期待の中で、またもや前人未到の「その先」へと歩みを果敢に進め、『冷たい熱帯魚』に続き、実在の事件をベースに2時間半のボリュームで観る者たちを愛と性の彼岸へと連れて行く究極のエンターテインメントを作り上げた！

2009年に『愛のむきだし』でベルリン国際映画祭「カリガリ賞」、「国際批評家連盟賞」受賞、2010年に『冷たい熱帯魚』でヴェネチア国際映画祭<オリゾンティ部門>正式出品、2011年に本作でカンヌ国際映画祭<監督週間>正式出品にて初参加。『恋の罪』は3年連続で三大映画祭出品という快挙を成し遂げた園監督のキャリアを揺るぎないものにする記念碑としても位置づけられるだろう。

水野美紀×冨樫真×神楽坂恵 3人の女優が身も心もむきだしの演技バトルで魅せる女の生き様に心震える！

悪の華をスクリーンに咲かせる妖艶なヒロインたち。役者生命を賭けた渾身の熱演で、3人の女優がこの難役に挑んだ。

『踊る大捜査線』シリーズを始め、幅広い役柄をこなし、自ら演劇ユニットを主催するなど、精力的な活動で注目を集める水野美紀。仕事と幸せな家庭を持つにも関わらず、愛人との関係を断てない女性の渇きを繊細かつリアルに演じている。『犬、走る』（98）など数多くの映画・舞台で活躍する冨樫真が演じるのは、社会的な地位がありながら狂ったように体を売る女。役柄に憑依したような怪演は観る者を物語に引き込む。そして、『冷たい熱帯魚』の人妻・妙子役を演じた神楽坂恵が迫力ある演技で貞淑なセレブ妻の変貌を演じた。彼女たちが体当たりで魅せるのは、R-18の禁断の世界。また、激しいエロスが充満するドラマの中、詩人・田村隆一の「帰途」を引用した文学的アプローチ、映画『ベニスに死す』（71）でも知られるマーラー交響曲第5番の使用など、クラシカルなムードも付与され、映画全体がバロック建築のように圧倒的な荘厳さで構築されていく。

なぜ、女は殺されたのか？誰も見たことのない壮絶な愛の地獄が始まる。