CD Import

Symphony No.1 : Igor Markevitch / Gewandhaus Orchestra (1982)

Mahler (1860-1911)

User Review :4.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
TALT027
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

眼光鋭くオケをドライブ、恐ろしく真剣な爆裂ぶり。
厳しく鍛え上げた先にある、ライヴならではの強烈な劇的さ!
マニア御用達の隠れ名盤、マルケヴィチの『巨人』が涙の復刻!


ターラ・レーベルの名盤に最新リマスタリングを施し復刻いたしました。
 マルケヴィチ死の一年前。これが晩年の演奏なのか? 冷徹にして熾烈! まがまがしいポリフォニーが気味悪いほどに個別に厳しくコントロールされた演奏で、異質なものが多層的に組み合わさって音楽が成り立っているマーラーの独自性が異常に際立っています。一見即興的な熱っぽいテンポ変化は同時に深く考え抜かれたもので、大きなタメを作れば畳み掛けるようにテンポを巻いて遅れを取り戻したりと隙のないバランス感覚を備えており、興奮をあおりつつも指揮者は冷静、聴きこむほどに充実感を味わえる演奏です。
 そして誰もが驚愕するであろう、フィナーレにおける打楽器の大爆音。破壊の暴徒と化したティンパニ、バスドラム! マルケヴィチの妥協なき真剣な爆裂ぶりが凄まじく、一回性のライヴとしての劇的さが見事に炸裂。理性を保ちうるギリギリのバランスで突き進み、崩壊寸前の壮絶な狂騒へと駆り立てる危険極まりないラストは圧巻。こんな恐ろしい綱渡りを完遂させられるのはマルケヴィチのみ。観客の熱狂的拍手もしっかりと収録しております。
 天性の才能ほとばしる音楽家、イーゴリ・マルケヴィチ[1912-1983]は現代音楽作曲家としてキャリアをスタートしますが、のちに指揮に専念することを決意し、作曲をやめ、自作を指揮することも拒んで他者の作品の演奏に身を捧げ膨大なレパートリーを手にします。活動の場も幅広く、実に50か国以上で指揮。眼光鋭くスコアを細部まで掘り下げ、同時に全体の構成を見極め、常に厳しい音楽を作り上げた大指揮者です。(販売元情報)

【収録情報】
● マーラー:交響曲第1番ニ長調『巨人』


 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)

 録音時期:1982年3月5日
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

 国内プレス
 日本語帯・解説付

【ALTUSの「TAHRA 復活シリーズ」について】
「TAHRA(ターラ)」はルネ・トレミヌ氏と、その夫人ミリアム・シェルヘン女史が立ち上げたフランスのレーベルです。ミリアム夫人は指揮者ヘルマン・シェルヘンの娘であり、大指揮者たちとの家族ぐるみのつながりも強い人物。1992年に初のCDをリリース、その後も精力的に活動を続けますが、2014年に主宰者トレミヌ氏が惜しくも急逝。レーベルは活動縮小を余儀なくされ、現在多くのタイトルが入手困難の状態にあります。歴史的音源を正規かつオリジナルの形で音盤化することを特徴とし、ヒストリカル・ファンに大いに愛されたレーベルでした。
 そんなTAHRAの残した遺産の素晴らしさを世に問うべく、国内レーベル「ALTUS(アルトゥス)」はミリアム夫人の承認のもと正式に音源のライセンスを受けた上で、新たなリマスタリングを施し発売するターラ復活シリーズを進めています。
 ここに聴ける音は貴重なTAHRAオリジナルに基づくもので、他レーベルの同演奏とは一味もふた味も違う、なまなましい音像がお聴き頂けることと思います。(販売元情報)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
この大指揮者は、壮年期から晩年にかけて、...

投稿日:2021/10/30 (土)

この大指揮者は、壮年期から晩年にかけて、基本的なスコア解釈を変えることなく突き進んでおり、展覧会の絵、チャイコフスキー後期群、ベートーヴェン、ワーグナーなどの一連の記録を聴けば、一貫した骨太の描出に圧倒される。この指揮者のマーラー1番には、本人が55歳時、1967年のフランス国立管弦楽団との超名演がある。イタリア トリノのラジオオーケストラとの1967年版もあるようだが、これは未聴。 1967年の解釈は、この70歳時のGWHO盤よりも全体で5分ほど早く、各パートの謳わせ方、強調は一段と際立っており、コーダの爆演もこのGWHO盤をはるかに凌ぐ。55歳と70歳で何が変化したか?彼本人は、おそらく肉体的な衰えによるスローダウン程度であろう。はっきりしていることは、GWHOの技量、特に金管、もっと言えばトランペットの下手さが、フランス国立管に比較し明らかである。解釈は今でも群を抜いて圧倒的だが、手にしたオーケストラが悪かったと言わざるを得ない。もったいないCDである。

森林浴 さん | 京都府 | 不明

1

Symphonies Items Information

Recommend Items