CD

Memories Of Tomorrow

Laura Poldvere / Tonu Naissoo

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
AS123
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

シンガーの写真を見てぶったまげた。いや、ジャケ写の候補も含めた宣材写真なのだが、モデルも顔負けの・・・格好なのだ(いや、失礼、ルックスそのものも、見ての通り素敵な人なのです)。おそらく彼女は、はじめて自らが関わる日本のリスナーたちに、精一杯ドレスアップした姿を見せようとしたのだろう、と思う。その気持ち、嬉しいものがあるではないか。

名を、ラウラ・プルドヴェレという。サワノの重要アーティスト、トヌー・ナイソーが故国エストニアで見出した、文字通りダイヤモンドの原石とも言うべきヴォーカリストだ。豊かな声量で、中音域を充実させたスタイルは、「カワイ子ちゃん」ばかりが幅を利かせる昨今の女性ヴォーカル界にあっては異色と言えるかも知れないが、スキャットの奔放さも聴き物で、並々ならぬ実力を感じさせてくれる。

言葉の響き方そのものが醸し出すエキゾチシズムも、大きな魅力と言って良いだろう。そして、何より、バックをトヌー・ナイソー自らがトリオを率いて務めていることが素晴らしい。歌伴奏者としてのトヌーを、我々はここではじめて体験するわけだが、流石というべき鮮やかさだ。今回のレパートリーはビートルズ、ハンコ ックにバカラックとサービスてんこ盛りなのだが、Cのジョニ・ミッチェルなどは、トヌーでなければ出てこない、といった心憎いチョイス。そして何よりタイトル曲が良い。キースがケルン・コンサートに記録した、とてつもなく美しいソロ・パフォーマンスが、ここに新たな生命を得て蘇る。トヌーのキースに対する変わらぬ傾倒ぶりに、マニアはニヤリとすること請け合いだ。今や、巨匠に近づきつつあるトヌーの手の中の小鳥は、バルト海の歌姫。長く見守って行きたい、と思う。(Text by 北見 柊)

Laura Poldvere: vocal
Tonu Naissoo: piano
Taavo Remmel: double-bass
Ahto Abner: drums

Track List   

  • 01. My Shining Hour
  • 02. Memories of Tomorrow
  • 03. What Game Shall We Play Today
  • 04. A Case of You
  • 05. Triste
  • 06. Maiden Voyage
  • 07. A Night in Tunisia
  • 08. Falling Grace
  • 09. Alfie
  • 10. The Fool on the Hill

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Comprehensive Evaluation

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