La Voix De La Revolution

＊ついに出た！　ギネアが生んだ歴代最高のグリオーのひとり
豪華ブックレットが付いた決定的 コンピレイション！

　西アフリカはアフリカにおける音楽の宝庫であることはファンのみなさまはよくご存知のことですが、ライス・レコードは５年ほど前より、マリやセネガル、そしてギネアの代表的なアーティストやグループの編集盤を配給し、大きな反響をいただいてきました。そのほとんどが貴重な写真を満載した豪華なブックレットが付いた２枚組でしたが、こちらの作品もまた例外ではありません。しかも、今回紹介するのはアフリカ音楽を語る際には絶対にはずすことできない最重要アーティストのひとり。つまり待望のリリース！
　ソリ・カンジャ・クヤーテ（クヤーテ・ソリ・カンディアという表記でも知られています）は名前からわかるとおり、グリオーの家系生まれ。グリオーとは伝統的な芸能を世襲制で受け継いでゆく人々のことで、セネガルのユッスー・ンドゥールやマリのモリ・カンテなどもグリオーの伝統を引き継いでいるのは周知のとおり。その中でも歴代最高のグリオーと呼ばれるのがギネアのソリ・カンジャ・クヤーテなのです。
　ギネアと言えば、西アフリカの中でいち早く1958年に独立した国で、自国の大衆音楽を奨励するために国営レーベルまで創立し、周辺国にも多大な影響を与えたことは良く知られていますが、それ以前より存在していた「アフリカ・バレエ団（独立後、ギネア国立アフリカ・バレエ団に改名）」のヴォーカリストしてソリ・カンジャは起用されます。そのトゥアーでは宗主国であるフランスだけでなく、ほぼ欧州全域を回り、見事な歌声で観客を魅了しました。独立後も積極的に海外公演を行ない、1970年に録音したアフリカ音楽屈指の名盤『アフリカの声』（写真・上）ではフランスで名誉ある賞まで獲得。少なくとも当時のヨーロッパにおいて、彼は全アフリカ音楽を代表するひとりと目されていたのです。しかし残念ながら1977年に44歳という若さで亡くなりました。
　そんなソリ・カンジャの声はパキスタンのヌスラット・ファテ・アリー・ハーンなどと比せられるほど圧倒的で強靱なもの。この２枚組ではエレキギターやホーンズが入ったバンド編成と、コラやバラフォンといった伝統楽器による伴奏の録音を２枚に分けて収録『アフリカの声』の音源も使用し、聴いてみたかったというアフリカ音楽ファンにはうれしいニュース。今年のアフリカ音楽復刻大賞はこれで決まりでしょう！ (メーカー資料より)