Les Fleurs Du Levabt

フランス在住の越僑歌手フン・タンの新作は、
越・中・韓・日の四つのアジアン・コネクションが結実したユニット、“カムキティワ”による前代未聞の意欲作。

●前作が、ミュージック・マガジン誌2011年ベスト・アルバム、ワールド部門に選出された在仏ベトナム女性歌手フン・タンの2013年新作が発売となります。
●前作同様トラディショナルな雰囲気を湛えるトラックが並びますが、今作で彼女は４人組のユニット“カムキティワ”を組み、様々な試みを聞かせてくれています。“カムキティワ”とは、ベトナムで上流階級の女性の嗜みとされた四つの素養、音楽と将棋と詩と書画を表す言葉で、中国人、韓国人、日本人、それにベトナム人（フン・タン）の女性が、対等の関係で音楽を創っていくという意志を表したグループ名だそうです。彼女たちは、それぞれの国の伝統的な弦楽器（弓や琴など）を操りながらアンサンブルを作っています。
●一見簡単そうで実は難しいのが異文化ミクスチャーで、これ見よがしなアンサンブルに陥る危険もあるわけですが、流石に抑制が効いたアジア共通の美学を感じさせるたおやかな時が流れるような演奏〜アンサンブルを全編で展開してくれています。その上をこれまで以上に、まろやか且つ強さも感じるフン・タンの歌が乗り、極上のアジアン・トラディショナル・ルーツ・サウンドを聞かせてくれます。
●前作のようなほぼ100％伝統色というアルバムから、名盤『ドラゴン・フライ』のようなポップ・ミクスチャーの作品まで、振り幅の大きな活動をしてきたフン・タンだからこそたどり着けたサウンドで、歌手としての柔軟性、器の広さを実感させてくれます。
●ベトナムの曲の他に、「アリラン」「さくら」という韓日の有名曲も収録。これらもフン・タンのまろやかさで極上の出来に仕上げています。
●今後このユニットで、ツアーなども行っていくようで、来日が最も期待される女性歌手です。現在アジア系歌手のなかでもトップ・クラスに位置するフン・タンによる、アジア的情緒、独特な浮遊感をたっぷりお楽しみください。 （メーカー資料より）