ゲイリー・バーツの、2枚あるラリー・ミゼルとのコラボ・アルバムの1枚。良くも悪くもラリー・ミゼルが入ると、ミゼル色が強くなり、主人公が脇役みたいになるが（ドナルド・バード然り、ボビ・ハンフリー然り、ジョニー・ハモンド然り）、ゲイリー・バーツの場合は、バーツ色がよく残っている。スマートでソウルフルな新快速電車みたいなミゼルと、ユーモラスで重厚な各駅停車のようなバーツとのキャラクター違いがメロウな感覚をいやがうえにも増幅させている。

Donald Byrd,Bobbi Humphreyの次はこれ。Sky High Productionsはやっぱいいなあ。

ﾗﾘｰ･ﾐｾﾞﾙ物の最強盤とｸﾗﾌﾞｼﾞｬｽﾞ物強力ﾌﾟｯｼｭ盤と見てます｡ｼﾘｰﾀの艶あるﾎﾞｰｶﾙもよく溶けてます｡

ｻｯｸｽ奏者ｹﾞｲﾘ-ﾊﾞ-ﾂ。ﾒﾛｳでﾌｧﾝｸそしてお洒落。free soulでもなく、ｾﾝﾄｼﾞｪｰﾑｽのｼｬﾂでもない。 ﾌﾞﾗｯｸﾍﾟｯﾊﾟ-を加えてよく振ったﾚｱｸﾞﾙ-ﾌﾞ｡うろこ曇が違って見えてきます。 最後に一言、ﾊﾞﾝﾃﾘﾝは本当に効くよ。

コルトレーンの曲を中心としたプログラムで Barney McAll(p) James King(b) Greg Bandy(ds) のカルテットに曲によってA.Bayの歌（’70年代に共演盤あり）らのゲストが入る。ジャケ写通り、音のほうも少々老け込んだ感があり瞬時に燃え上がる感はかなり減ですが、あの時代のスピリチュアル感は健在です。ファンク・ディスコやフリーの要素はありませんので”正しい”ジャズファンには却ってお勧めかも。

内容を見てみると１曲削ってあるみたいですね。それが10点じゃない理由です。どうせなら２枚組にでもして全曲収録してくれれば良いのに…

かっこいいです。ライブアルバムですね。CD化をずっと待ち望んでいただけに嬉しさもひとしお。

　�Dの緊張→�Eの緩和、という流れが心地よい。ベン・ライリーのドラムが演奏を引き締めている。

　�D→�Eの流れが大好きです。ケニー・バロンの前ノメリ気味なピアノもいい。