'59年発表｡ｶｸﾃﾙ･ﾗｳﾝｼﾞもので知られるﾋﾟｱﾉ･ﾃﾞｭｵの最初の作品集は､｢ｼﾞｮﾝ･ｹｰｼﾞ･ﾐｰﾂ･ｲｰｼﾞｰﾘｽﾆﾝｸﾞ｣と例えたい実験的ｱﾙﾊﾞﾑ｡ｱｰｻｰ･ﾌｪﾗﾝﾃ､ﾙｲｽ･ﾀｲｼｬｰはともにｼﾞｭﾘｱｰﾄﾞ音楽院出身で､40年代にｺﾝﾋﾞ結成｡2台のｽﾀﾝｳｪｲにﾌﾟﾘﾍﾟｱｰﾄﾞ･ﾋﾟｱﾉのような細工を施し､まるでｼﾝｾｻｲｻﾞｰのように自由自在な音色合成を披露している｡｢Pegu-Leg Merengue｣でﾒﾚﾝｹﾞのﾘｽﾞﾑを鳴らしているﾊﾟｰｶｯｼｮﾝも素材はすべてﾋﾟｱﾉのみ｡ﾒｷｼｺ民謡｢Lacucaracha｣は､ｺﾝﾋﾟｭｰﾀのような精密なﾋﾞｰﾄを聴かせる｡ｼﾞｬｹ写真は映画｢禁断の惑星｣の一場面より｡

このアルバムは、すべての曲をフェランテとタイシャーの２台のピアノだけで演奏しています。一曲目のウェストサイドストーリーから二人のテクニックには圧倒されます。デジタルリマスタリングもされているので音質も満足できます。 ロニーアルドリッチのような、ミキシングによる「４手」ではなく、まさにガチンコ勝負のピアノデュオです。絶対にお勧めです。