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Rusalka : Herheim, A.Fischer / La Monnaie Symphony Orchestra, Papatanasiu, Cernoch, Persson, W.White, Morloc, etc (2012 Stereo)

Dvorak, Antonin(1841-1904)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
2059924
Number of Discs
:
1
Label
:
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
Blu-ray Disc
Other
:
Import

Product Description

賛否両論!?
「サイコ・ホラー」とも称された
モネ劇場の『ルサルカ』


奇才シュテファン・ヘアハイムの過激な演出が話題となった『ルサルカ』。2012年3月にアダム・フィッシャーがモネ劇場で行った公演がブルーレイで登場します。
 ドヴォルザークの『ルサルカ』は、深い森にある湖の精ルサルカが、人間の王子に恋をし、魔法で人間の姿にしてもらいます。それには口を利かないことと、相手が心変わりしたら湖底に引き込むことを条件とされます。希望通り王子と近づきになれますが、全く口を利かない彼女に不満な王子は他の女性に心変わりし、条件通りの悲劇に終ります。
 ヘアハイムの演出は現代のブリュッセル街中に場所を移し、ルサルカは娼婦、水の精は年老いた客、王子はその若き日の姿、魔法使いは老人の妻という設定となっています。ルサルカに誘われた老人は、初恋の人の面影を見て買おうとしますが、老妻に見つかり家へ入れてもらえません。そこで夢とも妄想ともつかぬ世界となり、次々と殺人を犯すという犯罪劇となっています。
 ルサルカ役はギリシャのミルト・パパタナシウ。近年世界中のオペラ・ハウスでひっぱりだこの人気。ここでも魅力的なルサルカを演じています。ことに見せ所のロマンティックなアリア『月に寄せる歌』は月ではなくパラボラ・アンテナに向うところなど、天体オタクの心をとらえて離しません。フィッシャーの音楽作りも流麗かつ構成力満点。これほど刺激的な『ルサルカ』は他にありません。(キングインターナショナル)

【収録情報】
● ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』全曲

 ルサルカ:ミルト・パパタナシウ(ソプラノ)
 王子:パヴェル・チェルノフ(テノール)
 外国の皇女:アンナレーナ・ペーション(ソプラノ)
 水の精:ウィラード・ホワイト(バス)
 魔法使い:ルネ・モルロック(アルト)
 三人の木の精:エカテリーナ・イサチェンコ(ソプラノ)、キム・ヨンヘ(ソプラノ)、ノナ・ヤヴァヒーゼ(アルト)、他
 ベルギー王立モネ劇場管弦楽団&合唱団
 アダム・フィッシャー(指揮)

 演出:シュテファン・ヘアハイム

 収録時期:2012年3月
 収録場所:ベルギー、モネ劇場(ライヴ)

● 特典映像「舞台裏(シュテファン・ヘアハイムらスタッフのインタビュー)」

 収録時間:本編152分、特典10分
 画面:カラー、16:9、1080i Full HD
 音声:DTS HD Master Audio Surround 5.1 / PCM STEREO
 字幕:英独仏蘭韓
 Region All

 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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オペラ全体は妻に家から叩き出された老人(...

投稿日:2014/10/05 (日)

オペラ全体は妻に家から叩き出された老人(オペラの中では「水の精」)が見た妄想というのが基本構想。ただし、HMVレビューの記述には若干、誤りがあって、最後に殺されてしまう老人の妻はオペラの中では「外国の皇女」、「魔法使い」は駅前の花売りおばさんだ。したがって、現実(現代のブリュッセルの街)の中に幻覚が侵入してくるというヘアハイム・マジックが随所で見られるわけだが、これが唖然とするほど良くできている。第2幕のポロネーズが崩れて水の精の嘆きの歌に移る場面(ジャケ写真)など、巨大な鏡を使った現実崩壊シーンが鮮烈だ。第3幕に10分ほどカットがある(森番と皿洗いが湖に来る場面がない)ほか、第2幕冒頭の森番と皿洗いの対話は肉屋、警官、司祭など別の人物に分割されている。当然ながら「水の精」こと老人は本来、出番のない所でもほとんど舞台上におり、第2幕終わりの「外国の皇女」と「王子」(老人の分身に過ぎない)の言葉は老人に向けて発せられる、など幾つかコンテクストの変更がある。しかし、これらの改変に腹を立てる気も起きぬほど、読み替えは見事に的中しており、特に音楽がこの演出での新しいアクションにぴったり一致している様は、驚異ですらある。 パパタナシウは声の力自体ではオポライスに一歩譲る感があるが、スリムな体型、細やかな歌いぶりで申し分ない題名役。それ以上に重要なのは事実上の男主役であるウィラード・ホワイトで、彼の存在感がこの上演を支えていると言っても過言ではない。アダム・フィッシャーもこんなに「デキる」指揮者だとは思わなかった。演出に触発されたのだろうか。ともあれ、両性(特に男)にとって愛の対象とは妄想でしかないという「イタい」真実をこれでもかと突きつけてくる痛烈なメルヒェンだ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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