同レーベルでやはりサードイヤー・バンドの1stと2ndのお買い得カップリング・アルバムが出ている。だいたい66年から73年あたりにかけて全盛を極めた綺羅星ブリティッシュ・ロック・バンドのひとつ、つまり叙情とアグレッシヴさを兼ね備えた個性派でオルガンが売り。この頃のいいバンドはみなプログレッシヴと言えば言えたと思う、形に囚われずに。情緒の味も郷愁も天真爛漫さもある！

KEEFの手によるジャケットのイメージが先行してマニアもの扱いなのはマイナス。PROCOL HARUMの方が近いし、もっと憂いがある。かなり勿体無い。2曲目なんて9分を感じさせない名曲だし。

他者のレビューにもある通りキーフのジャケが印象的なアルバム。オルガンの音を聴くと太陽にほえろを思い出す。この頃の音なのだろう。ミュンヘンという１０分近くある大作が秀逸。プログレに分類されるのも、この曲があるからだと思う。全体的にはソフトな感じの仕上がり。