Bartok Divertimento, Veress Piano Concerto, Dutilleux Mystere de l'instant : Holliger / Lausanne Chamber Orchestra, Varjon(P)

パウル・ザッハーによって委嘱された
バルトーク、ヴェレシュ、デュティユーの作品集
指揮はヴェレシュに作曲を師事をしたあのハインツ・ホリガー！

近代音楽作曲家の作品委嘱に貢献したスイス人指揮者・作曲家のパウル・ザッハー[1906-1999]に深いかかわりをもつバルトーク、ヴェレシュそしてデュティユーの作品を集めたアルバム。指揮はあのハインツ・ホリガーです。
　バルトークの『ディヴェルティメント』、ヴェレシュ・シャーンドルの『ピアノ、弦楽器、打楽器のための協奏曲』、そしてアンリ・デュティユーの『瞬間の神秘』はいずれもザッハーの依頼を受け作曲されたものです。バルトークの『ディヴェルティメント』は彼の代表作のひとつとも言える傑作となり、現在では演奏・録音も数多くされるようになりました。また、ヴェレシュはブダペストのリスト音楽院でバルトーク、コダーイに師事したハンガリーの作曲者で、1940年東京の歌舞伎座で初演された日本の皇紀2600年祝典依頼曲の交響曲第１番を作曲したことでも有名です。ここにおさめられた『ピアノ、弦楽器、打楽器のための協奏曲』はハンガリーの民族色を色濃く残し、独特の哀愁に満ちたオーケストラの旋律とピアノの対話が実に美しい作品です。なおこの曲はヴェレシュに師事したハインツ・ホリガーが度々演奏し、またアンドラーシュ・シフとも録音もしているホリガーの十八番の作品と言えます。そして、アンリ・デュティユーは言わずと知れたフランスの作曲家で、この『瞬間の神秘』はツィンバロン、パーカッションが様々な形で登場し流動的に流れる弦のパートと見事に調和した作品です。
　現代音楽の演奏に定評があるホリガーが満を持して挑んだ注目盤の登場です！（キングインターナショナル）

【収録情報】
1.　バルトーク：ディヴェルティメント Sz.113 (BB 118)
2.　ヴェレシュ：ピアノ、弦楽器、打楽器のための協奏曲 (1952年)
3.　デュティユー：瞬間の神秘〜24の弦楽器、ツィンバロンと打楽器のための

　デーネシュ・ヴァーリョン（ピアノ：2）
　ローザンヌ室内管弦楽団
　ハインツ・ホリガー（指揮）

　録音時期：2006年8月28-30日
　録音場所：ローザンヌ
　録音方式：デジタル