Split Ep

栃木県で退屈に満ちた青春を謳歌している若者たちが、ハードコアパンクの衝動と、メロディックパンクのユーモアと、ＵＫロックの旋律に出会い、安くてボロいスタジオで音を出したら、日本でしか、いや、そこでしか生まれない天然のオルタナティブパンクミュージックが誕生した。CAR10はザックリ乾いたギターリフとドタドタ突っ走るドラムの上で、ヘロヘロに歌いあげるボーカル。The BANANAS meets リバティーンズ meets SPEEDIES meets …。一聴しただけでは形容できないその音楽スタイルは意図的にジャンルの枠を取っ払ったのか。若干二十歳のニュージェネレーションが鳴らす、懐かしくも新しい、エネルギーとユーモアとセンチメンタルに満ちた音。一方、PSYKICK UNDERAGE。UK色の強い音色に、ボロボロなUSガレージパンクのような音質。日本人離れした英語歌詞の歌メロがのかって形成される。パンクばっかり聞いてきたボクらの中になかったジャンルを彼らは発掘した。雑音と雑踏の流れの中で聞こえる旋律はサクレメンタルに満ちた音。彼らは地元、栃木県足利のライブハウスで定期的に企画をおこない、東京や地方から様々なバンドを招聘し、そのシーンを盛り上げている。その証拠に、ライブハウスには10代〜20代の若者が多数集い、音楽を楽しんでいる。これからも良いバンドが生まれ、若者が集い、独自のコミュニティを形成し続けるだろう。その中心的な役割を、彼らは果たしていく。もはや、彼らはただの地方の１バンドで留まっていないことは既成の事実である。（メーカーインフォより）